3泊4日のモンゴル大草原ツアーを終え、再びウランバートル市内で数日滞在することにした私たち。翌朝は、ウランバートル郊外の小高い丘にそびえる「ザイサントルゴイ」を訪れたのですが、そこには東京・池袋住民もビックリの謎のコスプレ集団が・・・モンゴルでもコスプレはブームなの (・・? そもそも雪が降るまだ寒い時期なのにコスプレイヤーたちは皆ミニスカを穿いている、日本の女子高生たちもビックリの現実に唖然とするオヤジでした。

 

朝のスフバートル広場に出現したメイド女性の姿に……疑問が生じる

朝食後にウランバートルの中心部、スフバートル広場を歩くとメイドさん姿の若い女性たちを発見、さっそく写真を撮らせていただきます。オヤジにとってはイイ目の肥やしだが、なぜこんなカワイらしい女性が寒風吹きすさぶ広場の真ん中にいるのか疑問。とにかく風邪をひかないようにね。
 

ザイサントルゴイに到着
ザイサントルゴイって、そもそもどんな場所?

ザイサントルゴイ(Zaisan Tolgoi)とは1971年に建立された戦勝記念碑。小高い丘にあるため、モンゴル市内を一望できる展望台となっています。中央には灯火台があり、それを囲むようにモザイク画が描かれているが、その内容は、第二次世界大戦期にモンゴル軍がソ連軍と協力して、日本やドイツを打ち破るといった調子。いかにもナショナリズムを扇動しようという共産主義時代の遺物って今の時代で見ればお笑いの部類か。
 
ちなみにここまでは、スフバートル広場の周辺などウランバートル市内中心部から8番バスや52番バスで丘のふもと(ザイサントルゴイの入口)まで行くことができます。バス料金は500トゥグリク(約25円)くらい。無理すれば歩いて行くことも可能ですが(おそらく中心部から5㎞くらい)・・・勧められません。
 

丘のふもとにある巨大な仏像さま

バスから降りると、さっそく黄金の大仏さまがお出迎え。旧共産圏のモニュメントって国威発揚のシンボルなのでしょう、何もかもが巨大でつい笑えます。
 

兵士のレリーフは劇画タッチだね

丘のふもとにあるこれらのレリーフはロシア&モンゴルの兵士を描いたものでしょう。そう言えば私が小学生の頃は、地図帳に記載された国名は「モンゴル人民共和国」とだったと思うが、現在は共産圏を想起させる「人民」がとれて「モンゴル国」が正式名称のはず。人民・人民・人民・・・共産圏ってこの言葉が大好きです。
 

戦車も飾られているが、どこかチャッチイと言ってはいけません。
 

ウランバートル市内を眺望する

この旅行記&写真は2011年のものですが、ビルやマンション群がかなり立ち並んでいるのがよく判る。しかし、最近訪問した別の方のブログなどを見ると、高層の建物が麓のすぐそばにまで迫ってきており隔世の感があります。
 

そうこうしているうちに、丘の頂にある戦勝記念碑に到着しました。
 

戦勝記念碑に隣接する、巨大なレリーフに唖然

レリーフは巨大でした。この周りをジョギングするだけでも、私のようなオヤジは息が上がってしまうはず。ちなみに私のつたない知識では、モンゴル軍の戦闘とはノモンハン事件(日本軍との交戦)など少数にとどまり、大規模な独立闘争というのはなかったように思うが・・・!?まあしょせん歴史は政治の産物、為政者の政策や気分次第で歴史解釈はいかようにも変わるものです。
 

謎のコスプレ集団に遭遇、オヤジは大喜びです

麓に降りると、なぜか若い女性たちが思い思いの格好で大挙して談笑している。写真ではモンゴルの伝統衣装「デール」をアレンジした女性たちを掲載しましたが、他にアニメの登場人物とおぼしき衣装を着こむ女の子も多く、オヤジ世代の私は大興奮!
 
そういえばスフバートル広場でもコスプレ女性を見たなと思いながら声をかけると、皆さん大学(専門学校かも?)の卒業記念に集まっているとのこと。うん、若いってイイね!オヤジにもそんな若い時代はあったが、確か大学卒業式では真面目なリクルートスーツを着込んでたなぁ。僕も戦隊ヒーローものや、なんならインドの神々(シバやクリシュナ)に扮して出席したかったよ。
 
ちなみにコスプレ女性の中には、履き慣れないヒールで凍てついたコンクリートの上をハシャイデいたためか、スッテンコロリンと派手に転んでしまった方もいました。そこはさすがにモンゴル女性、さほど痛がる様子は見せず立ち上がるとすぐに仲間の元に駆け寄って行ったが、私には見えてしまった……スカートの中身が!まぁそれ以上に語ることは控えておきます。でもねぇ皆さん、くれぐれも風邪はひかないようにね。


<スポンサーリンク>