世界がコロナ禍に翻弄された激動の2020年も残すところあと2ヶ月半、このブログも前回の記事更新から半年が経過し世間からはスッカリ忘れられてしまった様子。ウホホ～イと浮かれ気分で海外に出るなど有り得ない状況では、海外旅行の達人を自認(?)していた私も家に閉じこもり、コロナが去り再び日常の旅生活を取り戻すことをひたすら待ちわびるだけの日々を過ごしていました。

　ただ夏の終わり頃から、皆さん我慢ができなくなったのでしょうか。人混みウンヌン、密がウンヌン、ソーシャルディスタンスが全く守られていない観光地の状況がメディアで紹介される光景を見て、（GoToからは排除されていた）東京都民の私は羨ましさのあまり発狂寸前の状態に。コロナ感染リスクがあるのにソンナ場所へわざわざ行きたくないよぉと強がりを言いながらも、人出の少ない平日なら密も避けられるし旅をしたいよぉと身体がうずいて仕方がなかった。それって”旅禁”の中毒症状であり、我慢を続けていると次第に好奇心や気力活力が失われ、しまいには廃人となってしまう恐ろしい病気なのです。

　これはもう旅に出るしかない。ただねぇ私も都民のハシクレとして地方にコロナリスクを広げたくはない。しかも春頃には”ナンバー狩り”と称して都市部のナンバープレートがついたクルマが襲われる事案が少なからず発生しており、そんな差別意識がもろに顕在化したエリアには絶対に行きたくない！う～ん、それなら東京の商業圏とも言える関東・山梨・静岡なら出向いてもOKではと勝手に自分を納得させ短期旅行を繰り返そうと決心(!)しました。そういえば9月は妻の誕生日だし、それにかこつけ旅を企画しようぜ！

　旅をしようと決めたら、それまで無気力に支配された私のハートがみるみる活力を戻す。旅って情報収集や計画作成の段階がなんだかんだ言って高揚感に包まれ一番楽しい時だったりします。10月以降なら都民もGoToキャンペーンに参加できるが、今回は妻の誕生日祝いを口実にした旅のためサスガに10月は無理。しかっ～し、都民以外の皆さんがGoToの特典を活かしお安く出かけているのに、自分らは正規のお高い値段で旅行をするのは何とも悔しい～いぃ！しかも誕生日なら少しは豪華な旅にしないと妻に申し訳が立たない。やはり旅の準備での基本は情報収集を丹念にすること。とくに私のような東南アジアが大好きなバックパッカーオヤジはとにかく人並み以上のコスパを求めてしまう。コスパ重視に徹するのなら、１にお得情報、２にお得情報、３＆４がなく、５もお得情報なのです。

　情報収集の段階で判ったことは、地方自治体独自の割引クーポンがかなり広範にバラまかれており、そのうちの多数は宿泊料を最大50％割引くといったモノ。それってGoToの宿泊料35％割引よりお得じゃない！まぁ、こうしたクーポンにGoToの特典も加えたら85％割引（10月以降ならGoTo地域共通クーポンも加えて実質100％の割引！）となるのは判っているが、GoToから排除された都民が最大半額で宿泊できるなら、それで手を打とうじゃないの。しかも10月以降なら都民も晴れてGoTo解禁、イェ～ィ！

　しかし私が情報収集に乗り出した8月後半ではすでに時遅く、大半のクーポンは配布終了となっていました。う～残念！と思っていたら、なんと楽天トラベルで『秩父市のご宿泊に利用できるクーポン』なるものがまだ配布されていた。秩父って小学生の頃に行って以来40年ほどご無沙汰だった場所。ちなみにその時は自由研究のテーマに「荒川の源流部を探る」といったタイトルをつけ、秩父鉄道や入川林用軌道（秩父最奥部・入川渓谷沿いに所在する東大演習林に残されたナローゲージ軌道）を見に行ったなぁ。まぁせっかくクーポンがあるなら秩父旅行、しかも高級温泉旅館に泊まっちゃおうぜということで妻の誕生日旅行は秩父に決定！

