私が、東南アジアで一番宿泊しているホテルチェーン「チューンホテル」は手ごろな価格の上に、ロケーションの良さと必要十分な設備を備えた、高コスパなビジネスホテルです。今回は、各地のチューンホテルを泊まり歩いた宿泊体験記を、実際に支払った宿泊費や私の率直な評価とともに掲載します。

上記写真は、左(上)がマレーシアのクアラルンプールにある「Tune Hotels/Kuala Lumpur」、右(下)は今は亡きタイのハジャイにあった「Tune Hotels/Hat Yai」です。
 
チューンホテルは、もともとLCCでおなじみのAirAsia(エアーアジア)グループの格安ホテルチェーンとして、2007年にクアラルンプールでオープンし、その後マレーシアを中心にホテル展開を拡大しました。ホテルの基本コンセプトとして、以下の5点が掲げられています。

 ●5つ星クラスの快適なベッド
 ●高圧で温水の出るシャワー
 ●中心部で便利な立地
 ●清潔な部屋
 ●24時間セキュリティ

ホテル内部には、コンビニやカフェが併設され、大変便利です。
 

チューンホテルの料金体系:2017年、オールインクルーシブの料金に統一

ここは、エアーアジアの系列ということがあり、LCC直伝の料金体系を長い間とっていました。具体的に記すと、基本料金は宿泊料&温水シャワー使用のみで、「冷房」「テレビ使用」「シャンプー&石鹸」「部屋でのWiFI接続」などはオプションとして、追加料金を支払う形式をとっていました。こうしたLCC方式、私は結構気に入っていたのですが、ユーザーの不満が大きかったのでしょうか、2017年に入り、いつの間にか全てのオプションが含まれたオールインクルーシブの料金体系に統一されました。ビジネスホテルとして利用する分には、非常に使いやすくなったと言えるでしょう。
 

チューンホテルの系列ホテルは2015年頃に大きな変化がありました

私は、東南アジアの比較的大きな街で滞在する際、まずはチューンホテルを優先して検索していた時期がありました。中には、タイのハジャイやバンコクのスクンビット、バリ島のレギャンやクタでも宿泊したことがありました。それが、2015年頃から、タイやインドネシアなど、マレーシア以外で展開していたチューンホテルが「レッドプラネット ホテル」(Red Planet Hotels)に売却されました。「レッドプラネット ホテル」は、日本国内でも沖縄那覇や東京浅草、名古屋でホテル展開をしており、日本国内のいずれのホテルも口コミサイトでの評価は上々です。現在のチューンホテルは、マレーシアを中心に展開するビジネスホテルチェーンと考えて良いでしょう。
 

私の泊まったチューンホテル(Tune Hotels)

コタキナバル(Kota Kinabalu)

ここは、2009年にまだ営業開始から間もない頃に宿泊したこともあり、料金は異様に安かった(MYR5=約125円)ですが、スタッフがまだ不慣れだった・・・しかも、場所がコタキナバル中心街から外れた巨大ショッピングモール「One Borneo」の一角にあったので、アクセスが多少不便だった(街中心部との無料の送迎バスがありましたが・・・)。したがって、ここでの評価は控えます。
 

ペナン島 ジョージタウン(George Town Penang)

ここは、2012年7月から度々宿泊しています。とりあえず、ペナン島に着いて最初の1~2泊くらいをジョージタウンで過ごすなら、かなりおススメのホテルです。(写真に私が映りこんでしまっていますね、まっご愛敬と言うことで・・・)

ロケーション&料金

ペナン島ジョージタウンのランドマークと言えば、「コムタ」(Komtar)です。この中にはスーパーマーケットやフードコート、レストランがいくつかあり、バスステーションが併設されています。このコムタから10分以内で歩いて行けます。ホテルの隣には野外ショッピングモール(New World Park)があり、レストランやフードコート、スタバなどのカフェにすぐ行けます。
 
