前回の記事ではバリ島でレンタルバイクを借りて自ら運転することが、どれほどリスキーなことかを実体験をもとに報告しました。ただ、実際に自分の足として自由にバイクが使えれば、どれほど行動範囲が広がるか・・・ってこれ、前回記事と矛盾したことを言っていますね ^-^)
 
2014年、クタ郊外で警官と一悶着があってから確かにバリ島内でのレンタバイクは控えておりますが、今回はその事件が起きる前の話し、ウブドで1日レンタバイクを借りてツーリングを楽しみました。具体的なコースは、「ウブド→バンリ(クヘン寺院、プンリプラン)→タンパシリン→ウブド」と巡り、ほぼ1日楽しめる行程。こうしたルートって、通常のツアーコースからは外れているため訪問の機会は少ないが、ガイドブックやネットでのバリ観光案内ではしっかりと紹介されているため、実は行ってみたい方は多いのでは?そんな場所へ行くためには、レンタルバイクやバイクタクシーのチャーターが大きな力を発揮するのです。

バリ島で借りるレンタルバイク、1日レンタル料金の相場は?

これは前回記事の繰り返しとなるのでサラッと書きますと、1日のレンタル料金はRp40000~50000となり、日本円で500円もしません。これに燃料代金がかかるのですが、まあ安いものですよ!
 

今回のブログ記事はバンリの紹介にとどめます

バンリを代表する観光スポットと言えばクヘン寺院。ウブドの中心街(ウブド王宮)からは25km程度離れており、バイクで約1時間ほどの行程となります。

バンリの手前で寄り道、祭礼の準備中ですが・・・

自分でバイクを運転すれば、自在に停車し見学をすることができます。しかしここで問題が・・・自分一人で訪れているので言葉が通じない。しかも祭礼に必要な衣装(サルンという巻き布など)を持っていない!さすがに深入りはできず、すぐに退散しました。やはり、バリ文化に精通したガイドさんと一緒の方がなにかと楽しめます。
 

クヘン寺院に到着、自称ガイドが現れることもなく、気の赴くままに参拝ができる

グーグルマップからプリントアウトした地図を頼りに自力で運転、初めて通る道なのに迷うことなくクヘン寺院に到着しました。さすが地図読解力と細かな道路標識を見つけることには長けておりスゴイよ、俺!

クヘン寺院の石彫りに飾られたテラスが登場です。とにかく、ここまで問題なく自力で来られたことに感激!
 

石段を上がり、いよいよ寺院境内に入場します。
 

まず始めに外境内を参観。こちらでは樹齢600年を超えるという巨大なバンヤン樹が涼しげな空間をつくっています。と、こうした私の文章、実は先日に図書館で借りた『地球の歩き方 バリ島』の記載の受け売り!なぜならガイドさんや地元の物知りの方がいないためクヘン寺院に関する情報が一切ない。やはりガイドなどの説明がないと文化に対する理解を含め、あまりに知識が浅くなります。
 

再び『地球の歩き方』の受け売り。奥境内と中境内を仕切る壁には中国陶器が埋め込まれ、見逃せないスポットとなっているらしい。この寺院は11世紀の建立と伝えられており、確かに当時のバンリ王朝と中華王朝との交流を示す証左だと言えば、価値があるのも頷けます。
 

では奥境内に入って行きましょう。バリ・ヒンドゥ寺院ではお馴染みの割れ門をくぐると目の前にあるのは11層のメル(塔)。こちらのメルは、周囲に刻まれた彫刻を含め大変に見応えがあります。
 

奥境内からの景色はけっこうステキですよ。と、一人で寺院境内をぶらついていても、なぜか面白くない。一つ一つの建物や彫刻を見物すると、いろいろと疑問が湧き出てくるのですが、誰にも質問ができません。このブログ記事は『地球の歩き方』を参照しながら書いているので、まだ多少の知見が得られるのですが、私が一人で訪れた際はガイドブックすらも持参していなかった。ゲームのように、ただ観光スポットに到着すれば当初の目的が達成!・・・というのはあまりに虚しい。
 

バリ島先住民の村プンリプランを訪問

クヘン寺院では一人で心置きなく散策をしたが、なぜか敗北感が生じる結果に。次の目的地、プンリプラン(パンリプラン)はこの寺院からバイクで10分もかからない場所にありました。
 

村に入ると、真っすぐな一本道がとにかく目を引く。これはバリの伝統村落(アダット村)の伝統様式を忠実に残しているものと思われ(・・・これは私の予備知識で書いており、間違えていたらスミマセン)、道の両側には整然と同じような様式の伝統家屋(一応、村落構成員が”平等”であることを体現したもの)が立ち並んでいます。
村内には案内標識があり、旅行者が一人で訪問してもとくに問題はありません(この点、キンタマーニのトルニャン村とは違いますね)。
 

標識に従い一本道を突き当りまで歩くと、寺院に到着しました。
 

ただ、寺院の門はかたく閉ざされていた。さすがに伝統集落、一見の観光客には公開していないのでしょうか。
 

村落内を歩いていても人に会うわけではなく、少々寂しい気分になります。そんな時、一軒のお宅から「家の中を見て行かないか」という誘いを受け、オジャマすると外側から見えていたものとは全く違う、粗末(失礼!)なお宅に案内される。生活感が存分にあるため、実際にここで生活をしているものと思われるが・・・機会を見てたびたびオジャマしたバリ島のお宅とはあまりに異なる姿に唖然。私のあまりに足らない予備知識によれば、アダット村では構成員の平等性が強いと思っていたが・・・こちらのお宅は、もしかしたらアウトカーストに属する方の家なのでしょうか?ただ、こうした疑問をぶつけることができる方はいなく、私はやはり敗北感に打ちひしがれながら少々のお礼を置いて、こちらのお宅から出て行くのでした。


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