トバ湖トゥットゥッに滞在して1週間、風光明媚な湖の景観とトバ-バタッ族の素朴な文化に触れ何一つも不満がない旅生活を送っていました。こんなところで暮らすのもイイかなと思うと同時に、ついつい飽きが生じてくるのも事実。やはり、滞在初日に経験したようなトラブルがたまには生じないとネタ不足、いくら怠け者の私でも暇が続くとしたら苦痛にもなる。トバ湖ではまだ暇を感じることはなかったのですが、”暇になるのが怖い”と感じ出したら、ちょうどそこを発つタイミングです。いよいよ重い腰を上げて、トバ湖を離れる決心をしました。
 

いきなりメダンに到着、メダンの街は…慣れない都会に疲れます

トバ湖からメダンへ移動、その様子を簡単に紹介しますが・・・

トバ湖からメダンまでの移動の道中は詳しくは紹介しません(ここ読み飛ばしても構いません!)。まあ簡単に書けば・・・トゥットゥッからトバ湖対岸の街パラパッにいったん出て、そこからツーリストバスに乗り込む。ツーリストバスは、パラパッの港を出てすぐの場所にあるオフィスでブッキング。11:00出発で料金はRp75000。ドアトゥドアで運んでくれるのでラク、あらかじめ予約サイトで押さえたホテルを指定すると見事に玄関まで送ってくれた!ちなみに初日のホテルは、料金と比べあまりに不潔だったので次の日にはホテルを変えました。
 

到着日のメダンの様子。まず、宿近くにあったショッピングモールに足を踏み入れますが、久々のシティライフを目の当たりにし膝はガクガク、目は泳ぎっぱなしに。私など汚らしいTシャツ姿のオッサン丸出しの格好に少々恥ずかしくなります。これは多少でも清潔なTシャツに着替えねばと、宿ですぐに着替えましたよ。
う~ん、大学デビューを果たした友人の姿を思い出しました。彼は”都会の人に負けじ”と日を追うごとにオシャレになっていき、ついには大学1年時の目標だったクリスマスデートを達成します。その後も洗練されていき、大学2年時には就職は広告代理店かマスコミと公言するようになるのですが・・・次第にそうした生活に疲れを感じ、結局、就職活動は全くせず地元の市役所に就職をしたのです。
長い余談でしたが、都会って気張ってしまうと、つい無理をしてしまい周りに合わせようと頑張ってしまうのですね。40歳代になってこうした意識に初めて気づいたことに少々感動しました!
 

大都会の証しは、あのマクドナルドがあること。まさに街のオアシスです

この街で特記すべきは、なんとあのマクドナルドがあること!これ、シティライフには不可欠なものですね!(^^)!。ここは日本とは認識が違う点なので重要。日本でマクドナルドと言えば、超高齢化社会・格差社会・デフレ経済…の象徴として、半ばネガティブに語られることが多い場所。もしあなたがいい年齢で、マクドナルドってオシャレだね・贅沢だねなんて言ったら、周囲の方はビックマックくらいは奢ってくれるかもしれません。
 
しかし、こうした意識が蔓延しているのは日本など一部の先進国だけであることは覚えておいてください。マクドナルドが富とトレンドの象徴である国はけっこう多いのです。しかも、マクドナルドに来れば冷房は効いている上、世界中どこに行っても変わらないあのジャンクで癖になるオイシさ、(比較的)清潔で居心地の良い空間で心置きなく休めるのです。発展途上国の大都市でマクドナルドやケンタッキー、バーガーキングなどのファストフード店は必ずチェックしておくべき、まさに都会のオアシスなのです。
 

メダンの街を軽く観光する

メダンの街を自分の足で歩いてまわりましたよ、それこそ「メダンモール」や「ムルデカ広場」から「北スマトラ博物館」まで歩けば、もう身体中は汗だらけ、足は棒のようになります。下の写真は北スマトラ博物館とメダンモール。

市内を歩き回って気がついたことは、メダンは観光するほどの場所ではない、どうしても観光をしたいのなら300m四方の狭い一画だけ見れば良いということでした。
 

メダンの街で見るべき・滞在するべき300m四方の一画はどこ?

メダンの街を代表する観光スポットは、この地を治めたスルタンが19世紀後半から20世紀前半にかけて建てた王宮「マイムーン王宮」とモスク「マスジッ・ラヤ」です。この2ヶ所は小道を挟んだ裏表にあり、それぞれが近接して建つた。しかもモスク「マスジッ・ラヤ」の正面にはショッピングモール「ユキ・シンバン・ラヤ」があり、ここにマクドナルドが入店しています。さらに、このショッピングモールがある大通りには安宿から中級ホテルまで何軒かが立ち並んでおり、旅行者にとって大変便利なエリア。まさに300m四方で旅行者の要求をほぼ全てかなえるマジカルエリアと叫んでしまいます。
 

メダンの観光スポットその1「マイムーン王宮」

スルタン、マタムーン・アルラシッによって1888年に建てられたマイムーン王宮。ここはメダンを代表する観光スポットとして、多くのツーリストを集めていますが、その大半はインドネシア人の観光客でした。庭の広さを見ても、このスルタンの往時の勢いが偲ばれますね。
 

この王宮最大の見所は、コスプレ変身写真に勤しむインドネシアの皆さんでしょうか。建物内部については正直言ってさほど印象に残るものはなかった。豪華さで言えば、タイの王宮やインド・マハラジャの王宮の方がインパクトがとにかく強い!こちらのマイムーン王宮は、どちらかと言えば質素堅実な印象が(個人的には)強かった。ただ、家族連れの方、友達同士の若い方、付き合いだして間もない(と思われる)カップルの方などなどが、皆さん満面の笑みとともに、スルタンになりきり写真に収まる姿はとても微笑ましくオモシロかった!
 

メダンの観光スポットその2「マスジッ・ラヤ」

こちらはまさにショッピングモールの道向かい、マクドナルドで一休みしたらモスクに参拝、そしてまたマクドナルド・・・どれだけマクドナルドに貢献をしているのでしょうか?
 

マクドナルドの回し者のように書きましたが、実は涼しく休める場所はそこだけではない!このモスクの内側こそ、のんびりと休憩をとるにはうってつけの場所なのです。モスクの中でアザーン(祈り)の響きを聴けば、いつの間に意識が遠のき自分の存在すらも客体視しているかのような錯覚が生じてくる。
 

メダンの観光スポット番外編「ネコ」

実はメダンの街で目立ったのは子ネコちゃんたちの姿、商店の軒先を見れば、どこから来たのか判らないが野良猫がいつの間に子ネコを生んだりしています。どんなにムサ苦しい日々でも、ネコと戯れれば暑さがどこかに遠のく・・・わけないか。


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