これまで海外ばかりを旅してきた私にとって熱海は完全にノーマークエリア、旅行するなど想像すらしたことがなかった場所。大体ねぇ私は生まれも育ちも(代々)東京でしたが、熱海や伊豆は小学校の頃に家族旅行で来て以来40年ほど降りたことがなかった。熱海と言えば俗っぽい温泉街と貫一お宮のセツナイ恋話が思い浮かぶだけの私を誰か叱ってやってください。こんな貧弱な知識しか持ち合わしていないため何の期待も持たず熱海駅に降り立った私ですが、ディープな熱海の魅力に取りつかれ今も頭の中はアタミ~とコダマしている。う~ん、熱海の何がアラフィフオヤジ心の琴線に触れてしまったのでしょうか・・・?

 

 熱海城にて春画の数々を鑑賞する


 熱海を代表するディープな観光スポットの一つに熱海城があります。立派な城郭は市街地の至る所から見えるが、実はここ戦国武将が居を構えた歴史的な城郭などではなく、昭和の半ばに地元お金持ちの方により建てられた天守閣風建築物なのです。もうこの時点からして驚きΣ(・□・;)モノですよね。
 
 これだけの建物を個人的に建ててしまうなんて、どれだけの金持ちなんだ~!しかもそれだけお金があれば、何も城を造らなくても。他に使う用途はいくらでもあるのに~と叫んでしまいそうです。
 

 入場(入城?)しエレベータで最上階の6階まで上ると相模湾や熱海市内を一望できる景観に目が奪われます。いやぁ、これだけ美しい景色を目の当たりにし人生観が変わるなぁ~・・・訳がアリマセン。私も一応は旅をメインに人生を歩んできた身、これしきの海で感動はしても価値観を揺さぶるほどのモノでないことは判っております。
 
 先ほど熱海城を”ディープ”スポットとして記しましたが、この景色だけでディープと言うことはありません。他の方のブログ情報などを参照すると、2階にあるマッチ棒の城郭模型や地下1階にある無料遊戯施設について皆さん記しているようでして……。

 ゲームセンターに例えてもかなり巨大な遊戯施設、そこに設置された大多数のゲームを無料で利用できるとあったら、それは確かに感動ものです。僕も童心に帰って遊んじゃいましたよ。
 
 まぁ観光シーズンなら6階の展望スポットも地下のゲームセンターも人がかなりいると思いますよ。ただし私が訪れた平日には人がほとんどおらず、ゆっくり見ることができましたが。ただ、そんな人が少ない閑散期の熱海城において、さらに人が少ないディープスポットが3階にあるのです。それが・・・、春画のオンパレードな展覧会。春画と言えば皆さん顔を赤らめウフフと微笑むところですが、春画をご存知ない青少年のために少々解説を加えます。春画をwikipedia風に解説すれば、江戸時代の性風俗を描いた絵画で、その大半はエッチそのものを描いたもの。しかも男性の性器は妙に巨大な上、女性の性器がドアップで描かれたものが多い。しかもしかも描かれた性行為は妙にリアルだが(私は到底真似できない)アクロバティックな体位も目立つ。う~ん、すごいぜ!
 
 春画の名作が一堂に会した3階スペースですが、残念ながら写真撮影は禁止されていました。そこで春画の代表作、葛飾北斎『喜能会之故真通』を例にとりますと(実際に春画をご覧になりたい方は検索をお願いします)。
 
 タコと女性が一戦を交える作品ですが、こうした変態チックなモチーフが官能的に感じられるのなら、あなたも十分に変態要素があります。日常生活を送る者にとってはあまりに非現実的な光景に興奮するはずもないのですが、私は迂闊にも興奮してしまった(これ内緒ね)。タコの脚が全身にまとわりつき、タコの吸盤に全身が吸われる・・・タコと自分を置き換えトライする姿を想像してしまったが、それをスグに打ち消そうとする凡人な私。しかし展示される春画はこれだけではないのです。次から次へと変態チックなモチーフの春画が洪水のように押し寄せて来ると・・・性に対する抑圧された常識が脆くも崩れ去り、蠢く官能の世界へどんどん引き寄せられる。まぁ私もアラフィフのオヤジですので、これを見たからと言って日常での行動様式が変わるわけではアリマセンが、10代後半から20代前半の青少年が春画の洪水に触れたら・・・それはそれはオオラカでステキな性生活に目覚めるのかもしれません。
 

 秘宝館にて爆笑の渦に包まれる


 熱海城から坂を3分ほど下った場所に建つ熱海秘宝館は、性のテーマパークとしてあまりに有名な場所ですよね。性の描写があまりに直球でとにかく笑えます。AV女優などを使ったグラフィック表現など、テクノロジーをけっこう使った展示に驚きもしました。
 
 ここも内部の撮影は禁止されているため私の説明だけになりますが、数ある展示のうち私がもっとも”感銘”を受けたのは、皆さんご存知の昔話(伝承)の新解釈を披露したグラフィックでしょうか。例えば『浦島太郎』なら、浜辺に打ち上げられた亀さん、実はその頭が若き女性たちによって格好の玩具とされ・・・亀さんがカワイソウです!また熱海と言えば尾崎紅葉先生の金色夜叉ですが、貫一とお宮が別れた原因が貫一の不甲斐ないナニにあったなど…とにかくお下品です。
 
 
 いや~熱海に来て私の人生観がほんの少し変わりました。性に対し寛容な社会こそ大らかで平和な社会かもしれません。


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