夢の海外生活、と言ってもセレブライフではありません、私が言いたいのは、いかに安く快適に生活をするのか。コスパ上等、ぬくぬくした気候のもとで、とにかくお金をほとんど使うことがなく暮らせる、適度に繁華していたり風光明媚で退屈をしない、簡単な英語で生活ができて、人が優しく治安が良い・・・そんな場所に住むように旅行したい!

 

コスパ重視で治安が良く、英語も通じる・・・やっぱり東南アジアでしょう!

単に物価水準が低く生活費が安くつくという点だけで考えれば、インド、中南米のボリビアやグァテマラ、エジプトなども良いかもしれません。しかし、長期滞在をするのなら、もっとも優先して考えなければいけないのは、その土地の治安状況です。短期旅行者と比べ長期滞在者の抱えるリスクは格段に高まります。この点で、エジプトなどの北アフリカや中東、中南米は省かれると思います。
また、インドは、あの喧騒と好奇心丸出しの人々の中で暮らすことを想像すると、もうそれだけで疲れが倍増・・・治安とは別の意味のリスクが高い!しかも、インド都市部のあの大気汚染・・・とてもじゃないが、デリーやコルカタ(カルカッタ)で暮らしたくない!
中国は、確かに大都市から離れると、まだ物価は安いです。安宿は1泊1500円以内の場所も多く、食費を含め1日2000円以内で過ごすことは可能です。言葉の面では、たとえ英語や中国語ができなくても、漢字(筆談)があります。ただ、中国も東南アジアと比べると条件が悪い。まず、コスパがダメです。中国の2000円クオリティと東南アジアの2000円を比べたら、価値が断然違う!それに、ビザなしで中国長期滞在の場合、かなり面倒な噂を聞きます。
 

東南アジアに滞在する利点

1.物価が安く、コスパの良い滞在ができる

  • 東南アジアに滞在する大きな理由は、やはりコスパの良さでしょう。
  • シンガポールを除けば、1日1000~1500円で滞在可能、つまり1ヶ月でも5万円はかかりません。

2.陸路で繋がった国が多く、隣国へ簡単に移動できる

  • 仮にビザを取得しないで入国した場合、タイは1ヶ月、マレーシアは3ヶ月の滞在許可が下ります。ラオスやベトナム、シンガポールは2週間の滞在が可能です。
  • 上記のような国にビザを持たずに入国し滞在期限を迎えた場合、いったん隣国に移動した後に戻るという手法が、長期旅行者の間でよくなされていました(これを「ビザラン」と言う)。ただ、ここで注意が必要!3~4年ほど前から、多くの国でビザランが事実上制限されるようになり、例えばタイやベトナムでは、(噂レベルですが)再度の入国を禁止されるケースがあるそうです。

3.治安が比較的良い

  • フィリピンやミャンマーの一部エリアでは確かに政情が不安ですが、東南アジアの大部分のエリアは治安上の問題はさほどありません。

4.適度に発展している

  • タイヤマレーシアの地方都市は、おそらく人口規模が同等の日本の地方都市よりも生活環境が良いと思います。まず、大型スーパー(GMS)が多く、街中から徒歩で行ける場所が多いです。仮に、中心街から離れた郊外にある場合でも、交通機関があり、自家用車がなくても大丈夫です。また、日本の地方のようにシャッター商店街とは無縁の姿があり、中心街ではナイトマーケットなどの屋台街が出て、毎日お祭り気分に浸れます。
  • タイヤマレーシアは公共交通機関が発展しています。たとえ駅や空港がない小さな地方都市であっても、バンコクやクアラルンプールとはバス1本で繋がっており、料金は格安です。市内バスが縦横無尽に走る街も多く、たとえ市内バスがなくても、それを埋めるような交通機関がそこら中に走っています。
長期滞在なら、まずマレーシアを目指そう

