私はウブドが大のお気に入りで今回の旅でも2週間ほど滞在し、隅々まで満喫したなと我ながら満足しています。ただ、毎日オダラン(寺院の祭礼)を見るわけではなく、街なかのリーズナブルな商店やカフェも大体行き尽くした感がある。えっそれじゃ、2週間もいたら暇なんじゃないのという声が聴こえてきそうですが、そんなことはありません。ウブドの周辺にはとても魅力的な街が点在しており、私はそんな街にバイクをチャーターし出かけるのが日課となっていました。

まずは、バリ島内での移動の足について不満を述べます

バリ島を隅から隅まで巡ろうとしたら、移動の足の確保をどうするか悩む方も多いのでないでしょうか?リーズナブルに公共交通を使うか、あるいは豪勢にプライベートカーやタクシーを使うか・・・まあ旅のスタンスは人それぞれで大きく異なります。
 
例えば、一人旅やバックパッカーの方で、なるべくコストを抑えたい方は公共交通を使うことを最優先に考えると思います。ただ、プラマ社のシャトルバスを利用するだけでは、島内の観光スポットを点と点で結ぶだけで味気ない。それじゃベモ(乗合ワゴンバス)はどうかと言うと、行先の確認から始まって料金の交渉が時には必要となるなど使いこなすにはかなり面倒。しかも、車内は冷房がなく暑苦しい上に混んでいることが多く、いつも埃っぽい車内に身を浸すとどんどん疲れが溜まってくる。そう、バリ島で公共交通機関だけで旅を続けることは、けっこう辛いのです。

上の写真の大型バスは乗り心地が良さそうですね。しかしこうしたバスは、デンパサール~ギリマヌッ間や、ヌサドゥア~クタ~サヌール~バトゥブラン間のトランスサルバギタでしか見ることがないため、旅行者が利用する機会はかなり少ないと思います。
 

バリ島でタクシーやプライベートカー、バイクをチャーターする場合、料金の相場は?

私の場合、根っからのバックパッカー気質でしてタクシーを使うのは負けだと信じている。ただ、公共交通だけでバリ島の村落をまわるのはやはり辛い。そうなるとタクシーやプライベートカー(運転手つきレンタカー)を使うことも考えなければいけません。ちなみに、これらのクルマを1日チャーターした場合、50ドル(1ドル≒110円)で済むならばそれはラッキー、とても交渉がお上手ですね~と言いたくなる。とにかくチャーター代金は50ドルを目標に交渉しましょう。ただ、一般的には70ドル程度で借りることが多いようです。

50ドルだろうが70ドルだろうが何人かいれば安い金額、3人ならば1人2000円程度でツアーを組めるのですからイイですね!しかし私は一人旅でそんな金額を払いたくない!しかも、一人でクルマの助手席や後ろに乗るって寂しいよ~!
 

バリ島の一人旅に強い味方、それはバイクです!

クルマはやはり人数が揃わないと使いにくい、となるとここで登場するのはバイクですね。インドネシアに限らずタイやカンボジア、ベトナムなど、東南アジアではバイクがタクシーとして普通に使われているのはご存知の通りです。
 

バリ島のレンタバイク事情:レンタル料金は安いが、バリならではの特殊な事情が…!

バリ島では運転免許を持っていなくてもレンタバイクを貸してくれる場所が多いため、旅行者でもバイクを運転している方を多く見かけます。街なかのレンタバイク店では1日Rp40000~Rp50000(約320円~400円)で借りられますよ、安いぜ!

ちなみにこちらの写真は、バリ島のお隣ロンボク島で撮影したもの。う~ん、バリでもレンタバイクを借りたのに適当な写真を撮っていなかった!
 
