タチレクを日帰りで観光:首長族の人々が集められた村


チェンライを訪れる方の中には、日帰りでミャンマーを訪問することが目的の方も多いのではないでしょうか。そう、タイ側メーサイの街から日帰りでタチレクを訪問、再びトンボ返りでタイに戻る・・・東南アジアに長期で滞在する方にとって、こうした「ビザラン」と呼ばれる行動はかなり一般的ですよね。ちなみに、この記事ではビザランを紹介することが目的ではありません。
しかし、せっかくミャンマー側の街タチレクを訪問したのに、国境ゲートを過ぎてすぐにある巨大マーケットをぶらついた後すぐにタイ側へ戻るのは、はっきり言ってもったいない。せっかくミャンマーの空気に触れているのだし少しは楽しみましょうよ!と言っても、タチレクに何か見るものがあるの?という疑問がどこからか聞こえてきます。
そこで、今回はタチレクの街を3~4時間程度で立ち去ってしまう方に、おススメの観光スポットを紹介します。題して、観光民族村へ行ってみよう!
多くの方にとってメーサイやタチレクを訪問する目的は「ビザラン」ですよね。つまり、タイの入国ビザを持たない方が、一度タイを出国した後すぐに再入国することで、タイ滞在許可日数を延長することが目的。こうした、ビザラン バックパッカーが拠点とする街はチェンライやチェンマイであることが多いので、タチレクに何時間も滞在する余裕がないのは理解できますが・・・素通りしてしまうのは、あまりにも残念。


メーサイの街は確かにタイの街、男性も女性もTシャツや洋服を着た普段通りの方が通りを闊歩している。しかし、国境の橋を越えると・・・ミャンマーの民族着ロンジーを身に着けた方が街を練り歩き、女性はタナカという化粧を頬に施しています。また、使用する文字はビルマ文字で、タイ文字と比べると丸っこくてカワイらしいですね。


タチレクはタイとの国境貿易で栄える街、ミャンマーでこれほどモノに溢れた街はかなり珍しいです。ヤンゴンやマンダレーといった大都市とは違い、ここはミャンマーでも辺境部なのですが、さすが国境です。
タチレクのマーケットで観光客はけっこう目立ちます。トゥクトゥクの方からお誘いを受けることも多いでしょう。実はタチレクの観光スポットはマーケットから片道3km程度以内に収まっているので、自分の脚で歩き回ることも可能ですが…ここは暑いι(´Д`υ)アツィー、東南アジアの街、多少ケチってヘトヘトに疲れ切るのは馬鹿らしい。トゥクトゥクの世話になる方が無難です。トゥクトゥク代金は300バーツや10ドルと言われることが多いですが、ここはディスカウント交渉を忘れずに。


トゥクトゥクに乗ったならば、必ず案内されるのが次の3つの寺院:Enrobed Elephant Temple(1枚目の写真)、Shwedagon Pagoda、Maha Myat Muni temple(2枚目の写真)。いずれも、いかにもミャンマーといった雰囲気が満載の寺院なので、ぜひとも訪問してみましょう。
では、いよいよ「首長族村」を紹介。いくつか前の記事で、メーホンソンにあるパドゥン族の村について紹介しましたが、いわゆる首長族と呼ばれるパドゥン族は、カレン系支族にあたりミャンマー北部に多く居住しています。さて、このカレン族と言えば、ミャンマー国内で1980年代以降に独立問題が浮上したびたび紛争化、多くの難民がタイ国内に流入しました。また、タイ‐ミャンマー国境付近にとどまったカレン系の人々では、ミャンマー国民としての権利が奪われた方も多いのも厳然たる事実です。実は、そうした方に目をつける観光業者が存在しており、タイ北部では”国籍を持たない”少数民族の方たちを集めた村が、とくにチェンマイ近郊に多く見られます。このタチレクの「ロングネック ビレッジ」もそうした村の1つだと思われ、観光客を対象につくられた村だと思われます。


トゥクトゥクで連れてこられると、おそらくはアカ族の子供さんと年長者の方がお出迎えです。子供さんは無邪気でイイ笑顔を見せてくれますね。

ちなみに、この辺り、みんなお土産屋です!


いよいよパドゥン族の方と対面です。


時間が来たのでしょうか。いきなりダンスショーが始まりました。皆さんアカ族の方たちです。今となってはほとんど内容は覚えていませんが・・・歌と踊りががメインの民俗芸能を堪能しました。しかも、観客は私だけで、まさしく貸し切りショー!これは贅沢な時間と言いたいところですが・・・いずれにせよ付け焼刃な印象が否めないショーを見ても大した感動は生まれません。トライバルな文化を見せるレジャーランドとして成立させたいのならば、せめて見世物として人を扱っているような印象を抱かせてしまってはダメですね。
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