メーサロンの街とはどんな街か、簡単に紹介をします

メーサロン(Doi Mae Salong)はチェンライから北西に70kmほど離れた、山間部にあるのどかな街。タイ北部にありがちな、山岳少数民族の方たちが多く居住する街ですが、ここを特徴づけるのは主な居住者が華人である点。以前、メーホンソン郊外の小さな村「Ban Rak Thai」を紹介しましたが、タイ‐ミャンマーの国境地帯には中国国民党軍の残党がつくり上げた街がいくつか現存します。メーサロンもそうした街の一つ、現在は近隣の山岳少数民族の方たちと共に静かに暮らす街となっています。
 

メーサロンへの行き方

私は、メーサイからメーサロンに向かいましたが、一般的にはチェンライから訪れる方が多いものと思われます。実は、チェンライとメーサイのどちらからも行き方はほぼ同じで、チェンライ‐メーサイ間のちょうど中間地点に当たる「メーチャン」という街からソンテウ(ピックアップトラックやワゴン車をバス仕様に改造したもの)で向かうのが一番効率的な行き方でしょう。メーチャンまでは、チェンライからならメーサイ行、メーサイからはチェンライ行バスに乗り込み、「メーチャン、メーチャン、メーサロン」と運転手や車掌に伝えれば適当な場所で降ろしてもらえます。午前中、できれば10:00頃までにはメーチャンに着くようにしましょう。
 

上の写真はメーチャンの光景。ソンテウは人が集まるまで出発しないので、乗り場の向かいにある食堂で時間をつぶしました。一時間ほど待った頃、ソンテウのドライバーが携帯電話で連絡をなにか受け取った様子。この日は、チェンライから(チャーターして)直接メーサロンに向かう車があるとのことで、私を含めた3名をメーチャンで拾ってからメーサロンに向かいました。
 
チェンライからチャーターされてきた車に乗り込んでビックリ!若い日本人2人組が車に乗っているのでした。彼らは日本の高校を卒業した後、日本の大学には行かずタイの大学に正規留学をしているとのこと・・・なにゆえタイに留学?と疑問に思い、けっこう詳しく話しを聞かせていただきました。ただ、この車のチャーター代はあまりにも申し訳なく思い、話しに出さず。ちなみに、当時メーチャン‐メーサロン間のソンテウ代金は1人60バーツでした。
 
メーサロンまではかなりの山道を通ります。ソンテウの硬い座席に1時間以上は揺られ続け、そろそろ山岳景色にも飽きてきた頃、メーサロンに到着です。セブンイレブンの前で全員降りました。ここから坂を上に200mほど歩くと、市場やゲストハウスがある街中心部にたどり着きます。
 

メーサロンの宿泊場所

メーサロンでは、写真の「Shin Sane Guesthouse」(新生旅館)に泊まりました。ホットシャワー、テレビ、WiFI付きの、小綺麗(まぁ、問題はないレベルで)なバンガローが1泊200バーツでした。これは当時としても破格の安さだと思います。ちなみに隣にもゲストハウスがあるので、見比べた上どちらに泊まるか選びましょう。
 
ちなみにこのゲストハウス、食堂を併設、バイクレンタルや乗馬ツアーなども行っていますが、そうしたアクティビティの料金を含め、全てチェックアウト時に精算でした。
 

メーサロン・ゲストハウス前での過ごし方

では、メーサロン中心部での過ごし方を紹介します。ちなみに、近隣の山岳少数民族の集落への訪問といった観光情報は、次回の記事で紹介しますね。
 

メーサロンの食事事情

紹介したゲストハウスがあるエリアは、市場&セブンイレブンを中心に街が広がっており、近隣での食事はゲストハウスのレストランか、市場の中にある屋台、小さな食堂、セブンイレブンのパン・レトルトご飯となります。

これは市場の中の食事。写真には撮れませんでしたが、毎朝おいしい手作り豆腐(おぼろ豆腐を連想ください)を売るオバサンがいて、10バーツも出すと、たっぷりとお豆腐をくれました。これと写真のソーメン風の麺を合わせれば立派な朝食です。
 
しかし、メーサロンに来たからには、ぜひとも味わって欲しいのは中華料理!実はこの市場エリアから2kmほど山を下った場所に、中華食堂やお茶屋が固まったエリアがあり、タイ人観光客に人気のスポットとなっています。私も先に紹介した日本人の若者やゲストハウスの”沈没”日本人(牢名主)と一緒に、夜はバイクで中華食堂に向かいました。

食堂の屋号はやはり漢字で書かれていますね。ちなみに「段将軍」というのは、国民党第5軍93師団の指揮官だった段希文将軍のこと。段将軍は、タイ北部とビルマ・ラオスを結ぶ「ゴールデントライアングル」エリア一帯を実行支配下におさめ、この地に逃れた国民党軍の残党に軍事教練を施した人物でメーサロンを拠点としました。麻薬王として名高いクンサーと共にアヘン栽培に手を出していた段将軍の”遺産”は、現在、茶畑に生まれ変わっています。
 

朝のメーサロン、ゲストハウス前の様子

このエリアに宿をとるメリットは、やはり朝の光景が素晴らしい点!ゲストハウス脇の市場の前には山岳少数民族の方たちが、いろいろな農産物を売りに来ます。

まずは僧侶の方たちを紹介。
 

アカ族の方たちが野菜を売りに来ています。
 

アカ族の子供さんも、やはり頭に飾りをつけているのですね。
 

こちらはリス族のお子さん。カラフルな民族衣装がとてもきれいです。
 

実は、リス族の子たちというと、市場&ゲストハウスから1kmほど離れた某ホテルの敷地で民芸品を売る姉妹たちがいました。ゲストハウスの牢名主は、毎日この子たちとじゃれ合う(?)ことが日課になっていたのが・・・。まぁ、異国の地にいるのですから、地元の方に迷惑だと思われない範囲でコミュニケートを持ちたいものです。


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