最近、バックパッカーの間で話題に上るのが「カウチサーフィン」と「Workaway」というアプリです。このアプリ、どちらもホストファミリーとマッチングすることで「宿泊代が無料になる」ことを売りにしている!いまや、こうしたアプリを使って宿泊代をかけずに旅行をしている若者が多くいることは事実で、バンコクのバーで自慢されたことも実際にあります。
 
私自身、貧乏旅行を標榜しているため「タダで宿泊」という言葉が響かないはずがありません。しかし、ちょっと待った!こうした無料のマッチングアプリ、私なら使う気になれません!実際に利用し満足している方たちから不満やリスクが聞かれないのは当然で、ネットを見るとそうした声で埋まっているのは、ある意味当然です。つまり、不満者の声は表には出にくいのです。
 
などなど文句をたれましたが、まず始めに「カウチサーフィン」がどのようなものか簡単に説明した後、実際に起きた(と言われる)トラブルの実態について報告します。

 

「カウチサーフィン」(Couch Surfing)

こちらでは、カウチサーフィンが行っているサービスについてざっくりと述べます。なお、詳細に知りたい場合、カウチサーフィンについて説明をしているサイトは数多くあるので、そちらをご覧いただいた方が良いと思います。私のこのサイトでは、カウチサーフィンをネガティブに捉えているので、悪しからず。
 

カウチサーフィンのサービス内容とメリット

一言でいえば、インターネットサイトやアプリを使って無料で宿泊させてくれる方(ホストファミリー)を紹介してもらえるサービスです。サイトに自分のプロフィールなどを載せ、サイト上で泊めてもらえそうな方を探し、コンタクトをとる。ホストファミリーから宿泊OKの返事をもらえれば・・・やった~無料宿泊の成立です。
 
さて、カウチサーフィンのメリットとしては以下のものが挙げられます。

  • 無料で宿泊できる:旅行で一番支出額が大きいのは宿泊費である方が多いと思います。これが無料になれば・・・スゴイですよね。
  • 食費もタダになるかもしれない:このカウチサーフィンは、基本的にサイト上でのコミュニケーション(交渉)により、サービス内容を決めることができます。交渉次第ではご馳走をタダでいただけるかもしれません。
  • 現地の方たちと交流ができる:外国へ行って日本人だけと交流するのでは、何のために旅行しているのか判りません。現地の方とフレンドリーに交流するためのマッチングサイトと考えれば魅力的ですよね。コミュニケーションのついでに語学力の上達も見込めます。

 

カウチサーフィンの危険性を、トラブルの実例をまじえ説明します

カウチサーフィンのサービス内容をご覧になってどう感じましたか。これって・・・出会い系サイト/アプリと一緒じゃん!そう、これが正しい実態だと思います。実はカウチサーフィン、宿泊希望者とホストファミリーのマッチングを行うだけで、そこで何があろうが、例えばトラブルが生じても責任は負ってくれません。つまり、海外の人達を巻き込んだ出会い系と考えても差支えがなさそうです。まぁ、マッチングサイト/アプリと言われるものの多くが、実質的には出会い系と同じものなのは否めないと思います。
 
出会い系の危険性を述べるのは今さら感がありますよね。そうしたサイトやアプリで見知らぬ人の家に宿泊して、何かトラブルに遭ったとしても、それは自己責任の範疇だとしておきましょう。
 
では、ここからは実際のトラブル例を報告していきます。あえて、殺人事件については触れないようにします。
 

Wikipediaにも掲載されている、2009年カウチサーフィン暴行事件

この事件はかなり有名で、カウチサーフィンの危険性を述べる際によく引用される事件です。では、wikiから事件の内容を見てみましょう。『2009年3月、香港人女性のメンバー29歳はイギリスでモロッコ人男性メンバーと連絡を取り、男性の家に泊まることになった。翌日、警察にレイプされたと通報した。男性はレイプ、性的暴行の容疑で逮捕された。同年8月に訴訟が始まった。この女性は事件前、ヨーロッパ各地で何名かの男性宅に宿泊したことがあったが無事だった。この事件後、女性一人のカウチサーファーは女性のホストを求めるべきという声があがった』。知らない男性の家に1人で泊まっちゃいけないよ・・・なんて言うのは述べるまでもない常識ですが、これが海外旅行に出ると緩んでしまう人が多いですよね。
 

韓国釜山でのカウチサーフィン・ホストによる暴行事件

2017年2月、カウチサーフィン(Couch Surfing)』を通じて知り合った外国人観光客(24歳女性)と飲酒後、執拗な暴行の後に性関係を持った疑いで韓国人男性が逮捕された。ちなみに被害者女性は1ヶ月ほど監禁されたが、自ら逃げ出し通報した。
 

日本においても重大な事件は起きている。しかも事件化していないトラブルは山ほどある

日本国内でも重大な事件が起きていますが、大半のマスコミ報道では「宿泊アプリ」などボカシタ言い方がなされているので、ここでは書きません。ただ、サイト上でかなりの話題になった、結局は事件化しなかった、あるトラブルを紹介します。→→ただ、このトラブルはサイト上で話題にはなりましたが、事の真贋については私には判別できないことを断っておきます。
 
イタリア人男性クリスティアーノは、日本各地をカウチサーフィンを使い旅行していたが、行く先行く先、日本のホストファミリーに対して相当ひどい行いを振舞っていたことが話題になりました。そのひどい行いの例として・・・
 

  • 一泊だけの約束だったのに、何日も出て行かなかった。
  • 鍵を渡すと、勝手に他の女性を連れ込んで、卑猥なことをしていた。
  • 家のものを勝手に使ったり壊した。そのことで注意をしてもはぐらかされた。

とまあ、とても非常識な外国人が家に居ついてしまったのですね。これだけでもヒドイですが、よりによって彼は・・・京都でホストファミリーの女性に乱暴をしたらしいのです。女性は警察に届け出ましたが、クリスティアーノはすでに出国しており、事件化にできなかったとのこと。
 
怖いですね!
 
カウチサーフィンは、そのユーザーやホストファミリーの双方にリスクがあることは押さえておく必要があります。それでも利用するのは自己責任!まぁ、私なら利用しませんが。


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