あるカフェでの会話

昼過ぎ、あるカフェ(ドトール)で休んでいたのですが、大学生同士が一所懸命に就活の話しをしています。別にそば耳をたてて聴いているわけではないのですが、とにかく声が大きい!まだ、フルタイムで働いたこともないはずなのに、あの会社は・・・この会社は・・・、ブラックが・・・ホワイトが・・・、君たち、会社研究はいいけれど、働く前から会社や業界を勝手に格付化して話すのは、かなり痛いよ。
 
しかも、声が大きい分、彼らの幼稚さや思慮の足りなさがよく判る。では会話内容を再現してみましょう。
 
A「先輩ってさ、なんだっけ、あの会社・・・ほら、最新のあの会社」
B「あ、あそこ、すごいよね、確かベンチャーっていう会社じゃない」
A「そうそう、ベンチャー。すごいよねインターネットを作っているんだよね」
B「うん、なんか出会い系アプリを作っているみたい」
A「それって、IT企業だよね」
B「あ~私も、こんな勝ち組に入りたいよ!」
 
この会話、大学生がしていたんですよ。まぁ、大学名も聞こえてきましたが、私は知らない名でした。あえてツッコミをすれば、まずベンチャーは会社名じゃない!インターネットは作れない!出会い系アプリ制作でIT系を名乗る企業はほとんどない!しかも、その会社にいることが勝ち組かどうか、はっきり言って・・・!
 
そして会話は就活の話しとなります。希望はなぜか私が以前在籍していたところ。芸能人やモデルと知り合いたいそうです・・・確かにコネ入社が多いけれどもね。私、こういう人たちを馬鹿にするつもりはありません。しっかりと社会に貢献していく若者たち、社会人を引退した私よりエライですよ。しかし許せないのは、なぜか同郷の人達をディスる点、地元に残り一所懸命に生活している方を馬鹿にするこの方たちの品性を疑います。
 

ツイッターを始めて気がついたこと

最近ツイッターを始めて目に付くことは、いかに楽をしてお金を稼ぐかと考えている方があまりにも多い点。仮想通貨、バイナリーオプション、副業系・・・まぁ、誰かをひっかけようという詐欺的なものも多いとは思いますが、世の中、何かバブルの頃に先祖がえりをしているのでしょうか?
 
しかも、仮想通貨など、この手の話しをする人たちって、リスクのことを当然に考えていないのです。この種の投資や金儲けの話しは完全にゼロサムの世界、勝ち負けは半々のはず。つまり連戦連勝をしなければ一財産を築くのは難しい。おそらく、バブル崩壊どころか、サブプライムローン問題からリーマンショックに至る一連の経済危機を経験したことはないのでしょう。上昇気流に乗り、取引数量も拡大、世間でバブル話が盛り上がったその時が大暴落のきっかけになります。欲深く頭が切れる人は、バブルに至るとそれをさらに盛り上げ、根拠のない価格にまで押し上げようと仕掛けます。そして風船が破裂寸前まで膨れ上がったところで針を刺す⇒バーンってバブルが爆発。うん、これぞゴールドマンの手口です!
 
この手の話しでとくに鼻につくのは、嘘くさい成功体験を雄弁に語りながら、(そうした胡散臭い)投資を始めていない人をどこか馬鹿にしている点。投資を始めたあなたたち、エライですね~と皮肉を言っておきます。
 

「勝ち組/負け組」という言葉って死後じゃなかったんだね

一昔前に流行った言葉「勝ち組/負け組」、こんな古い言葉、もうとっくに死語だと思っていました。ところが、先ほどの大学生のセリフ「(地元の友人より)勝ち組だよね」っていつの時代?また、この方たちの大学名では就活であまり有利にはならないようで、「大学差別、やめてもらいたいよね」と言います。地元の人達を差別し、自らは上位の立場にいると認め格差を助長しながら、大学名で序列の下位と認識した場合には差別の撤廃を訴える。矛盾していますね~!
 
私個人の意見を言えば、序列の存在は致し方ありません。その中で、自分がどういう位置づけにあるかで生き方やスタンスを決定することも当然あります。自分が序列上位の立場になれる世界をみつけだし生きることは、格差の存在を前提とした当然の行動だと言えます。
 
しかし、そこで差別が生じるのは避けなければいけません。一人の人が、ある分野では序列の上位でも、別の分野で上位に留まるかと言えば、そんなことはない。つまり、一人の人は、各々の異なる分野で序列が入れ替わるのです。この人が秀でた分野で人を差別しながら、別の劣った分野で差別される、これは非合理的ですよね。つまり、格差は前提として存在することは認めるが、差別は認められない、これが私のスタンスです。


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