今から少し前になりますが2018年9月に富山県を訪問する機会があり、氷見線に乗車をしてきました。久々に見た国鉄型気動車キハ40やキハ47を目の当たりにして大興奮、その上、氷見市内をぶらつくうちにオイシイ海鮮丼を堪能したり、雨晴の美しい海岸を散策しました。
 

そもそも、なぜ富山を訪問したのか・・・はぁ、ため息ばかりが漏れます

実は、富山訪問はずいぶん前から計画をしていました。そもそもの発端は、私が以前から乗りたかった「立山砂防軌道」の体験乗車会に当選したからです(体験乗車会の詳細については、立山カルデラ砂防博物館のホームページをご覧ください)。
 
私が当選した体験乗車会は9月12日、私は前日に羽田からマイレージで予約した航空便(NH315)で富山入り、翌日の体験乗車会が待ち遠しくて仕方がありませんでした・・・ところが、この夏以降、北陸地方では断続的に大雨が降り続くなど不安定な気候で、体験乗車会が中止となっていまいました!無念…(-_-)
 
こちらを訪れた唯一の目的が消えてしまいましたが、せっかくの機会、富山旅を楽しもうじゃないかと頭の中を切り替えました。私の場合、プロフィールに書いておりますが、1980年代に国鉄再建法のもと全国の赤字ローカル線(第一次・第二次地方交通線)が廃止された際、全国に赴き積極的に乗車をしてきた経験があります(いわゆる乗り鉄ですね)。ただ、富山県内を走る氷見線や城端線は廃止の対象からは外れていたため、これまで乗車する機会に恵まれていなかった。うん、乗り鉄魂の復活です。今は亡き鉄道作家の巨匠・種村直樹氏がその車窓を絶賛していた氷見線に乗りに行こうと決意しました。
 

気動車王国「高岡」、国鉄時代の気動車キハ40やキハ47を目の当たりにし興奮する

富山を10:46に出発した「あいの風とやま鉄道」の各駅停車は、サラリマンや学生たちでほぼ満席の状態。サラリーマン時代の私はたびたび金沢に出張する機会があり、北陸本線の特急列車や寝台特急「北陸」に好んで乗車したものです。ただ、その頃の私にとって富山や高岡は通過駅でしかなく、この区間の美しい田園風景にもほとんど目を向けることはありませんでした。
 
高岡には11:03に到着。11:12出発の氷見線に急いで乗り換えるところですが・・・

隣りのホームには城端線のキハ47が停まっているではないですか!興奮状態でそちらのホームに向かいます。
 

しかも、旧高岡機関区の赤レンガ車庫も見えますね。やはり国鉄時代の車両の顔は味があります。地味で朴訥な男の顔ですね。私、デコラクティブで洗練された最近のデザインは、はっきり言って嫌いです。昭和のオッサンと言われても良い、キハ40やキハ52の顔が好きなのです。
 

忍者ハットリくんのラッピングが施されたキハ40も停まっていますね・・・うん、地方っていいなぁ!
 

ハットリくん列車は車内までハットリくん仕様でワクワクします

高岡駅でいつまでも興奮している時間はありません。急いで氷見線ホームに行くと・・・停まっていました、ハットリくん仕様のキハ40。こちらはブルーです。高岡発11:12、氷見到着は11:40の予定です。
 

車内もハットリくん仕様でカワイイですね。
 

こちらは氷見駅に到着した時に撮影したモノ。こちらのキハ40、整備状態がとても良いのか、とてもキレイな塗装が映えます。昭和の好青年といった顔ですね。
 

帰りの氷見線ではキハ47に乗車。長年の風雪に耐えた男の顔に萌える

氷見市内をしばらく散策、富山湾のグルメに舌鼓を打った後、氷見駅に戻ってきたのは14時過ぎ。14:24発の列車を待ちます。

折り返し到着した列車の顔、この枯れ具合が素晴らしいですね。キハ47 1064番、製造年度は1982年、かれこれ36年も走り続けているのです。傷つきながらも頑丈なこの車両の顔、惚れますね!
 
このまま高岡に戻るのが惜しくなってきた。いったん雨晴で途中下車をします。

こちら、雨晴駅からしばらく歩き着いた道の駅から撮影した写真。道路が大きく入ってしまい、あまりイイ写真にはなりませんでした。
 

付録)万葉線デ7073を撮影する

高岡駅に戻り駅周辺を散策。高岡といえば旧加越能鉄道、現在の万葉線が走ることでも有名(だと思う)。しかし高岡駅ってホームは国鉄時代の重厚で趣きのあるものを使用していますが、駅舎は巷によくある駅ビルを併設した橋上駅舎なのですね。
 

万葉線ホームに降り立つと、デ7070形(デ7073)が停まっている!1967年製造のこちらの車両は、私が生まれる前から走り続けている、とても長寿の車両。はぁ、鉄道の街「高岡」、また来たいなぁ。
 
 
次回は氷見市内の散策日記を氷見グルメと共に紹介します。


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