バッタンバンはカンボジア有数の農作地帯ですが、ポルポト(クメールルージュ)が晩年まで活動拠点とした街でもあり、現在でもその痕跡を見ることができます。トゥクトゥクを1日チャーターし、多くの観光スポットを訪れましたが、今回紹介するコンピンプイとワットプノンサンポーこそ、ポルポトの置き土産ともいえる観光スポットなのです。前回記事で紹介したバンブートレイン乗車後に、これらのスポットを訪問。ちなみにトゥクトゥクのチャーター代金は20ドル・・・コスパ的にも満足の行く内容でした。
 
バンブートレインの乗車体験を終え、トゥクトゥクに乗り込む。次はコンピンプイに向けて走り出しますが・・・とにかく遠い!運動の景色は変わり映えのしない農村風景で、かなり飽きてくる。すると・・・

アヒルの養鶏施設でしょうか。けたたましい音をたてているが、カ・ワ・イ・イ!時々こんな光景に触れられるから、いくら退屈な道中でも、寝落ちは許されません。
 

コンピンプイ

おそらく2時間くらいは乗っていたかな、やっと目的地のコンピンプイに着きました。コンピンプイについて簡単に解説をすると・・・コンピンプイとは、ポルポト(クメール・ルージュ)時代に強制労働によってつくられたダム・灌漑施設で、現在は地元のウォーターリゾート地としての賑わいを見せています。また、昨今では、カンボジア農業開発のモデル地区として発展が期待されているとのこと。
 

コンピンプイ ダムの光景です

コンピンプイに到着しました。広大な湖のような趣です。
 

こうした水路を伝って、田畑を潤しています。
 

取水口と、そばで子供が水遊びをする様子。流れが速いので、少し危険な気がするが・・・。
 

ローカルリゾートとしてのコンピンプイ

リゾートといっても、私たちが想像するような高級リゾート地ではありません。こちらのローカルリゾートは、ハンモックを張って、そこに寝そべったり、飲食をしたりと実にのどかです。
 

トゥクトゥクのドライバーさんが休んでいます。私たちもハンモックを張って一休みしました。
 

ドライバーさん、いつの間にハスの実を購入しボリボリと食べ始めます。私たちもご馳走になりましたが、多少柔らかめな種の味。素朴で美味しくいただきました。
 
 
コンピンプイでのリゾートをしばらく堪能した後、本日最後の目的地ワットプノンサンポーへ向け出発します。こちらも、長い道のりでした。
 

ワットプノンサンポー

こちらにはポルポト時代に粛清された遺体が投げ入れられた洞窟があり、現在その霊を弔う寺院が建立されています。また、コウモリが多く住みつき、夕暮れとともにコウモリが一斉に飛び立つ圧巻の様子が見られる場所としても人気があります。
 

小高い丘の上に建てられた寺院

 

丘の上にあるため、眺望が非常に良いです。乾季真っ盛りの時期、大地が乾いています。
 

遺体が投げ込まれた洞窟へ行く

丘から下り洞窟へ。こちらの穴に多くの遺体が投げ込まれたと思うと・・・その無念さに心が打たれます。
 

こんな、光がやっと射す場所に放り込まれたのですね。
 
 
暗く陰鬱な気持ちになってきました。コウモリが飛び立つまで、まだ1時間ほどは待つ必要があるそうですが・・・。もう、この日の観光は十分だと感じ、コウモリを見ずに帰路につきました。


<スポンサーリンク>