前回の旅行記事はウドムサイでしたが、今回はいきなりビエンチャンまで飛んでしまいます。実はこの間、ルアンパバンやバンビエンにも滞在をしたが、この2つの街はラオスでもっともツーリストに人気のある街。今さら私が記事を書いたことで、何か新しい情報を提供できるわけはありません。そこで、今回は思い切ってビエンチャンまで旅行記を飛ばしてしまいました。私流ビエンチャンでの滞在・観光記録を(おそらく)2回に分けて紹介します。

 
多くのバックパッカーの方にとって、ビエンチャンは単なる通過点…。旅行者の間ではよく「ビエンチャンでは行きたい場所がない」と言われるが、それはとんでもない誤解です。私にとってビエンチャンは、コンパクトにまとまった都会!ナンプ広場を中心とした繁華エリアに宿泊すれば、大概の用事は徒歩圏内で済んでしまいます。ただ、あの蒸し暑い気候の中を歩き回るのが辛い方は、自転車という強い味方があります。
 

ビエンチャンではどのエリアに泊まるか

以前に書いた記事でビエンチャンの宿泊事情について触れました。その記事から文章を引用します・・・《ビエンチャンの中心地「ナンプ広場」がある大通りRue Setthathilathからメコン河の河川敷までは大体200mほどあり、ゆっくり歩いても5分もかかりません。実はこのRue Setthathilathからメコン河に向かって走る何本かの路地にバックパッカー向けの格安宿から中級宿まで集まるエリアがあります。具体的な通りの名前は、「Rue Manthatourath」「Rue Nokeokoummane」で、この2本の通り沿いにバックパッカーがたむろしています》。
 
この状況は今でも変化はなく、バックパッカー向けゲストハウスで1ベッド600円くらいで見つかるはずです。こうしたゲストハウスでは、ラオス各地へのバスチケットを購入することが可能、しかもピックアップがついているので、とにかく安心。また、レンタサイクルも行っており、歩くのが面倒な方は、ぜひとも自転車を借りて、ビエンチャン市内を走り回りましょう。
 

ビエンチャン、自転車で手軽に回れる(歩きでもOK!)観光スポット

では、ナンプ広場近隣から手軽に行ける観光スポットを見てみましょう。

せっかくラオスに来たのですから、大統領官邸を見に行くのはアリ?

ラオスに来たからには大統領閣下にご挨拶!と言っても簡単に会えるわけではないですが、せっかくですので官邸をだけでも遠巻きに見ていきましょう。
 
ビエンチャンでまず目指すべき観光スポットは、2ヶ所の向かい合わせに位置する寺院「ワット ホーパケオ」と「ワット シーサケット」です。
 

由緒あるエメラルド仏が保管されていた「ワット ホーパケオ」(Wat Ho Phakeo)

こちら、「ワット ホーパケオ」と記しましたが、タイ風に言えば「ワット ホープラケオ」・・・ほ~ワットプラケオですか。ホーパケオには、ラーンサーン王国の守護仏であるエメラルド仏が安置されていた由緒ある寺院。しかし、このエメラルド仏は数奇な歴史をたどることになり、現在はタイ・バンコクのワット プラケオに置かれ、人々の信仰心を集めています。
 

ビエンチャンのワット ホーパケオ(プラケオ)はバンコクの寺院ほど観光客は見当たらず、とても落ち着いた雰囲気の中、参観ができます。
 

無数の仏像が安置された「ワット シーサケット」(Wat See Sa Ket)

ワット シーサケットとホーパケオの2つの寺院は道路を挟んだ向かい合わせに位置しているので、訪問がとても楽。こちらの寺院は、1551年に建立されたビエンチャン最古の寺院だと言われています。
 

ワット シーサケットを特徴づけるのは無数の仏像が安置されていること。本堂内には2052体に及ぶ仏像、回廊には3420の小さな穴が彫られ、それぞれに2体ずつの仏像が安置されています。これぞまさに壮観!
 

こちらの寺院、ラオス国内では見慣れたルアンパバン様式ではなく、本堂を囲むベランダを持つビエンチャン様式で建造された寺院であることが判ります。
 

ラオスの凱旋門「パトゥーサイ」(Anousavary Patuxay)

ワット シーサケットから1km強、歩くと15分ほどでしょうか、美しい広場にそびえる「凱旋門」が見えてきます。
 
1960年代、内戦状態に陥っていたラオス国内、結局勝利をおさめたのはパテート・ラオという共産主義革命勢力でした。彼らの勝利を記念して、パリ凱旋門を模して造られたのが、このパトゥーサイです。現在は、外国人だけではなくラオス国内の観光客が多く集まる観光スポットになっています。
 

黄金の仏塔が見事!「タート ルアン」(Pha That Luang)

パトゥーサイから再び自転車に乗り込み2.5kmほど、まぁ10分ほどでしょうか・・・見えてきたのは金色に輝く仏塔です。

インパクトある巨大な仏塔ですね。高さは44m、ラオスを代表する仏塔と言えます。「ナンプ広場→ワット シーサケット/ホーパケオ→パトゥサイ→タート ルアン」と巡れば、ビエンチャンを代表する観光スポットは一通り見たことになります。この後、ナンプ広場に戻ってきて7kmくらい、だいたい3時間で巡れる観光コースですね。
 
次回はもう少しディープなビエンチャンの観光スポット2ヶ所を紹介します。


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