モンゴルの伝統芸能といったら何を思い浮かべるか、昨今ちまたを賑わす相撲(モンゴル相撲)でしょうか、あるいは、私たちがゲルに泊まった夜に鑑賞したホーミー(喉の奥から発せられるしゃがれた笛のような発声)かな?まだまだ日本人には馴染みの薄いモンゴルの伝統芸能ですが、実はかなり迫力があり、何も予備知識を持たない私たちが見ても、とても楽しめるものでした。
 

ウランバートルって意外に夜のお楽しみスポットが少ない?

実はモンゴル・ウランバートル市内は夜に楽しめる場所がかなり少ない!ノミンデパート周辺の繁華街は夜には閑散としているし、ビアホールなどの酒場は周辺にあるが、けっこう明るい時間から酔っぱらた屈強なモンゴル男性たちが騒いでおり少々怖い。そんなウランバートルの夜ですが、おススメの楽しみが「トゥメン エフ民族アンサンブル」による伝統芸能の公演です。
 

「トゥメン エフ民族アンサンブル」の概要です
「トゥメン エフ民族アンサンブル」はどこで見られるの?

トゥメン エフ民族アンサンブルが開催される劇場は、「スフバートル広場」から南に徒歩10~15分くらい。グーグルマップでは、「Tumen-Ekh」で検索するとヒットします。高級ホテル「シャングリラホテル」や韓国料理店「ソウル レストラン」が目印になると思います。
 

「トゥメン エフ民族アンサンブル」開催時間と料金

毎日18:00から公演がありますsが、突然の休演などもあるかもしれないので、現地で確認してみてください。なお、夏季期間中は大体の日で16:00からも公演があります。観覧料金はMNT20000(20000ドゥグルグ=約900円)。
 

「トゥメン エフ民族アンサンブル」の公演で何が見られるの?

モンゴル民謡や馬頭琴の演奏、ホーミー、祭礼で行われる舞踊、シャーマンの祈祷、サーカスを連想させる曲芸など、数多くの伝統芸能を見ることができます。それぞれの公演はかなりレベルが高く、とても楽しい時間がおくれました。
 

「トゥメン エフ民族アンサンブル」公演の様子、私が撮った下手な写真でご覧ください
劇場建物の外観と入口

2011年訪問時の建物外観、現在は変わっているかも?劇場を入ると、仁王様(?)が出迎えてくれます。
 

劇場内部の様子

中にはモンゴルのハーンの肖像画と、チベット仏教画タンカが飾られ、祭礼の気分を盛り上げます。
 

モンゴルといったら、やはり「馬」?こうした置物の像、なぜかホッコリします。
 

では、公演の様子を写真でご覧ください

まずは、モンゴル伝統楽器の演奏と歌唱。上記は、四角い弦楽器「馬頭琴」の演奏と、男女の混声による歌唱ですね。
 

大がかりな楽団による演奏となります。中央の楽器はモンゴルの琴「ヤトガ」でしょうか。馬頭琴以外の弦楽器として「ビザーンチ」や「シャナガンホール」、吹奏楽器の「ビシグール」などが見えます。
 

ホーミーの演奏。これほどのしゃがれた重低音、現場で聞くとかなり感動します。
 

演奏と舞踊がほぼ交互に行われ、場を盛り上げます。きれいな女性たちによる舞踊はとても美しいですね。
 

こちらのお姉さんによる曲芸、とにかくスゴイです。なんで、こんなに身体が曲がるの?とにかく、軟体お姉さんのショーに拍手!
 

最後はチベット仏教の祭礼、おそらくチャムと呼ばれる仮面舞踊を再現したショーで締めとなります。最初の赤い仮面の神様は「三つ目護法尊」だと思います。
 
 
最後まで退屈することなく、レベルの高いモンゴル伝統芸能を堪能、とても満足した気分で会場を後にしました。こうしてウランバートルの夜は更けていったのです。


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