ブラスタギは温泉天国!路線バスを使い温泉街を観光
ご存知の方も多いと思いますがインドネシアは火山大国、中でもスマトラ島はシバヤッ山やシナブン山、シンガラン山をはじめ数多くの活火山が現在も活動を続けているのです。こうした火山が多いということは・・・そう、温泉!ブラスタギ近郊には温泉街(!?)が存在し、プールのような広い露天風呂で極楽ゴクラクとまるで日本の温泉保養旅行のようなレジャーが楽しめるのです。しかもアクセスは公共バスで簡単にアクセスできるとなったら、やはり行くしかないですね。
温泉地の名前はシバヤッ温泉、バスでのアクセス方法を紹介
ブラスタギからどこか近郊に発とうとしたらお世話になるのが、ブラスタギのバス(ベモ=ワゴン車バス)ターミナル、あの中心街にあるマーケットです。
この写真を撮った時はベモが1台停まっているだけでしたが、なぜかベモ、一斉に何台も発車することがなんと多いことか!つまり、ある時間になると一斉に何十台(少々おおげさ)ものベモが同時に出発するのです。その時の光景たるや壮観…というよりは危険極まりない状況なのです。マーケットへの買い物もこの時ばかりは命がけ・・・(-_-)
温泉がある集落はラジャベルネ(Raja Berneh)という名で、マーケットに停まるベモに「ラジャベルネ、ラジャベルネ」と言えば、どのベモが向かうか教えてくれるでしょう。ただ、ベモの発車時間は決まっておらず一定数の客が集まったら出発するシステム。本数もさほど多くなさそうなので、朝からの機敏な行動が求められます。
ブラスタギからラジャベルネまでの料金は、僕が訪れたときはRp6000だったので、現在もRp10000(約80円)はかからないものと思います。
こちら、ラジャベルネに向かう際のベモ車内で撮影した写真。私がバスドライバーに「ラジャベルネ?」と尋ねた際、このオバサンが丁寧に「どうぞ乗りなさい」と言ってくれた。そして、車内でもバナナを差出してくれる。う~ん、親切なお方と思っていたら、後ほどその親切の理由が明らかになるのです。
いよいよラジャベルネの温泉に入ります
ベモは終点に到着、先ほどの親切なオバサンたちもここで降りました。オバサンはまたしても親切に温泉までの道を指さしながら両手で10の字をつくる。おそらく歩いて10分くらいと言いたかったのでしょう。
オバサンが指さした道を歩きます。火山の噴火口がまじかに見えるダイナミックな農村風景の中、散歩を楽しむが、一向に温泉街はおろか人家らしきものが見えてこない。少々不安には思ったが、確かに10分ほど歩くとコギレイに設えられた雑貨屋が見えてきました。
雑貨屋に着いてビックリ仰天!先ほどベモに乗っていたオバサンが、私のことを迎えてくれるではないですか。温泉は雑貨屋さんの裏手にあった!広いプールのような温泉で観光客は全くいない、というより外国人観光客が本当にここまで来るのかどうか疑問が募ります。
私の拙いインドネシア語ではオバサンには通じませんが、娘さんは理解してくれる様子。オバサンが何を言っているのか判らなかったが、娘さんの通訳でシンプルな会話ができるのがウレシイです。昼時なので温泉に入る前に何か食っていけと言っているらしい。ピサンゴレン(バナナのフリッター)とお茶をいただきました。
いよいよ温泉に入湯です。とにかく大きなプールで、けっこう深い上に長辺が25mは優にある、これ入浴というよりはスイミング用ですよ。色は緑色に濁っており、端には湯の華が溜まっている。まあ、日本の山奥にある秘湯露天風呂と比べるような場所ではありませんが(とりあえず栃木県奥那須の某温泉のプール露天風呂が比較対象でしょうか)、リラックス効果は抜群!なんせ私、トバ湖で泊まったゲストハウス以来、バスタブには浸かっていませんでした。ちょうど良い湯加減の中、これほど広々とした中でお湯に入れるなんて・・・シアワセです。
温泉を十分に堪能した後、雑貨屋さんにご挨拶すると、当然のことながら料金を請求される。先ほどの昼食代と入湯量を合わせてRp25000(約200円)、まあ安かったです。ここで往きに来た道を戻ろうとするとオバサンに呼び止められる。どうやら別の道を指さして、そちらを歩いて行けと言っている様子。ならば、その別の道を歩いて行きましょう。
言われた道を15分ほど歩くと、モクモクとあちらこちらから煙が出ている。そして・・・地元インドネシアの方が多く遊ぶ温泉プール&宿泊施設がいくつかあるではないですか!
オバサンやってくれましたね!まあ自分のテリトリーに観光客を連れてきたオバサンは立派な営業ウーマンですよ。ただ、地元の方が大挙おしかけるイモ洗い状態の温泉プールで一人入浴するより、誰もいない場所で思う存分お湯に浸かる方が、よほどステキな体験です。オバサン、ありがとう!
帰り道はそれなりに人が住む場所を歩いて行きます。モスクとキリスト教会がかなり接近して建っている姿を写真に収める。まあこれほどの田舎道、写真をパチパチ撮っている間も私から緊張感がすっかり抜けていました。すると、背後から子供が私を呼び止める声が聴こえる。
振り返ってみるとヒエ~~(*_*)、なんと子供は私の前にヘビを持ち上げて突き出したのでした。当然、私が驚きの声をあげると嬉しかったのでしょうか、子供は満足顔となりヘビを引きずりながら、去って行ったのでした。
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