　ちなみにクーポンの有効期限は10月4日ということだったが、予約をした当時はまだ東京がGoTo対象になるかどうか決定していなかった頃。GoTo対象になれば秩父旅行が85％（実質100％割引）になるのにと悔しい思いもあったが・・・いよいよ9月18日に東京もGoTo特典を使った予約が開始、旅行自体も10月1日から解禁されることになった。そういえば秩父市のクーポンは10月4日までが期限、何度も楽天トラベルにアクセスしたところ、運よく10月1日から3日までの宿泊クーポンを取得できた。妻の誕生日旅行はかなり高い金額となってしまったが、10月の秩父旅行では宿泊料が実質無料！Luckyでした。

　大学生生活を送ってからこれまでの30年ほどは海外にばかり目が向いてしまい、国内しかも関東地方を旅行するなど想像だにしなかった。ただ今回の旅行を終えて、近場の旅行の素晴らしさに気づかされる。しかも大型ホテルや高級温泉旅館に加え、家族経営の小さな温泉旅館も2ヶ所、計4ヶ所の宿を渡り歩き、改めて日本特有のホスピタリティの素晴らしさや食事・景観・施設の素晴らしさにもう感動の涙・涙・涙、これぞ滝川クリステル嬢が訴求したオ・モ・テ・ナ・シの神髄だろうと感服しました。コロナ禍の状況下で海外を楽しめないのならば、日本を楽しんじゃいましょうよ。いわゆるマイクロツーリズムなどと片仮名で訴求しなくても灯台下暗し、自分の住むエリアの近隣にも未知の素晴らしい場所はいくらでもあるのです。そんな場所を月に1~2度は宿泊しながら私の旅記事を始めたいと思います。

最後に今回２度にわたる秩父旅行での宿泊先とその支払料金を記し、次回以降は久々の旅行記を再開します。

■9月22日：ゆの宿　和どう (泊)

  • 宿泊料金27300円(2食付2名計)：楽天クーポン20000円割引
  • 露天風呂付きの客室はさすがにゴージャス。素晴らしい刺身や松茸づくしの贅をつくした部屋出しの食事に加え、最後は妻へのサプライズなプレゼントをいただく。高級旅館にふさわしい素晴らしいオモテナシに感動

■9月23日：せせらぎ荘 (泊)

  • 宿泊料金19910円(2食付2名計)：楽天クーポン10000円割引
  • オーナーご夫婦の心を尽くされたオモテナシに感動。地元の食材を丁寧に設えた料理と美しい食器の数々に、妻は感服していた。荒川が部屋のすぐ目の前を流れ、せせらぎとシラサギなど数々の鳥たちの姿を見ているだけで心底癒される。共同大浴場は常に貸切状態にしてもらえた

■10月1日：巴川荘 (泊)

  • 宿泊料金4950円(2食付2名計)：楽天クーポン＆GoTo計18050円割引、GoTo地域共通クーポン3000円分を受領
  • 贅を尽くしたオモテナシにノックダウン。共同大浴場は常に貸切状態、夕食は猪鍋や鮎の塩焼きに加え岩茸の和え物、しかも白樺樹液のワインまでいただく。オーナーの方の山の食材に関する知識はおそらく学者以上。帰りには私の希望する観光スポット(浦山ダム)まで送っていただく

■10月2日：ホテル　美やま (泊)

  • 宿泊料金3655円(2食付2名計)：楽天クーポン＆GoTo計27045円割引、GoTo地域共通クーポン4000円分を受領
  • 大型温泉ホテルらしい万人に好感が持たれそうなサービスと料理にホッとリラックスできた。美しいロビーでチェックインを待つ間にはコーヒーと小菓子をだしていただく



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