なぜマレーシアか、上で記したビザ無しで入国した場合の滞在許可日数が物語っていると思います。マレーシアは1回の入国で90日間、1年間ではトータル180日間の滞在が許可されます。ビザがなくても、1年の半分はマレーシアに滞在できる・・・ヤッター!では、残りの半分は・・・やはり隣国に簡単に移動できるのは、精神的にラクです。しかも、空路でも「エアーアジア」という強い見方が存在します。このLCCは非常に安価な航空運賃で様々な国へ私たちを運んでくれます。
言葉の面でも、マレーシアならまだマシ。英語や漢字の筆談が通じることが多いのは、かなり助かる。これがタイの場合、地方では英語がほとんど理解されず、文字もタイ語なら何が書いてあるか全く見当がつきません。
ちなみに、マレーシアの滞在費用はどれくらいか、こちらの記事で分析したのでご覧ください。
 

マレーシアで長期滞在・・・どの街がおすすめ?

前提としては以下の条件に当てはまる場所がベターです。

  • 隣国に簡単に移動できる。空港があれば、さらにベター。
  • 滞在して退屈をしない街。ショッピングセンターなどが近く生活に便利な街
  • 格安で居心地の良い宿泊施設がある街。コスパに優れた街

こんな条件に当てはまる街、けっこうあるんですよ。
 

ペナン:ジョージタウン

ジョージタウンの魅力は、こちらの記事をご覧いただければ、かなり判ってもらえるのでは・・・と勝手に思っています。また、ジョージタウンの地理的ロケーションも素晴らしい!タイのハジャイという街までバスが頻発しており、5時間程度で到着するはずです。また、ペナン空港からインドネシアのメダンまでの空路は、国際線とは思えないほど安いです。試しにエアーアジアのサイトで値段をチェックしてみてください。
 

マラッカ

マラッカ滞在記をチェックしてもらえれば、やはりこの街が魅力的なのをご理解いただけるのでは。シンガポールとの国境の街、ジョホールバルまでバスで3時間程度でアクセスできます。いざとなったら、シンガポールでのシティーライフが手軽に味わえるのです。
 

クアラルンプールやジョホールバルは・・・省きます

海外移住者に人気のクアラルンプール、そして、シンガポールに歩いて渡れる国境の街ジョホールバル、私は敢えてこの2都市を「長期滞在に向く街」として挙げません!
その理由は、まずコスパの面です。例えば、クアラルンプールで一番安い宿は、チャイナタウン界隈にありますが、1000円以内の宿を探そうと思ったら、ドミトリーかうす暗い独房宿になってしまい、これだけでポイントダウンとなります。なんで、好き好んで日本よりも劣る環境で暮らさなければいけないんだ~!と発狂します(ちなみに、ジョホールバルはクアラルンプールよりさらにコスパが悪いです)。日本と比べコスパに優れていることは、海外生活(長期滞在)の必須条件です。
 
では、宿泊単価を上げて、1泊2000円=1ヶ月で6万円・・・これでプール付きの広くきれいな部屋なら文句は言いません。実際にタイの地方都市(チェンマイなど)にあるコンドミニアムや、ペナンのコンドミニアムを探せば可能かもしれません。しかし、クアラルンプールでは、清潔かもしれませんが、しょせん狭~いビジネスホテルの1室にしかなりません。だったら、都内から10~20㎞ほど離れた街の駅近でワンルームを借りた方がよっぽどイイ。しかも異国の大都市にずっといるのは、なんか疲れてしまう・・・というのは私だけではないはずです。
 

さらにバックパッカー目線に立つのなら、長期滞在候補地はマレーシアではない!?

実はバックパッカー目線に立てば、マレーシアですらコスパ的にはベターとは言えません。1日1000円程度の出費、つまり1ヶ月3万円、予備費や日本への帰国費用を合わせて年間50万円くらいで旅行&長期滞在ができる・・・そうなると、マレーシアでは無理です。この辺りの、バックパッカー的視点から、年間50万円以内の予算で、快適に過ごせる国や街、旅行方法を次回以降に提案します。


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