ルアンナムターは沿道の小さな市街地を抜ければ、すぐに狭い盆地に広がる田園地帯と木々が生い茂る山々。街を抜けて2~3kmも行けば、伝統的なライフスタイルを今もおくる少数民族の方々の住むエリアとなります。前回記事では、ルアンナムターでの「夜の過ごし方」としてナイトマーケットを紹介しましたが、今回は「昼の過ごし方」、自転車をゲストハウスでレンタルして、田舎の素朴なライフスタイルを見に行きましょう。
 

自転車はどこで借りるの?

ラオスにあるバックパッカー向けゲストハウスでは自転車を貸してもらえる場所が多く、ルアンナムターでも大概のゲストハウスで自転車レンタルを行っています。ちなみに、この時に借りた自転車は、写真の”ママチャリ”!
 
レンタル料はこの旅行の当時では10000キープ(ラオスでは、1ドル=8000キープで計算することが多い)、ざっくりした金額では150円弱という感じでしょうか。ただ、異国の地で自転車を借りることに不安な方、もしくは、もともと自転車に乗れない方・・・トゥクトゥクやバイタクのお兄さんを捕まえて1日ガイドをしてもらうとイイですよ。予算は言い値で30~50ドルくらいは言われるのでしょうか。ぜひともディスカウントを忘れずに。まぁ2~3人集まれば、自転車より楽だしイイですね。
 

自転車で巡る少数民族の村々:滝(Water Fall Nam Dee)を目指すコース

このコースは、観光案内所やゲストハウスで配布しているマップにも掲載されており、自転車で行きやすいコースです。「Water Fall Nam Dee」はグーグルマップにも掲載されており、ルアンナムターの中心街(ナイトマーケット)からは5.5kmと表示されました。道中、いくつかの少数民族の村々を通り過ぎるため、大変楽しいコースです。
 

モン族の集落

ゲストハウスを離れしばらくすると、道が山に向け分け入っていきます。坂道を漕いで10分くらいでしょうか疲れだした頃、モン族の集落が見えてきます。

モン族集落のお母さんとお子さん。お子さんは伝統的な意匠を施したカワイらしいプリント柄の衣装を着ていますね。
 

集落に入ると、若い男性が木を伐りだして何やら作業をしている。残念ながら、何をしているか聞きだすことはできませんでした。お父さんは、巨大な木の筒で煙をくぐらせています。まぁ伝統的な水タバコですよね。私にも勧めてきたので、ここで一服、ただねぇうまく吸うことができませんでした。
 

黒タイ族の集落

モン族の集落に別れを告げママチャリ号は出発、15分ほど漕ぐと次に黒タイ族の集落に分け入ります。ちなみにタイ族を山岳少数民族として見た場合、主なエスニック分類として「白タイ族」と「黒タイ族」があります。両者の違いはかなり多岐にわたりますが、「白と黒」という色の違いに着目した場合、白タイ族は伝統的に白やピンクなどの派手な衣装、黒タイ族は黒や茶などの暗い色合いの衣装を好むと言われています。

こちらの集落にある家屋は高床式で、この点でもモン族の方の家屋とは異なります。また、先の集落よりも豊かな感じに見受けられます。
 

ちょうど子供たちの下校時間と重なったようです。ラオス北部のこの辺りの村々は、皆さん笑顔が素晴らしく、こちらも和んできます。
 

道中の田園風景

けっこうな山道を走ったつもりでしたが、黒タイ族集落の周辺には田園風景が広がっています。どうもこのあたりに黒タイ族が豊かそうに見える要因がありそうですね。
 

ランテン族の集落

黒タイ族の集落から再び15分ほど自転車で走ったとき、トーテムポールのようなゲートを通り過ぎました。これはランテン族の集落の入口に建てられた門、こうしたものが残されているということは、かなり伝統的な文化・習慣が残された村だと言えるでしょう。
 

うん、予想通りです。ランテン族は素晴らしい藍染の布を織ることが有名で、藍染の上下の衣装やゲートルを身に着けることが伝統的な衣装とされています。
 

こちらは穀物の貯蔵庫。乾燥させたトウモロコシがたくさん保管されていますね。
 

いよいよ滝(Water Fall Nam Dee)に到着です

ランテン族の集落を過ぎてすぐ、滝への入口を示す建物がありました。こちらの建物で、滝への入場料(当時2000キープ)を支払いました。自転車を置いて、ここからは歩いて滝に向かいます。
 

何分か歩くと、滝に到着しました!感想は・・・とくにないです。もし滝を目指すことだけが目的なら、ここは期待外れの一言、横綱級のガッカリスポットでしょうか。ただ、滝までの道中が非常に楽しめた上に、様々なトライバルビレッジを巡れたことで、大変満足度の高いサイクリングとなりました。


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