ハジャイからタイに入国し、クラビ、パンガー、ラノーンとタイ南部の街を回ってきましたが、ここでいったんタイ南部紀行を締めたいと思います。締めはチュンポン。実はこの時のタイ滞在はまだまだ続きまして、ホアヒンでしばらく滞在した後にバンコクへ移動、その後ラオス方面に向かいました。ただ情報鮮度が肝心のブログで、数年前のバンコク情報を長々と記事にすることは避けたいところ、ここは一度タイ南部旅行記を閉じて、次回以降はラオス南部旅行記を掲載します。
 
ここで、一度タイ南部の街の位置情報をマップで確認しておきましょう。

マレー半島の中央部辺りをクローズアップしました。ちなみに地図上にはありませんが、クラビより南側はマレーシアを通りシンガポールへ、チュンポンより北側はホアヒンを通りバンコクに至ります。今回マレーシア(ペナン)からタイ・ハジャイに入り、「クラビ→パンガー→ラノーン→チュンポン」と公共バスで移動しました。
 
さて、マレー半島でもラノーンとチュンポンの間はもっとも陸地が狭まった場所で、地理学上は「クラ地峡」と呼ばれるエリアです。この間、もっとも狭いエリアは僅か44kmの幅しかない!この幅44kmの陸地のせいで、インド洋方面からの船舶はわざわざマラッカ海峡を通り、シンガポールまで南下した後に南シナ海に抜けていくのです。そこで、このクラ地峡に運河を通そうという計画がかなり以前から立ち上がっては消えていったのですが、数年前からいよいよ中国が運河建設に参入するらしいという噂が出始めている。しかし、ここに運河が通ってしまうと、シンガポールの立場が・・・このインド洋と南シナ海・東シナ海を結ぶ海上交通の要所としてシンガポールは存在価値を発揮してきたのですが、このクラ地峡に運河ができてしまったら、シンガポールは素通り!港湾都市としての重要性が薄れてしまうのです。運河がいつまでたっても建設されないのは、このシンガポールの反対も背景にあるものと思われます。
 

チュンポンの街の見どころって何?

ラノーンからチュンポンまでの移動は簡単です。なんせバス一本!ラノーンのバスターミナルで「チュンポン、チュンポン」と言えば適切なバスを教えてもらえます。私が旅行した頃は、バスの運行頻度は1時間に1本程度、料金は130バーツでした。
 
さてチュンポンの見どころと書きましたが、観光を期待しているのなら、この街に滞在する必要はありません。ここからタオ島やパンガン島へ早めに向かった方が良いと思います。あえて見どころを言うのなら次に挙げる2点かな。
 

そう、ここはチュンポンの鉄道駅です。街の中心部にあるこの駅の見どころは、なんといっても駅前に展示されたSL蒸気機関車!

こちらの蒸気機関車、第二次世界大戦前の日本製の機関車だという噂もありますが、私が見たところ日本製ではなくイギリス製だと思う。ちなみに日本製の蒸気機関車は、主にC56型がタイに送られ泰緬鉄道の主力機関車として使用された歴史があります。このうち終戦後も46両がタイ国鉄700系として使用されましたが、1970年代以降に順次廃止。現在はタイ国鉄713系と715系の2両が動態保存され、鉄道記念日(3月23日)・チュラロンコーン大王(ラマ5世)誕生記念日(10月23日)・プミポン国王陛下誕生日(12月5日)に運行されています。
 
このチュンポン蒸気機関車の由来をご存知の方は、ぜひともご連絡ください。
 
チュンポン街なか、もう1つの見どころは、まぁタイの街ならどこでもそうですが・・・夕方からの屋台です。

これ、夜が更けると賑やかになるんですよ。
 

夕食はやっぱり屋台飯ですね。ごちそうさま!


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