クアラトレンガヌ・・・人が優しくて、食べ物がうまい!きれいなビーチがあると、私にとってはかなりのお気に入りの街。この街を結構ひどく言う方もいるが、ま~それは人それぞれの感想だからヨシ。ただ1点、私もこの街ではヒドイ目に遭いました。

クアンタンから乗り込んだバスはリクライニングの効いた居心地の良い大型バス。ただ、クアラトレンガヌは思ったより遠く、4時間半ほどかかり夕方に到着。この日は予約サイトなどでホテルをあらかじめ取る余裕はなく、ガイドブック(地球の歩き方)のコピーで目星をつけた宿「Ping Anchorage」に向かう。

極安だがヒドイ宿!「Ping Anchorage」は当時のままならお勧めできません

ちなみに、この宿が大失敗!!これほどヒドイ宿は名前を晒しても良いでしょう。「Ping Anchorage」、もう一度言います、「Ping Anchorage」・・・確かに安いが、いくらバックパッカー生活が長いといっても、そうそう泊まったことがないレベル。宿の写真や地図上の場所を掲載したいが、以前のように、バックパッカーの足元を見たメンテナンスゼロの宿が生まれ変わっていることを期待して思いとどまりましょう。とにかくスバラシイ宿に変貌していることを願っております。

「Ping Anchorage」広い個室で当時1泊MYR38.0(約950円)。格安だと思いましたが・・・

この宿、『地球の歩き方』での評判はさほど悪いものではなかった。当時支払った料金は1泊MYR38.0、個室であればかなり安い値段です。ちなみにチェックイン方法がまず変わっており、階下の旅行会社がフロントを兼ねている。そこがオープンしている時間なら直接、旅行会社のスタッフに料金を支払った後に鍵を受け取る方式。ちなみに、旅行会社がクローズの間は、チェックインもチェックアウトもできません。

「Ping Anchorage」何がそんなにひどかったか

部屋は、暗く陰鬱な感じだが、個室でまあ許容できるレベル。部屋だけを見て、泊まることを決めてしまったのがマズかった。荷物を降ろし向かった先は、共同のバスルーム(トイレ兼シャワールーム)。これがとにかく許せなかった報告の第一弾。結構広いバスルームだが、水を流しぱなしのため床に溢れてしまっている。シャワーの水も、トイレの汚水も床に流し溢れっぱなし!トイレの便器から汚水があふれ、床に流れる様はまさに壮観の一言。隣にシャワーはあるが、足元は水浸しで汚物が浮いた状態・・・うわぁぁぁ~、発狂寸前の状態です。
確かに、バス移動でトイレ休憩をする際、地方の公衆トイレでは、なぜか汚物が足元にあったり積まれてあったりで、その上を踏まなければ用が足せないこともあります。しかし、それは地方でのごく限られた体験での話、さすがにホテルの共同トイレでこんなヒドイ状況は初めてだよぉぉぉ。

クレームを階下の旅行会社のスタッフに言いましたよ!その反応が許せない

とにかくクレームを入れねばと、階下に向かうと、まずこちらが何も言っていないのに、スタッフたちは、私が怒っているのを察したのか、こちらの顔をニヤニヤしながら見ていた。そして、トイレの話を切り出すと、「俺たちはホテルのことは何も知らない、トイレのことなら、お前が直せ」と言ってきた。「お前がお金を出せば、すぐに直せる」とも言われましたね。これは、喧嘩を売っているのでしょう、さらに文句を言うと、スタッフは「お前の言っていることは理解できない、お前の英語は下手すぎる」などと言い無視をしはじめた。こんな人たちを相手にするのは、本当に空しいことです。宿を出ていくことを考えましたが、「払ったお金は返せない」とのこと。こちらも疲れており、我慢して1泊過ごしました。

日本人カップルも宿泊。彼らはさらに悲惨な状態に?

夕食後ホテルに戻ると、日本人カップルがバスルームの前でうずくまっていました。話しかけたところ、カップルは私よりも前にチェックインし、3階の鍵を渡されたとのこと。外出から戻ったら、2階から3階に向かう階段の前で鉄柵が閉められ鍵付きのチェーンが巻かれた状態に!旅行会社はすでに閉まっていたため、チェーンの鍵を外せない。う~ん、それは困るよぉぉぉ。最悪、私の部屋に一緒に泊まることを考えた。1時間ほどした後、フランス人カップルが戻ってくる。なんと、チェーンの鍵はフランス人たちが持っているのでした。この鍵は一つしかないらしく、宿泊者の誰かが管理を任されているとのこと。ちなみに、3階の状況を聞くと、私の泊まった2階よりさらに悲惨らしいです。バスルームはない上に、部屋のメンテナンスはヒドイ。蛍光灯などの電気が切れており、2階から漏れてくる光で耐え忍んでいたらしい。きっと、部屋を閉めると真っ暗闇になってしまうのでしょうか。

『地球の歩き方』・・・情報のメンテナンスをしっかりしてください!

『地球の歩き方:マレーシア』、さすがにこんな宿を掲載してはダメだろう!「地球のだまし方」などと揶揄されることが多いが、私は『地球の歩き方』好きでしたよ。読み物が充実しており、旅する先の歴史や文化、経済状況を手っ取り早く入手・理解できる稀有な図書です。たぶん、Wikipediaを検索するよりも判りやすいし、概説書として非常によくできていると思う。しかし情報のメンテナンスはしっかりやらないと・・・この宿は、おそらくずいぶんと前から、そんな状態です。

旅行者もこんな宿は拒否しましょう

チェックを怠り泊ってしまった私も悪いとは思う。この後、どんなに疲れていても部屋のチェックを念入りに、とくに共同バス・トイレの場合、そちらのチェックも怠らずしようと心がけている。確認した後にはじめて料金を支払うが、とくに安宿の場合1泊分ずつお金を払うことも習慣づけたい。
ちなみに、日本人カップルは、チェックインは私と同じ日ですが、この宿に4泊もする予定とのこと。このクアラトレンガヌに4日も泊まる価値があるかどうかは微妙だが、4泊を極悪宿で、しかもカップルで泊まるのは尋常じゃない。『地球の歩き方』に頼って、ここにたどり着いたようだが、う~ん、足元を見られてしまったね。翌日、カップルは(私がチェックアウトする)2階の部屋に変更を申し出たのだが、「一度チェックインしているから、部屋の変更はできない」と言われ、なぜか納得していた。一緒に交渉の場に立ち会った私は、こうしたカップルの態度にも少々あきれてしまいましたよ。

 
この記事では宿の悪口だけで終わってしまいましたが、クアラトレンガヌ自体は実は居心地の良い街でした。次回記事では、この街の魅力を伝えていきたいと思います。


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