ラオス国内にはユネスコ世界文化遺産に指定された街・遺跡群が2ヶ所あります。まず1ヶ所目はご存知ルアンパパンの街、こちらは欧米人バックパッカーだけではなく、中国や韓国、タイといったアジア人観光客にとっても大人気のデスティネーションとなっていますね。そしてもう1ヶ所「チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群」、私たちはこちらの遺跡群を巡るために今回チャムパーサックの街に立ち寄ったのですが、おそらくマイナーなのでしょう、外国人観光客はほとんど見られない。ただその分、気の赴くままに世界遺産に指定された遺跡群をうろつきまわったのが大変良かった!素朴なラオスの村落に滞在しながら、まだまだ観光客に踏み荒らされていない遺跡を巡るのは、この上ない至福の体験ですよ。

 

チャムパーサック探索の足はトゥクトゥクを1日チャーターするのがベター

ラオスでは大概の街で流しのトゥクトゥクがすぐに見つかりますが、初めて来た地ではボッタくられるのではなど、不安が先に立つものです。ただ、チャムパーサックの街は外国人旅行者がまだ少ないこともあり、ルアンパパンなど大観光都市と比べ、トゥトゥクのドライバーが素朴!法外な値段をふっかけてくることは、そうそうありません。ちなみに私たちは80000キップ(2018年12月現在のレートで約1000円)で1日チャーターをしました。
 

ワットプーに行く途中に立ち寄ったおススメ場所「ワットシークット」

おいしいゲストハウスの朝食を摂った後、いよいよワットプーに向け出発。ドライバーの方は英語をほとんど理解しませんが、ゲストハウスの方に通訳していただき、ワットプーとそれ以外にゲストハウス&ドライバーさんおススメの場所を巡ってほしいとオーダー。

ドライバーさんが10分ほど走行して立ち寄った場所がこちら。街の守り神といった趣きですね。後ほどグーグルマップで確かめたところ、ワットシークットという場所だと思います。
 

世界遺産ワットプーに到着 これほどの巨大な遺跡をほぼ独り占め気分で歩きまわる

ワットプーに到着。巨大な敷地だが遺跡内にはトゥクトゥクは立ち入れないようです。

まずはバライと呼ばれる池のほとりを歩きます。このバライとは、クメール王朝における人工水域のこと。そういえば、カンボジア・シェムリアップのアンコールトム遺跡群の周りにもバライが広がっていますね。
 

バライが途切れると長いが廊下が眼前に迫りくる。誰もいない中、まるでクメール時代の王侯貴族になった気分で歩きます。
 

この長い廊下の両脇には朽ちかけたヒンドゥー寺院が残されている。
 

再建されたレリーフ(まぐさ石)や仏像などを眺めていると、まるでカンボジアの遺跡群を巡っているような錯覚に陥りそう。
 

廊下の突き当りにある正面の高台を上ります。
 

ワットプー本堂を探索する

高台を上ると辺りの空気が一変する気がする。いかにもここが神聖な祈りの場、ワットプーの本堂に近づいてきたことを知らせてれます。

本堂に到着しました。中にはいくつかの仏像が安置されており、現在でもここが祈りの場であることが一目で判る。
 

レリーフも素晴らしいものが残されていますね。
 

本堂の周囲を散策すると、彫刻が彫られたり祈りがささげられた石がいくつも見つかります。こうした自然物の一つ一つに得体の知れぬパワーが秘められている気がする・・・。
 

本堂周辺は眺望がとても良く、伽藍の配置なども一目瞭然ですね。ここで初めて会った観光客、地元の女の子たちが参拝に来ていました。
 

ワットプーを後にし、名も知れぬ寺院を巡る

ワットプーの参観を終え、再びトゥクトゥクに乗車。今回、どこを巡るのか私たちは全く知りません。ドライバーの方は英語が通じないため、まさしくお任せ、まるでミステリーツアーの様です。

こちらの場所、後に『地球の歩き方』やグーグルマップなどで調べたところ、おそらく「ワットルアンカオ」という寺院ではないでしょうか。
 

子供たちが集まって遊んでいます。こうした手作りの遊具はラオスでよく見かけるもの。うん、いいなぁ。
 

こちらは、別にある近所の寺院。私たち外国人が立ち寄ることはほとんどないのでしょう、子供たちは興味津々に私たちのことをのぞき込みます。
 
 
トゥクトゥクドライバーは次にどこへ連れて行ってくれるのかなと期待していたところ、元のゲストハウスに戻ってきた。宿のスタッフにまた通訳を頼んだところ、ドライバーはもう紹介する場所はないと言っているとのこと。まぁ、そうでしょうね。この街、とても鄙びている上に素朴ですから・・・。ドライバーとはここでお別れ、私たちはメコンを肴に再びカフェに入り浸るのでした。


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