スマトラ島の大都市メダンから手軽に公共バスで行ける場所として、ブキッラワンとブラスタギという2つの魅力的な街があります。ブキッラワンでオラウータンと戯れ満喫したが、スマトラのジャングルで何日も過ごすのは飽きてくる、そう私は街が好きなシティ派なのです。ここはブキッラワンから一気にブラスタギに抜けようと考えたのでした。
 

ブラスタギまでのアクセス方法

ブキッラワンからブラスタギまで直接乗り入れるバスを見つけることができなかったため、いったんメダンのバスターミナル(ピナン・パリス・バスターミナル)まで行き、そこでブラスタギ行きのバスに乗り換えようと考えました。まあ、同じ場所で乗り換えるのですから楽勝ラクショウと考えるのが普通ですよね。

この写真はブラスタギで撮影したバス、前から2台めのバスがメダン行です。
 
ちなみにメダンからブラスタギまでのバス(ベモ)料金は、『地球の歩き方』最新版(2018-2019年版)によるとRp20000、所要2時間とのこと。
 

メダンのバスターミナルでは詐欺師がウヨウヨしている!

メダンに着いて辺りには何台ものベモが停まっていますが、どのクルマがどこへ向かうかは一見したところ判りません。こうした状況の場合、ドライバーや車掌、あるいは乗客がすでに乗っているクルマを探し、目的地である「ブラスタギ、ブラスタギ」と連呼するようにしています。すると、車内の誰かが「Yes」という感じで頷いてくれたり、「No」と手や顔を横に振ってくれます。停まっている2~3台のクルマに「ブラスタギ」と尋ねてみると、そのうちの1台でドライバーが「Yes」の仕草をしてくれた。ちなみに乗客は乗っておらず、時計を示して発車時間を聞くと20分後という仕草。Lucky!これで難なくブラスタギに向かえることができると思い、バスに乗り込みました。
 
バスの車内には私とドライバーだけでしたが、すぐに別の乗客も乗り込む。まあ安心ですよね・・・(^^)。と、ここで安心をするのは、とても甘い!私のような外国人が乗りこんだことを確認したのでしょうか、いかにも人相の悪い大柄な男性が車内に入り、「ブラスタギ、マネー」と言いだす。普通、こうした状況なら車掌だと思いますよね。料金を聞くと「10ダラー」~ひぇ!『地球の歩き方』最新版でRp20000(約160円)ですよ、$10なんてあり得ません。この時、ドライバーや乗客からは何のアドバイスやジェスチャーもなく、ただただ皆さん押し黙っている。私がお金を払うかどうか見定めているのでしょうか。

この写真はブラスタギの交差点で発車を待つメダン行のバス(ベモ)。
 
私はいったん外へ出てタバコをふかしていたドライバーの元へ行く。すると、$10とつぶやく大男は私から離れていった。ここでドライバーに「ブラスタギ、ブラパ?」(ブラスタギいくら?)と聞くと「ドゥアルーリブ」(20000)という答え。やはりRp20000だったのです。
 
メダンのバスターミナルでは、別の機会にもこうした詐欺師に会いました。手口は決まっており、外国人がバスに乗り込むと車掌のフリをして法外な料金を請求するというもの。この際、ドライバーや乗客は助けの手を差し伸べてはくれません。まあ、このような手口に引っかかる方っているのかなと思いネットで検索した所、某有名な旅ブロガーもひっかかっている様子。どうぞ、ご用心ください。ということで、詐欺師の話しはいったん終了。
 

ブラスタギの街なかを歩く

上記の地図をご覧ください(貼り付けた地図が見にくければ、グーグルマップで「Terminal Berastagi」で検索してみてください)。1本道の大通り(この通りはJl.Veteranと言います)沿いに繁華街が広がっています。通りの北側にある「公園」(Bundaran Tugu Perjuangan Berastagi)から南側「Tugu Kol」までこの間500mがブラスタギの中心街、街なかの観光スポットやゲストハウス&ホテル、レストラン、屋台、旅行会社、バス発着場などはこの範囲に収まるので、歩くのが非常にラク。ちなみにTugu Kolのやや北にバスターミナル「Terminal Berastagi」が表示されていますが、ここは近隣の町村へ向かうバスの発着場で、巨大なマーケット(バザール)が広がり、街なか一番の見所となっている。また、メダンに向かうベモは道北側の「公園」の周りで客を集めています。
 

まずは街のランドマーク、公園(戦闘記念碑)とTugu Kol(キャベツの像)

さて、これが大通りの北側の公園にある巨大な記念碑(戦闘記念碑)と、南側のランドマークTugu Kol(キャベツ像)です。はっきり言ってまず見逃すわけがないランドマークですね。とくにキャベツの像は妙なモニュメントです。この2つのモニュメントを結ぶ500mの間に旅行者にとって必要なものは(おそらく)全て揃っているので滞在しやすいですよ。なんならオシャレカフェに格安レストランもあるし、格安ゲストハウスから中級ビジネスホテルまで見つかるので、ご安心を。
 

やはり知らない街に来たら、マーケットをうろつくこと!

私は初めての街に来た場合、まずはその街の中心にあるマーケットを訪れることにしています。

マーケットの入口に到着。実はここの正面にはバス(ベモ))が何台も発着している中、買い物かごをぶら下げたオバサンや屋台を押すオッサンが行きかう場所、しかも水溜まりや犬の●●までそこら中に落ちている、非常に危険な場所なのです。
 
では、ここの巨大マーケットに潜入してみましょう。

どうですか、マーケットの巨大さが雰囲気だけでも伝わるのでは。ここで売られていた中では、とにかく魚がスゴイ!巨大な金魚(のような魚)も食べるのかと思うと胸アツです。
 

街なか一番の観光名所はグンダリン展望台

地図の西にやけにうねり曲がった道があり「Gundaling Hill」と書かれた場所があります。それが「グンダリン展望台」で、ブラスタギの街やシナブン山の展望が楽しめる場所。街なかから歩くと40分ほどかかるかな。
 

実はここまで馬車やベモでアクセスできます。私は片道をベモ(当時Rp3000)で行きましたが、シートはとにかくボロボロ。これほどぼろいベモは・・・けっこうよく見かけます。
 
まあ、ここは時間に余裕があれば来て見てもイイかなという程度の観光スポットですが、地元の方にはかなり人気があるようですよ。
 
 
ブラスタギの街は、中心街を巡るだけでもそれなりに楽しめますが、せっかくこの地にまで足を伸ばしたのだから、さらに楽しみたいもの。郊外の温泉や先住民族の伝統集落を訪れてこそブラスタギの魅力を満喫できるというものです。それは次回以降の記事で紹介します。最後に、ブラスタギ街なかの夜景をご覧ください。



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