カンボジア旅行ではお馴染みのトゥクトゥク、庶民ばかりではなく旅行者にとっても移動の足として重宝します。とくに、シェムリアップでの遺跡観光やプノンペンでの移動の足には欠かせないものですよね。しかし、日本国内ではこうした移動手段が一般的ではなく、とくに初めて利用する方にとっては不安がつきまといがち。そんな不安は大きく以下の3つに分類されると思います。

1)安全性に対する不安:トゥクトゥクってなんか危険?
2)乗り方に対する不安:どうやってトゥクトゥクを見つけるの?
3)料金に対する不安:相場が判らない、ボッタくられるかもしれない?

では、こうした不安について一つ一つ詳しく見ていき、安心してトゥクトゥクを利用するための解説をしたいと思います。

 

1)トゥクトゥクの安全性

安全性については、おそらくハードであるクルマ(モノ)に対する不安と、ソフトであるドライバー(ヒト)に対する不安があると思います。ただ、トゥクトゥクの事故率や犯罪発生率に関するデータがないので私の印象をもとに話しを進めますね。
 
ハード(モノ)の安全性:とくにシェムリアップやプノンペンなど、私など存分に利用していますが事故の現場に遭遇したことはありません!一般論としてハードの構造から見れば、乗用車と比べ頑丈さはなく危険ではあるが、バイタク(バイクタクシー)や自転車と比べれば安全だと言えます。例え長期滞在をするにしても自らが事故に遭うことは(よほど運が悪くない限り)そうそうないと断言できます。
 
ドライバー(ヒト)の安全性:シェムリアップの遺跡観光では、観光ルートを外れるとひと気がほとんどない荒涼とした場所もあり、女性の一人旅など不安に思うこともあると思います。また、仮に犯罪が発生した場合、異国の地カンボジアで被害者がドライバーを訴えることは相当な困難を伴うものと思われ、泣き寝入りといったこともありそう。犯罪に遭遇することを避けるためには、一般論としては、1人で行動をすることは避け、なるべく複数人で利用することをおススメします。
ただ、始めから犯罪に巻き込まれることを想定しながら旅行をしてもオモシロくありません。ここで、私から1つ助言を。とくにカンボジアなどの発展途上国では、顔つきや表情・人相とその人の性格や素行がかなり一致します。つまり、顔を見ればおおよそ善人か悪人か見当がつくのです。旅とは己の感性を鍛える場でもあります。もしあなたがドライバーの素行に不安を持つのならば、まずは何人かでシェアをして利用してみること。そして、己の人を見る感性に自信が持てるようになったら1人での利用もいかがでしょうか。

危険なドライバーの傾向

■性的な話しをしたり薬物の誘いをしてくるドライバー
■料金交渉の際、法外なボッタクリ価格や格安価格で誘ってくるドライバー
■深夜の単独利用は避けること、深夜にしつこく誘ってくるドライバはまず拒否を

2)トゥクトゥクの乗り方

 
トゥクトゥクの定員:シェムリアップを走るトゥクトゥクは、一般的には4人まで乗ることができます。ただ地方都市を中心に小型のトゥクトゥクもよく見られ、それは2人が定員となりますね。いずれにせよ、料金は1台分の利用代が基本となるため、1人でよりは複数人でシェアした方が割り勘で乗れるため料金が安くなる。
 
トゥクトゥクはどこで見つけるか:カンボジアでは地方都市といえども、観光客が訪問する街ではトゥクトゥクがほぼ必ず見つかります(トゥクトゥクがいないとしても、バイタクがいる!)。だからトゥクトゥクが見つかるかどうか不安になることはありません。
 
ドライバーとの交渉:トゥクトゥに乗る際は必ず訪問場所と料金の交渉をしてください。シェムリアップのドライバーなら英語が通じることもありますが、大概のドライバーには英語が通じません。利用する際には、必ず行きたい場所をアルファベットでメモをしてドライバーに見せてください。そして、交渉した料金と、それが1台分の料金であることをメモに取りドライバーにも見せましょう。

メモに残す最低限の内容

「××/××/××××(日付)」「●●、●●、●●、●●(まわる場所)」「● persons(合計人数)、total ●$(料金)」などは最低限メモに書き留めましょう。 
 

3)トゥクトゥクの料金

普段利用する際には、2km程度までの短距離利用で2ドルが目安となります。まぁ1kmくらいまでのすぐ近くなら、交渉で1ドルで行ってくれるドライバーも多いが、シェムリアップやプノンペンでは2ドルを最低価格にしているドライバーが目立ちます。バスターミナルにいるドライバーは、こちらの足元を見てかなり強気な値段をふっかけてくるドライバーが見られ、シェムリアップでは5ドルと言われることがある・・・(;´д`)トホホ、2ドルで無理なら10000リエルと言ってみましょう。ちなみに、トゥクトゥクドライバーに対するチップは必要ありません!

シェムリアップ市内(パブストリート周辺を起点として)のトゥクトゥク料金相場

この料金相場は午後の時間帯にローカルの方が交渉したものがベースで、交渉に慣れない観光客なら1.5倍程度の価格まで許容範囲となります。
 
■シェムリアップ空港:5ドル
■アンコールワット(単純な往復):6ドル
■遺跡巡り(Small Tour 小回り観光:アンコールワット、アンコールトム遺跡群、タケオ、タプロームなどを観光する、おおむね4~6時間程度のチャーター):10ドル
 
 
カンボジアを有意義に楽しく観光するには、トゥクトゥクとの付き合い方が重要となります。では、皆さん良い旅を!


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