バトゥフェリンギの一番の見どころはどこか?私なら迷わず答えるが、それは(たいして水質が良くない)ビーチではなく、夕陽の美しさ。この夕陽がどれだけ美しいかと言えば、私のような文才のないオッサンが表現できるはずがなく、また過去の記憶をさかのぼっても思いつきません。20年ほど前にバリ島で見た夕陽は、オレンジから紫色に、そして漆黒の色に変わるまでのグラデーションがとても鮮やかだった記憶があり、それを超える夕陽は絶対に見ることなどできないと勝手に思いこんでいました。ところが、バトゥフェリンギで美しいオレンジ色の夕陽を目にした時、バリ島の記憶が一瞬にして消え去ってしまった。間違いなく私が経験した中でもっとも艶やかなオレンジでした。はぁ~この夕陽を見てしまったがために、予算の乏しいバジェットトラベラーの私が1週間もザ・高級リゾート地バトゥフェリンギに滞在したのでした。
 

バトゥフェリンギの夕陽がどれほど美しいか、写真では十分に表現できません
7月11日 到着日の夕陽

どうですか、これほどの夕陽。まさしくドラマチックですね。しかし、この程度の夕陽で涙を流すなんてことはあり得ません!断言します。この程度では「あぁ、奇麗だったな」で終わる夕陽ですが、まぁ翌日も同じ光景が繰り広げられることを期待してしまう。
 

7月12日の夕陽

昼はゆっくり休み、夕方ビーチにでも出ようかなと思い見た夕陽。これでは前日と比べても大したことがありません。まぁもう1~2泊して前日程度の夕陽が見られたら、別の街にでも行こうかな……なんて考えていました。ただ、バトゥフェリンギの夕陽をこの程度のものと甘く見てはいけません。
 

7月13日 この日の夕陽を見てもうしばらく滞在を延ばすことを決心する

とりあえず期待に違わず素晴らしい夕陽が見られ大満足。バトゥフェリンギは滞在費が高くつくため、すぐにでも他の街に移動しても良いが、これだけの夕陽を見てしまうと明日も滞在しようかなという気になる。夕陽のために、ずっと同じ場所に滞在するのも粋だねと自画自賛。しかしねぇこれがバトゥフェリンギで見た最高の夕陽ではありませんよ。
 
この日も夕方ビーチで一人座り夕陽を見ていたら、現地のビーチボーイたちから声がかかりジュースやカクテルをご馳走になりました。きっと、オッサン一人でビーチに座り夕陽を眺める姿が気味悪かったのでしょう。ひょっとしたら多額の借金をかかえた孤独なオヤジが、思いつめて海に飛びこみ・・・なんて思われたのかもしれません(というか、実際にそう思われていた)。ビーチボーイの人達もけっこう男気があります。彼らに一通りの自己紹介をすると、もう”友達”になることは万国共通。この日から、同じ時間、同じ場所にいる彼らからジュースなどを奢ってもらったが、こちらからお礼にと食事に誘っても丁重に断られてしまう。何なら、ビーチボーイさんのご家族を含めて招待したかったのになぁ。
 

最高に美しい夕陽は、7月16日に訪れました

バトゥフェリンギのビーチボーイ達と仲良くなり、毎日夕方にこのビーチに来ることがいっそう楽しみとなる。そして7月16日、最高に美しいひとときがビーチを覆ったのです。美しい光景に余計な言葉や説明は必要なく、おそらくこの写真だけでも、その時の感動は想像できるのではと思います。
 

さてさて素朴な疑問。オッサン一人でビーチリゾートに来て昼は何をしているの?

こうしたビーチリゾートに一人で来て、昼間は何をしているのか・・・?まぁ、気の向いたところへフラッと出かける感じですかね。では、シングル旅行者のバトゥフェリンギ昼の過ごし方を紹介します。

高級ホテル巡り

バトゥフェリンギは、ビーチ沿いに2km以上にわたって高級リゾートホテルが立ち並んでいます。私の滞在していた、「ゴールデンサンズ リゾート」から、上の写真「ハードロックホテル」まで歩いたら汗だく。Tシャツ+海パンで歩くオッサンが高級ホテルにズカズカ入って行けば、宿泊客に見えてしまう。度胸があれば、プールに入ってもバレルことはないでしょう……⁉
 

市内バスに乗ってペナン島巡り・・・これが普段の過ごし方。おススメはテロッバハン

ジョージタウンからバトゥフェリンギを通るペナン島北側のビーチエリアを巡る道路は、テロッバハンで突き当たりとなる。101番や102番のバスもここが終点。一応、ペナン島の外れに来たなという実感が湧きます。

車道の突き当りから国立公園のジャングルを散策する道が出ており、まぁ猿くらいには会えます。ちなみに、この街は海鮮料理で有名らしいのですが、オッサン一人で大量の海鮮皿にトライすることは無理でした(海鮮チャーハン+野菜の小皿でオーダーストップ)。バス料金は、バトゥフェリンギからテロッバハンまで2012年7月当時でMYR1.4(約35円)、現在も値上げはあまりされていないはず。
 

地元大型スーパー「テスコ」がストレーツキーにあります。バトゥフェリンギからも当時は1日数本の無料送迎バスが運行されていました

バトゥフェリンギからジョージタウン方向に車で15分程戻った場所に、ストレーツキーという街があります。その辺りはペナンに移住したセレブマダム(?)たちの買い物スポットで、テスコなどの巨大ショッピングモールも何軒か建つ。実は、バトゥフェリンギのリゾートホテルを巡りながら、このショッピングスポットを往復する無料バスが運行されていました(現在、このバスがあるかどうかは不明だが……)。確か朝10時頃から夕方まで1~2時間に1本の割合と運行本数は少なかったですが、無料の足になるのはアリガタイ!ということで、私もこのバスに乗りテスコに2~3度は行きました。まぁドリンクや菓子類を買い込みに行っただけですが。ところで、当時このバスに乗っていた乗客があまりに少なく、おそらくショッピングとは無縁の地元おばちゃん1~2名が乗るのを見かけただけ。セレブマダムは一度も見ることがなかった無料バス、現在も運行を続けていて欲しいと願うのでした。


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