これ、誰しも興味がありそうですよね。そんな若い(?)うちにリタイヤして、今後の生活は大丈夫ですか?って私なら聞いちゃいますよ。
 

とりあえず、現状認識から始めましょう

例えば、「今後の生活」が気になる場合、今後とは具体的にいつからの生活が気になるのでしょうか?現在の公的年金制度では、支給開始年齢は65歳から、前倒しして60歳から受け取ることができます。「年金では生活できないよ」、「年金支給開始年齢って今後引き上げられるんじゃないの?」という将来の仮定の話しは脇に置いておきましょう。とにかく、65歳、あるいは60歳まであと何年あるのかという現状を把握することがスタートだと思います。この65歳、あるいは60歳になるまであと何年あるか、それが計算できれば、おのずと現在蓄えておかなければいけないお金がいくらくらいなのか、簡単に計算できますよね。そう、仮に40歳で、60歳から年金支給を受けようと考える場合、これから20年間分のお金を蓄えておく必要があります。
ちなみに「年金じゃ生活できるわけないじゃん」とお考えの方、年金が支給されてからも海外で生活することを前提にしています。仮に毎月の年金支給額が10万円であっても・・・うん、お・金・持・ち!
 

旅生活って1年にいくらくらい必要なの?

これは滞在する場所や、旅行のスタイルによって大きく異なってきます。仮に、タイやインドネシア、ラオスなどの東南アジアの発展途上国に滞在しようとする場合、私の「旅のお金」記事で公開していますが、タイで1日2000円以内、ラオスなら1日1500円以内で、そこそこヨロシイ生活ができるはずです。
ただ、そうした国もインフレの進行や円相場の変動といった要因のため、今後もそうした生活水準が続く保証はありません。ただ、途上国とは言いながら、現地の一般庶民価格がひどいインフレ状態になっても、多くは対ドル為替相場と相殺されます。また、例えば円安の進行は一時的に他国通貨高となりますが、東南アジアの場合、円相場に従いその国の対ドルレートも安くなる傾向があり、「円安→急激なドル・ユーロ以外の他国通貨高」が恒久的に続くことはあまりなさそうです。
すると、タイで「2000(円/日)×365(日)」で導き出せる73万円が年間の予算だと言えそうです。貧乏旅行をするのなら、この3分の2程度のお金でも十分ですし、贅沢をしたいのなら、お金はいくらあっても足りません。
計算で導かれた73万円を少し余裕を見て75万円として考えてみましょう。20年間では1500万円が必要になる計算になります。ちなみに、私はそんな貯金・・・持っていません(笑)!
 

医療費など、例外的に生じた出費は考えているの?

大きな災害や事故、病気になるリスク・・・こうしたリスクはいくら対策を練っても、遭遇してしまうときには仕方がないと割切るしかありません。たとえ日本で生活をしていても、突発的なリスクに直面することはありえます。ただ、旅行中の病気に備えるためにイチイチ海外旅行傷害保険に入っていては費用が持ちません。空港でこうした保険のパッケージに1年単位で入ってしまうと年間15万円くらい必要になってしまいます。保険に別途加入することは、スッパリ諦めましょう。クレジットカードに付帯でついている保険で賄うくらいの気構えで行きましょう。ただ、クレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険は、海外での保障期間が3ヶ月ごとに切れてしまうものが大半です。つまり、3ヶ月ごとに日本へ帰国しなければ、保険の保障がされません。病気が心配な方は、3ヶ月に1度、帰国した方がイイということになります。それが嫌な方は、とにかく病気や大きな怪我はしないこと。もししてしまったら、旅生活が終わるものと覚悟しておいてください。
 
あと1点押さえたい事、クレジットカード付帯の保険の有効条件を確認する必要があります。ご存知の方も多いと思いますが、クレジットカードに付帯される海外旅行傷害保険は、それがどの旅行にも自動的に付帯される「自動付帯」と、航空券代やホテル代など旅費の一部をクレジットカードで支払うことで始めて付帯される「利用付帯」の2種類があります。仮に「利用付帯」だとしたら、旅費の一部をクレジットカード決済していることが必要ですが、裏技(?)としては、空港までの交通費も、この利用実績に含まれます。これ、覚えておいてください。
 

若いうちに、とにかくお金を貯めよ

例えば20年間の旅生活に必要な1500万円(貧乏旅行を貫くとして1000万円)を貯めてしまいましょう・・・と口で言うのは簡単ですが、40歳でリタイヤすると決めるからには、それくらいの努力をしましょう。そして、できれば、高配当の株(配当利率が税引き後3%以上あればベター)を仕込んでいればイイですね~、羨ましい限りです。まぁ~株価が安いときに、製薬や金融株を仕込むという感じでしょうか!?
旅をするということは、自らの生活をかけた経済の勉強でもあります。貯蓄をするのも、株を仕込むのも、当然、経済の勉強です。リタイヤを考えている方、とにかく頑張ってください。


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