全州での滞在を終え、次は南原に向かいました。南原は、韓国の伝統芸能パンソリの演目として名高い春香歌の元となった小説「春香伝」の舞台として著名な街とのこと。また、「チュオタン」などのグルメでも楽しめます。せっかくの韓国旅行、たまには南原のような地方都市で滞在してみるのも良いと思いますよ。

 

まずは南原の予備知識から

私、南原のことを全く知らないまま訪問しました。この記事を書くにあたって、南原に関する情報を私の方でも調べてみました。
 

南原 街の概要を解説します

南原市は全羅北道の南東部にある市で、智異山(チリサン)への玄関口として訪れる方が多いのではないでしょうか。古くから要害の地として城郭や都市が置かれてきた歴史があり、春香伝の舞台としても知られています。ちなみに、南原市の総人口は84856人(2015年)で、日本の感覚でいえば地方の中堅都市と同程度の規模でしょうか。
 

南原といったらやはり「春香伝」!ストーリーの概要をお伝えします

南原といったら「春香伝」というくらい名が通ったストーリー(らしい!)ので、私の訪問記を紹介する前にこのお話を紹介することから始めます。ここからはWikipediaでの解説文を参照していますので悪しからず。
 
春香伝は李氏朝鮮時代の説話で、妓生の娘と両班の息子の身分を越えた恋愛を描いた物語。そのストーリーは次のようなものです。南原府使の息子・李夢龍と、妓生(キーセン)である月梅の娘・成春香は、南原の広寒楼で出会い、互いに愛を誓う関係となりました。しかし、父の任期が終わり、夢龍は都に帰ることになったため、夢龍と春香は再会を誓い合いながらも別れることになりました。新たに南原に赴任した卞(ピョン)府使は、春香の美貌を聞きつけて我が物としようとするが、春香は夢龍への貞節を守ることを主張して従いませんでした。激怒した卞府使は春香を拷問し投獄することになります。いっぽう夢龍は科挙に合格して官吏となり南原に潜入。夢龍は卞府使の悪事を暴いて彼を罰し、春香を救出します。そして、二人は末永く幸せに暮らしました。
 
とまぁ、このようなストーリーですが、個人的には恋愛モノにほとんど興味がなく・・・(;´д`)トホホ。そうでしたら、なぜこの街を訪れたんだ!となりますが、今回の旅の同行者、私のパートナーがこの「春香伝」のドラマを見たことがあるらしく、どうせならドラマの舞台となった街を見てみたいと・・・(;´д`)トホホ。私、韓流ドラマって「冬のソナタ」しか知りません。何度も記憶喪失になるなど、現実にはあり得ないストーリーをあたかもリアル風に描く手法に吹っ飛んだ記憶があります。
 

では、私の訪問記録をご覧ください

街には蟾津江(ソムジンガン)の支流、蓼川が流れています。川のある景色って落ち着きますね。
 

春香伝の聖地、「春香テーマパーク」を訪れてみると・・・

歩いていると「春香テーマパーク」の案内標識がある。小雨が降る中、なにが楽しくテーマパークと私は思いましたが、パートナーは「行ってみよう」と私をせかします。一応、園の入口まで行きましたが、ここまで通りかかる人は誰もいない!まぁ、雨が降っているし当然ですよね。さすがに無人のテーマパークを想像すると不気味になってきたのか、パートナーも来た道を戻ろうと言い出しました。まっ当然でしょう。
 

春香伝の舞台「広寒楼園」を散策

気を取り直して、南原訪問の目的地、春香伝の舞台となった「広寒楼園」を訪れることにしました。
 

ここが、夢龍と春香が愛を育んだ場所「広寒楼園」です。なんか、歯が浮くようなことを書いてしまいました。写真は、湖の上に建つ楼閣・玩月庭です。
 

こうした場所によくありがちなオブジェ。こういうものは私、嫌いではないです。
 

最後に南原の名物グルメ「チュオタン」を紹介して、この記事を終えます

私にとっては若干の苦行を伴った南原・春香伝の旅、パートナーも小雨の中うろうろするのは無益だと悟ったようです。私たちは南原名物チュオタンを食べに1軒の食堂へ。ちなみにチュオタンとは、韓国風ドジョウ鍋のこと。夏バテ防止のスタミナ料理だそうです。これ、美味しかったですよ!


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