現地で参加モンゴル大草原ツアー:羊を追う少女の清楚な姿
モンゴルでぜひとも行きたい大草原を求めウランバートル到着後にツアーを探していたところ、3泊4日の大草原ツアーがまさに今すぐ出発するという場面に遭遇。参加するかしないか決めるのは”今でしょ”と言われ一応値段を確認、かなりリーズナブルな金額が提示されたため、即座に飛び入りで参加を決めたのでした。日本人のみ6名(男性3名、女性3名)のグループに私たち2名が急遽加わり、計8名で出発したのでした。皆が旅慣れたバックパッカーだが、それぞれ自己主張が強い個性的な連中によるツアーはまさに珍道中。ウ~ン、この旅どうなることやら。
5月1日、モンゴルの大自然に触れたくなり現地ツアーを探す
ウランバートルに3泊し、さすがに街中の滞在にも飽きてきました。モンゴルと言えば、あの大草原やゴビ砂漠など広大な自然に、遊牧民のライフスタイル、ゲルでの宿泊、乗馬など、とにかくアウトドアなレジャー&観光がすぐに思いつく。ウランバートルにずっといてはダメでしょと思い、ツアー参加を決意。理想は2泊3日の大草原ツアーを見つけ出すことかな。
ウランバートルのゲストハウスでは、ツアー会社を併設していることが多く、例えば記事「ウランバートルではこのゲストハウスを目指せ【2018年版】」で挙げたゲストハウスならツアーを企画することができるはず。こうしたツアーでは、ゲストハウス(ツアー会社)提案のモデルコースはありますが、参加者の希望を最大限取り入れることができるため、ほぼオーダーメイドのツアーとなります。料金はツアー総額を参加人数分で割った料金となり、例えば1人で旅行していても、グループに割り込んでしまえば、かなり安い金額で参加が可能。
ツアーといっても現地のどこで申し込むか?参加を決めた5月1日というのは、モンゴル旅行はまだオフシーズンで外国人旅行者は少ない時期ですが、日本ではゴールデンウィークに当たるため日本人旅行者は少なからずいる……。ということで日本人が集まりそうなゲストハウスなら、きっとツアー情報が集まるはずと考え、『地球の歩き方』のコピーを開いてみました。
すると、「ホンゴルゲストハウス」が目に付いた。ノミンデパートの近所で、ドミトリー主体のゲストハウスかつ宿泊料金はリーズナブル。長年の旅経験からもたらされた直感から、ここはもしかしたら日本人宿かもしれない・・・ということで、日頃は意識して避けている、この類のゲストハウスに行ってみた。
ホンゴルゲストハウスはすぐ見つけることができました。オフロードでは定番のランドクルーザーが停まり今にも出発しそうな雰囲気、これは早く話を聞かねばと思いゲストハウスに入って行くと・・・もうすぐ出発するから参加するかどうか今決めてくれと言われました。「今すぐなのかよ、僕は情報を集めたいだけなんだ」という心の声は封印し、料金を聞きだす。すると、3泊4日のツアーで宿泊・食事・乗馬などのレジャー代金が全て込みで1人136ドル。これって1日34ドルの計算です。想定より安いぜ!ということで即決。日本人6名に私たち2名が加わり計8名のグループで出発進行といきましょう。
モンゴル大草原ツアー1日目前半の様子を実況します
ウランバートルを抜けると・・・モンゴルって人口密度が最小の国なんだとすぐ想起させるような光景が広がる。そう言えば、今回旅行の翌年、2012年に日中関係が悪化した際、レアメタルをモンゴルから輸入しようという話しがあったよなと、この文章を書きながら思い出しました。ちなみに、ツアー参加者の女性、どこで働いているかなど言っていなかったが、話の内容から重工メーカー〇◎〇勤務なんだろうなとすぐに推測がつきました。何か資源探索のご用命?などと勝手に連想してみる。
この厳しい気候の大地、人の気配どころか動物すらも見つけられない。やっと見つけたのは放牧中の牛でした。
何もない光景にかなり飽きてきたところ、突然、放牧中の羊に道を遮られてしまう。ま、こんなこともあるさと思いながら車を降りると・・・
そこには颯爽と馬を乗りこなす少女が登場、羊を追い込んでいる途中でした。ウンこれだよ、これが想像したモンゴルの景色だよと、けっこう感激したのもつかの間、少女はいつの間に視界から消えてしまった。しかしこの馬に乗る少女、年齢はまだ10代前半、小学生高学年から中学生くらいでしょうか。日本で例えれば家の手伝いを頼まれても、生意気に言うことをきかない年頃ですよ!そんな彼女がたった一人で馬を操り羊を追い込んでいく・・・カッコイイぜ!
周囲にはとにかく何もない。ただ、家が建てられているところを見ると遊牧民ではなさそう。こうした環境で定住するモンゴルの方たち、きっと精神的にも肉体的にも強いんだろうなと思う。
いきなりオアシスのように、沿道に住居が立ち並んでいる。ここで昼食休憩、トラックに大型バスも停まっています。ただ、決まった時間に集中するのか、どの食堂も人がいっぱいでした。
やっと席が空いたが、何を注文して良いか判らない。こういった時は現地の方が食べているものを指さし、同じものを食べることにしている。さて、今回注文した食事は「ゴリヤシ」という料理。見ての通りニクニクしい料理で、これってマズいわけがナイ。当然のこと、オイシイ~と絶叫してしまいました。
ランチタイムを終え車は再び出発、すると、すぐに雪景色が広がっているのでした。厳しい環境の中でも人々の生活が営まれていることに敬意が生じる。
モンゴル帝国時代の首都カラコルム(現在のハラホリン)には、エルデニゾーというチベット仏教寺院があります。実は、ここに1日目で着く予定で車は飛ばしていますが、そこに着くずっと手前で車はメイン道路から外れ、ダートウェイを走りだします。そして着いた先は・・・目を疑うほどの壮麗な仏塔(ストゥーパ)の列でした。
ここはチベット仏教の聖地?「地球の歩き方」や「ロンリープラネット」をめくっても全く掲載されていません。グーグルマップで調べたところ、「Kharkhorin Rd と Must Camp Rd 交差付近」にある光景のようです。
見晴らしはイイが、とにかく何もない!ただ、地平線と青空が広がるだけ。ストゥーパの上には飛行機雲ができていたが、これって上空何メートルくらいの場所を飛んでいるのかな?果てしなく澄み切った空気は、まるで宇宙空間まで見渡せるような錯覚すら覚えるのでした。
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