プロフィール欄に記載しましたが、私は2012年(40代前半)で仕事を完全に辞め、海外旅をメインに生活をしています。旅先でそんな話を日本人の方にすると話は盛り上がり、うらやましそうな眼差しを受けます。ただしばらくして「私には、そんなことできないな」と言われ、「まっ頑張ってください」と激励の言葉が発せられ、はい終わりということが多い。

こうした日本の方の反応に対して、外国人たち、とくにヨーロッパ(その中でも北欧!)の方たちは、40代でリタイヤし旅生活をすることは珍しいことではなく、あまり話題にもなりません。
 

「旅生活」 こうした生活ができることに感謝!です

サラリーマンの方、日ごろの生活を思い浮かべてください。まずは通勤ラッシュ。私の社会人時代は、某都心のオフィスまで30分ほど満員電車に揺られ・・・事故などで運行が休止したときの地獄模様は、トラジャの葬式より陰惨な光景です。オフィスに着いたら・・・40歳前後はまぁ、課長級くらいの方が多いと思いますが、管理職だからマネージメントだけすれば良いなんて甘い。多くの方は「プレイングマネージャー」としての職責が求められますよね。横文字ならカッコいい~わけがない、なんでアホな部下の仕事を肩代わりした上に管理もしなければならないのだ~!と発狂してしまう、そんなサラリーマン生活、続けていて面白いですか?

しかし、サラリーマンって続けていると、その安定した惰性から抜け出せなくなるんです。とにかく60代まで耐え抜こうと考えている方、スゴイですね、私はそんな方を尊敬します。しかし、そうした発想自体が染みついた惰性から来るものだと皆さん気づいていますよね。安定こそ一番って予定調和の世界、ところが、それも砂上の楼閣なのが面白い。これをマザマザと見せつけられたのが2008年リーマンショックから2011年東日本大震災に至る一連の流れでした。例えばあの震災では、何の瑕疵もない、ごく普通の日常が広範囲に津波で流されてしまう、その後の原発事故によって故郷を追われる・・・安定がいかに脆いものかを見せつけられました。今こうしたエッセイを書いているその時点でも、一寸先にはこの安定が続いている保証はまったくありません。慣性の法則は物理上の法則であっても、時間軸の流れには通用しないことが度々ありそうです。

やはり、あの大震災が私に与えた影響はかなり大きかったようです。惰性から抜け出し、「今、自分がやりたいこと」「自分がどうありたいか」を実践できる環境にあること、これは大変幸せなことです。
 

まずは働く期限を決めてしまいましょう。逃げの一手は最高の一手!

私は両親兄弟を含めサラリーマン家庭に育ちましたが、実はサラリーマンにはなりたくなかったです。どうにか”自分の才能”だけで突き進むことを考えていました。しかし、それに限界を感じたときには、少し年齢を重ねましたが結局はサラリーマンになりました。ただ、サラリーマンを長く続けることには疑問でした。確かに、持って生まれた才能のみで人生が成立するのは非常に恵まれたケースで、私を含めた大多数はそうではないでしょう。

サラリーマン/働くことを続けるのに疑問を持っている方、だったら期限を設けて、そこまで続ければ良いのではないでしょうか。その期限までに人生設計を作り上げ必要な予算を準備する、これって非常に計画的で好感が持てます。

ちなみに、5年や10年といった中長期の期限では耐えられない方、逃げるのもありですよ。日ごろ「逃げてはいけないよ」なんて言われて鵜呑みにしている方、なぜ「逃げる」ことは悪なのでしょうか?こうした「逃げる」ことを否定する言葉は、”ソルジャー”であるあなたを戦場に向かわせるための口上かもしれません。私なら、そうしたソルジャーになることは拒否しますね。

私は40代前半で旅生活に移行しましたが、これが旅である必要は当然ありません。人それぞれ、好きなことを好きな時間に好きなだけ実践する生活・・・なんて素敵ですよね。「旅のエッセイ」第1回目は、何か取り留めもつかないものとなりましたが、次回はいかにして40代でリタイヤしてみせるのか(気が向いたら)公開したいと思います。


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