料金は、私の場合、MYR30~50(約750円~1250円)位で泊まっていました。
 

私の率直な感想

これだけきれいな部屋かつ設備の整ったホテルが、この値段で泊まれるのは驚異的です!長旅の疲れた身体を休ませるのに、非常に良い!私がチューンホテルのファンになったキッカケのホテルです。
 
ロケーションは、ビジネスユーザーには良いですが、観光となると多少物足りない点があります。ジョージタウンを訪れる方は、世界遺産にも指定された、あのコロニアルな雰囲気の中に身を浸したいと思うのでしょうが、ここからコロニアルタウンまでは歩くと15分以上はかかります。コムタとコロニアルタウンを中心に巡る無料バス「CAT」のバス停は歩いて5分ほどの場所にあるのですが判りにくく、バス停は裏道のため車の往来が激しく待つのに不便。結局は、コムタへ行く必要となるでしょう。
 
結論:身体を休めたいバックパッカーは、安い値段で泊まれるタイミングを狙って予約するべき。ジョージタウンの観光なら、世界遺産区域内のゲストハウスの方がロケーション的にはベターだが、そうしたゲストハウスは大概ドミトリーかバストイレ共同の狭い個室になる(ゲストハウス・・・朝食込みの場所が多いのは高得点!)。
 

クアラルンプール(Kuala Lumpur)

2014年10月に初めて宿泊してから、クアラルンプールの常宿になりました。ロケーションが素晴らしい!

ロケーション&料金

市内を走るモノレールの「Medan Tuanku」駅からスグで雨に濡れずに行けます。市内を縦横無尽に走る鉄道LRTの「Sultan Ismail」駅からは歩いて5分ほど、とにかく市内中心部にあるので、どこに行くのにも便利です。交通の拠点KL Sentralや一番の繁華街Bukit Bintang、チャイナタウンなどは鉄道でダイレクトに、日系百貨店「そごう」は徒歩圏内です。無料バス「GO KL」のバス停も近くにありますが、本数が少ないので、これは使いにくい。
 
料金は、私の場合、ペナンと同様、MYR30~50(約750円~1250円)位で泊まっていました。
 

私の率直な感想

とにかくロケーションの良さが素晴らしく、しかも安い!おススメのホテルです。隣には、飲食店屋台が集まったホーカーズがあり、朝から夜まで営業しています。「そごう」の方へ歩いていけば、インド人経営の安いレストランが結構たくさんあります。
不満はほとんどありません。ただ一度、改装作業があり、ホットシャワーがほとんど使えないことがありましたが、これは例外でしょう。また、これも一度だけですが、小さいゴキブリに遭遇したことがありました・・・とことんお金を切り詰めたいバックパッカーは、チャイナタウンのドミトリーに行くべき・・・?
 

ジョホールバル(Johor Bharu)

ここは宿泊していますが、私の写真や記録が残っていないので記載を割愛します。部屋は良かったし、安く泊まれましたよ。確か、キャンペーンでタダ同然で宿泊した覚えがあります。
ただ、とにかく、市内中心部から遠い!遠すぎてビジネスにもレジャーにも向かないのでは。近くにレジャー施設があるのか、シンガポールからの行楽客で賑わっているようです。ジョホール市内や空港までのバスはありますが、本数が少ないのが難点。
 

イポー(Ipoh)

2012年7月に宿泊。まだ真新しく、設備が充実していました。現在はTune Hotelsの系列から外れてしまっているようです。当時1泊MYR56(約1400円)、ロケーションはイポー駅からは少し離れていて、歩いて15分程はかかる。イポーでおススメの宿だったのに残念!
 
チューンホテルの各ホテル、予約は以下のサイトが便利です。
 
世界最大の宿泊予約サイト、Booking.com

 
タイやインドネシアでもチューンホテル系列に泊まりましたが、現在、それらはレッドプラネットホテルに移行しているので、今回は控え、次回以降の機会に紹介します。


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