イポーはマレーシアの中で私の一番お気に入りの街、前回記事で紹介した洞窟寺院の妙なインパクトに驚くのはまだ甘い、コロニアルな建築群は、大変美しくとにかく街歩きが楽しくなってくる。しかも「名物料理に旨いものなし」とは言わせません、この街の名物料理は本当においしいのです。洞窟寺院に留まらないイポーの魅力を紹介します。

イポーの街を概観してみましょう。グーグルマップにしたがって説明します

 

  • まず「Ipoh Railway Station」、つまり「イポー鉄道駅」で検索しましょう。この駅舎自体がコロニアル建築物として美しい外観を持ち、イポーの見どころの一つとなっています。
  • 鉄道駅の東にイポーの中心街が広がっています。駅前を南北に走る(黄色の)通りの駅向い側沿いには公的施設が多く、例えば駅の正面向かいには地方裁判所。この通りをやや南に行った場所、ちょうど「A1」と書いていある通りとぶつかる地点の辺りに、「イポー近郊バスステーション」があります。サンポトンやペラトンへのバスはこちらから出発します。
  • イポー駅から東に向けて走る「Jalan Sultan Idris Shah」と「Jalan Sultan Iskandar」に挟まれたエリアは繁華していて、散歩するのにうってつけです。この辺りにはコロニアル建築が多く、建物を見ているだけで飽きません。
  • イポーには数多くのカフェがあり、また、マレーシア各地で飲まれている練乳たっぷりの甘~いコーヒー「White Coffee」の元祖の街と言われています。このうち最も歴史が古く著名なカフェが「Nam Heong White Coffee」です。ただ、古い長屋風建物で、内外装にもほとんど手が加えられていません。つまり、けっして居心地が良いカフェではないので、一杯飲んで帰るという感じでしょうか。イポー市内には、居心地の良いチェーン店「Old Town White Coffee」やマクドナルド、KFCなどのファストフード店も多いので、長居するのなら、そちらがおススメです。
  • Jalan Sultan Iskandar沿いから少し東に「レストランマーク」が見えますが、この辺り一帯は、日が暮れるとナイトマーケットの屋台が立ち並ぶエリア。これぞイポー名物の「タウゲアヤム」(イポー風チキンライス)を提供するレストランがそこかしこにあります。

 

イポーのおススメ建築群、美しいですよ!
まず紹介するのは「イポー鉄道駅」です

この鉄道駅、白亜の宮殿という感じで美しいですね。ちなみにマレーシアでは、「クアラルンプール」駅(クアラルンプール セントラルではない)も非常に壮麗で美しく、マレーシア鉄道駅の2大巨頭という感じです。
 

イポー市民ホールは駅の正面、壮麗な姿が目を惹きます

この辺りは、近代コロニアル建築に興味がある方なら”博物館”のように見えるのではないでしょうか。この市民ホール、本当に美しい!周囲には、裁判所や市議会庁舎、警察署、消防署などがありますが、いずれもコロニアル建築をそのまま残しており、エクセレ~ント!と叫びたくなります。
 

St Michael’s Institution(学校)

イポー駅の北東、歩いて5分くらいでしょうか、いかにも上品で育ちの良さそうな子供たちにたくさん会えます。うん、僕もこんな学校に通いたかったぜ!
 

Darul Ridzuan Museum(博物館)

イポー鉄道駅から、北の方にある博物館。この博物館の特記すべきことは、なんと入場が無料であること!無料ですよ、タ・ダ。タダほどいい場所はありません。ちなみに展示内容、今となっては全く思い出せません!
 

コロニアル建築ではありませんが、モスクも非常に美しい外観でおススメです

写真左(上)は「Masjid India Muslim」、写真右(下)は「Masjid Panglima Kinta」。ムスリムの信仰の場、モスクがまた美しい。ほとんど外観しか見ていませんが、こうした建築物を見つけるだけでも、街歩きが楽しくなります。
 
イポーの建築群いかがでしたか、今回は外観のみを紹介しましたが、関心がある方はぜひイポーに訪問を。また、今回は歴史的背景などには全く触れませんでしたが、これも自分で調べてみると楽しいですよ。
 

イポー名物料理。おいしいよ!
イポーでもっとも有名なカフェ「Nam Heong White Coffee」

小さい店で、ランチタイムには入れませんでした。14:00頃に訪問。「クイチャウ」という麺料理とアイスコーヒーをオーダーして値段はMYR5.6(約140円)。さほど高くはありませんが、すごくコスパが良いという感じではありません。ま、イポー名物なので、訪問の際はお試しあれ。
 

これが美味いんです!タウゲアヤム

マレーシアでとにかくおいしいものの1つにチキンライス・・・というのは異論がないのでは。「海南鶏飯」は、その名の通り中国の海南島が発祥ではないかと思いますが、実は私は海南島で食べたことがない!ただ、それがマレーシアやシンガポール、あるいはタイ(「カオマンガイ」と言います)などにほぼ同じ料理として伝播しているのが、なにげにスゴイですね。
この、イポー風チキンライス、なぜ名物なのかというと、味のおいしさは当然!、プラス、モヤシをてんこ盛りにつけるのが特長です。このモヤシもシャキシャキ感抜群で、とにかくおいしいのです。うん、私がいくら力説しても伝わらないでしょう。ナイトマーケット開催場所に、何軒かタウゲアヤムの有名店が並んでいますが、どこもかなり混んでいます。ちなみに、写真のメニュー、私が食べたときは料金MYR10.0(約250円)でした。このクオリティなら安い!
 
イポーの街、いかがでしたか?先に紹介した洞窟寺院・・・とにかく面白いですよ。それに合わせ、街中も見どころいっぱい、グルメも楽しめるとあって、マレーシアの数ある街の中でも高評価です。


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