ブルネイの首都は巨大なモスクに巨大な王室博物館に囲まれ……こうしたスポットは私の興味を全く引きません

今回の旅で最大の目的、ブルネイへの上陸をいよいよ果たしました。これでASEAN加盟10ヶ国を全て踏破したことになりますが、とくに何の感慨もなく、首都バンダルブリスガワン(略してBSB)の街なかを探索する。しかしこの首都は事前に仕入れた噂に違わず、見どころに乏しい街ですねぇ。必見の観光スポットと言われるスルタン・オマール・サイフディン・モスク(オールドモスク)やロイヤル・レガリア(ブルネイ王室の宝物資料館)も見ての感想は……微妙です。

こちらの写真は首都ど真ん中にある巨大なモスク「オールドモスク」ですが、私が訪れたときは昼も夜も関係なく、とにかく人が少ない!一応は入場したが写真撮影はダメだと言われてしまい、10年後この記事を書いている時点では中の様子をどうにも思い出せない。写真の1枚でもあれば、壮大で美しい内観に感動をしたなどと記憶を呼び起こすことも可能だが、なにせ記憶が完全に飛んでしまっており感想すらない。それよりも、夜のライトアップ時間帯に訪れたときヒトケが全くなく、ここで誰かに襲われても助けを呼ぶことすらできないなぁとイラヌ想像をしていたことを覚えている程度。プラス、誰もいないモスク前広場で小さく”ミャ~”と声が聞こえてきたので”チョチョチョ”とネコを呼び出す声をあげると、予想通りカワイらしいネコちゃんがジャレついてきたことが、このオールドモスク最大の思い出。
 
ある意味スゴイ観光スポットと言えばロイヤル・レガリアでしょう。ここも館内の写真撮影ができないため何が展示されていたか記憶には乏しいのですが、覚えているのは王室の自慢ジ~マンがとにかくスゴイ。誰ダレというお偉い方と一緒に撮った写真や、お偉い方から贈られた記念の品々、これまで受けた数々の勲章などがこれでもかと押し寄せてくる展示品の数々、さすがはロイヤルファミリーの記念館です!
 

ホテルのそばで開かれていたオープンマーケット(タム・キアンゲ)は多少の見応えがあり

私たちはブルネイでも古参の”中級”ホテルともいえるJubilee Hotelに滞在していましたが、このホテルのそばで朝開かれていたマーケットは、ブルネイにしては人出が多く、それなりに楽しめるスポット。しかし、マーケットの規模は小さい上に、コタキナバルと比較し売られているものに目新しさはない点は残念。
 

結論を先に言うと、ブルネイの見どころは水上にあり!水上集落とジャングルクルーズは一見の価値あり

率直に言います。ブルネイの首都BSBの陸上にバックパッカー魂を震わせるオモシロスポットは、数日間滞在しただけの個人的な感想ですがアリマセン。地元の方は皆がクルマに乗る中、街なかでは人との触れ合いなどほとんど期待できず、足を棒のようにして巨大な観光スポット(モスクなど)を巡っても記憶に残らず、巨大ショッピングモールにあるテナントはどれも他の国で見たことがありそうなモノばかり。ブルネイのアイデンティティってどこにあるの?……って疑問が湧くが、そう水の上こそがブルネイのオモシロスポットなのです。世界最大とも言われる水上集落(カンポン・アイール)は次回の記事で紹介するとして、今回はブルネイ川を下りマングローブの中で野生動物を探しに行く「マングローブ・リバーサファリ―」について紹介します。
 

ブルネイ川のマングローブで動物探し、テングザルも見つかるよ!

このブログは私一人によるオヤジ・バックパッカーの旅記録がメインですが、実は2009年以前の旅では妻が同行することも多かったのです(ちなみに2012年以降は私自身一人で日本から離れ東南アジア旅生活に移行)。妻同行だと彼女の要望を優先的に聞かなければ成立しないことは愚痴としてこれまでも書きましたが、ブルネイでの妻の要望はやはり動物探し。コタキナバルでのリバークルーズがよほど気に入った様子です。まぁ陸上にいてもツマラナイし、行こうじゃないの!
 
ブルネイのツーリストオフィスからもほど近いボート乗り場に足を運ぶと、一見して外国人と判る私たちに四方八方からボートクルーズへのお誘いの声がかかる。入念な値段交渉を済ませ、予想よりリーズナブルな料金(他には絶対に言うなと念押しされるほど)でツアーが成立、リバークルーズに出発です。
 

出港後すぐに水上のガススタンドに立ち寄り燃料を充填。日本ではまず見ませんが、アマゾンやメコンなどの大河ではけっこう当たり前の光景。
 

ボートドライバーはさぞ珍しいモノと言わんばかりに説明を加えるが、私もバックパッカー歴は長くそうそう目新しいモノではない。ただね、水上モスクの巨大さには驚いた!立ち寄ってと頼んだが、お前たちは仏教徒だろとヤンワリと断られてしまう。
 

水上集落を離れるとただちにマングローブの世界に分け入って行く。出港からわずか15分ほどで熱帯ジャングルの世界に入り込めるなんて、ブルネイ(の川)ただモノじゃないぜ!私には聞こえなかったが、ポチャンという水音を妻とドライバーはしっかりと聞いていた。ドライバーは必死にワニが跳ねた音だと言うが……そんなわけねいよね。
 

そうこうするうちにドライバーは何かを見つけたそうで、密林の只中にボートを停める。いましたよ~テングザルを発見です。樹上に腰かけ脚を伸ばす様子は、コタキナバル(ゲラマ川)のものよりは若々しく見える。実はコイツ以外にも何匹かテングザルがたむろしていた光景は圧巻だったが、デジカメのズーム性能が悪く、一番近くにいたコイツしかまともに撮れなかった。しばらくテングザルご一行に見とれているうち、何を血迷ったか(気を利かせたのか?)ドライバーはいきなり大きな奇声をあげ、思いっきり木の枝を投げる。すると驚いたテングザルご一行、皆が手を伸ばし樹伝いに去っていったのでした。ドライバーは一人で笑い転げていたが、私たちは……微妙(*_*)!
 
お調子者のドライバーはこれで私たちと打ち解けたと勘違いしたのか饒舌に話し出す。しかしその半分はエロトーク。”俺は今までナニ人を案内して何人とは××した”とか”ナニ人はすぐに××に持ち込める”など、スミマセンこちらには妻がいるし、そういった話は遠慮してもらえますか!この後、ランチ&水上集落訪問(まぁツアーでしょう)に誘われたが、丁重にお断りをし陸上世界に戻る我々なのでした。


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