ただ、レンタバイクをバリで運転するのはかなりリスキーなのです。注意喚起をする意味で、バリ島内のリスキーな特殊事情を列挙します。

道が複雑な上、割り込みが尋常じゃない。一方通行が多い。車線変更や折り返しができない箇所も多い

もともと不慣れな土地、道が判らないのは当然です。ただ、クタの裏通り(ポッピーズ通りなど)を歩いたことがある方などはお気づきでしょうが、とにかく危険!クルマ1台分の幅しかない通りで、我先にとクルマやバイク、自転車、人、犬が争って通行しており、よくバイクがひっくり返っている。日本でバイクを運転するのとは状況があまりにも異ります。
 
またウブドでは、夜の野犬がけっこう恐怖です。街なかでも裏道に入れば野犬がたごまって輪をつくっている。そこを歩いて通るのは確かに怖いですが、バイクなら大丈夫と突っ込んで行くと・・・追われることになりかねない。裏道とは言いながらさすがに街なかなので、人通りも多少はある。そこでバイクのスピードを出して野犬を振り切るのは、かなり恐怖。
 

悪徳警官によるワイロ要求のカモになりやすい

先にバリの道は一方通行が多いことなどを書きましたが、いかにも慣れない人が入り込みやすい路地や交差点には警官が目を光らせていることが多いのです。実は私、2012年と2014年に1回ずつレンタバイクを借りましたが、いずれも警官につかまりワイロを請求された!しかもこちらは違反をしていないはずなのです。
 
ちなみにこのワイロの話し、バイク屋に来ていた日本人のお兄さんからも聞いたことがあった。ただ彼は、理不尽で法外なワイロの請求に対しRp100000(約800円)にまでディスカウントしたぜ、ガハハハッといった感じに武勇伝を自慢したい様子。お金を払ってアホクサイなぁと思いながら聞き流していました。
 
では話題を戻し、私が最初に経験した2012年の状況を説明しますと、警官の言い分は「ここにバイクが入ってはいけない」とのこと。しかし、後から後からバイクがその通りに入っていくのに、なぜか誰も呼び止められず私だけが止められた・・・これは明らかに外国人を狙った悪徳行為で、ワイロの要求を目的としています。しばらくするといよいよ本題に突入、「お前はこれから警察に行かなければいけないが、見逃してやることもできる。お前は100ドル持っているか?」って、100ドルなんて持ち歩いていないよ!この時は、先のお兄さんの話しを思い出し、交渉してRp100000まで値段を下げないとなと考えていました。
 
私が捕まっている間、白人男性が通りに入ってきたが、やはり呼び止められる。私と白人男性2人一緒の尋問が始まりましたが・・・ここで白人のとった行動がすごかった!彼はiPhoneを取り出して、警官や周囲の様子を撮影、尋問の録音も開始する。警官は状況を理解していない様子で、ワイロの話しを続けますがアホだねぇ。彼はそうした警官のアホな尋問をその場で再生、しかも周りの通行人に音声を聞かせるんですよ。これには警官もマイッタと降参せざるを得ません。私たちはシッシッと追い払われ放免されたのでした。
 
ちなみに、この時の体験を活かせる機会が後に到来。ラオス・カンボジア国境は、カンボジア側イミグレで理不尽な料金が請求されることが多く、旅行者に悪名高い国境でした。私もビザ申請用紙代金など訳の分からない料金を請求されたが、その際の音声を録音、イミグレ職員の顔も撮影した上に、他の外国人がいる前で音声を再生・・・無事、余計な料金は払わずに済んだのでした。
 

結論としてはバリ島ではオジェックを利用した方が無難?

2012年の事件に遭遇したにも関わらず、懲りずに2014年もクタでレンタバイクを借りて運転。DFSそばのある交差点で停車した時やはり警官に呼び止められる。彼が言うには、その交差点でバイクを停めたらいけないらしい。あなたね、クルマが通り過ぎるのを待って停まったのに、それじゃ通過車両にブツカレということですか?ただね、私はすでに対処法を会得しているのですよ。警官との会話を録音し再生したところ、ワイロの話しが出る前に放免されましたよ。皆さん、この技を存分にお使いくださいね。
 
ただ、もうこんな面倒はコリゴリです。もし警官が逆上し暴力的な行動に出たらと考えると恐ろしい。2014年の件以降、私はバリ島でレンタバイクを借りることはやめました。どこか遠出をしたいときはオジェック(バイクタクシー)を利用します。ちなみに、バリ島でオジェック(バイクタクシー)を1日チャーターすると20ドルならかなりリーズナブルな値段、うん、交渉上手って拍手したい金額です。まあ私なら20ドルを狙って、25ドルでOKといった感じでしょうか。


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