今回の伊東旅行は全て電車とバスで巡ったのですが、そこで大活躍したのは伊豆域内のネットワークに定評のある東海バスと伊豆急行。伊豆域内を隈なく走る両者のバスOR電車に乗れば、伊豆で行きたい場所はほぼ網羅しているはず。ただねぇ、電車とバスだけで旅行をするとなると出ていくお金が心……(;´д`)トホホ。確かに乗車するごとに切符を購入していたら費用は莫大(!)なものとなりますが、そこは心配ご無用。バジェットトラベラーにはフリー切符という心強い味方がいるのです。

さて、伊東~伊豆高原~熱川エリアを巡るのに便利なフリー切符は現在(2020年11月)主に4種類が売られていますが、今回私が利用したものは『伊東・熱川フリーパス』というもの。伊東駅構内にある観光案内所で購入したのですが、こちらの切符のお得さには驚いてしまった!フリー切符の詳細については、東海バスの案内ページをご覧いただくとして、2日間有効で1500円という価格の安さもさることながら私なりにスバラシかった点を列挙すると・・・


  • フリーエリア内の伊豆急行、東海バスが自由に乗り降りできる点は当然だが、なんと特急踊り子号の自由席もフリーに利用できる。
  • 熱川バナナワニ園や伊豆シャボテン公園、大室山登山リフトなど伊東・伊豆高原・熱川エリア内の各種観光スポットへの入場が優待価格で利用できる。
  • これが最大の利点かもしれないが、私が利用した10月末には伊豆高原駅構内の物販・飲食施設で使用できる1000円分のクーポンがいただけた。つまり、フリーパスの実質的な価格は1500円から1000円を引いた500円となった。

どうですか、以上の3点だけを見てもこのフリー切符がいかにお得かご理解いただけるかと思います。では、この切符を用いて実際に私が巡った場所を見てください。

 

城ヶ崎海岸

伊豆を代表する海岸と言えばこの城ヶ崎海岸、自殺をもくろむ犯人が刑事に促されて投了するのがお決まりのサスペンスドラマロケ地としても有名な場所です。

伊東駅を10:40に出発する伊豆海洋公園行き東海バスに私たちは乗り込みました。向かう先は城ヶ崎海岸ですが、終点の伊豆海洋公園の少し手前、城ケ崎口でいったんバスを降りることにします。この城ケ崎口バス停の近くには観光客にも有名な海鮮料理屋「ぼら納屋」があり、ここでランチをとろうと意気込んでいたのですが・・・。

海岸沿いをずっと進むと考えていたのが甘かった!伊東市街地を抜けると山道に、何度か急なカーブを切り抜けバスは進む。川奈から富戸へと抜ける辺りは、時折海が姿を見せるもおおむね山の中、猪や猿がいつ飛び出してくるかヒヤヒヤものです。ホテルでたんまり朝食を食べたこともあるが、山道で腹が攪乱されたためか一向に腹が減らない。


有名海鮮料理店「ぼら納屋」での豪勢な海鮮料理は今回オアズケ、店の前のプール(のような場所)で記念撮影。ここから、城ヶ崎海岸のピクニックコースとなります。


アップダウンはけっこうあるがハイキングにはもってこいの海沿い遊歩道、途中の砲台(ペリー来航時に江戸幕府が急ごしらえでつくったもの)などを見やりながら断崖絶壁を進むと・・・


きた~!Σ(・□・;) これが城ヶ崎海岸を代表する景勝地「門脇つり橋」です。渡るのが怖いぜ!ちなみにつり橋の手前では断崖の先端まで歩いて行ける場所がアリ、何とかたどり着き下を見ると・・・ヒエ~!


つり橋を渡り終え、門脇崎灯台のたもとに着けば、いったん長時間の休憩、売店もあり名物ソフトクリームを購入。ちなみに城ケ崎口バス停からこの灯台まではユックリ歩いて40分ほど、まぁ1時間も見れば楽に縦走できます。ここから伊豆海洋公園バス停まで海沿いの遊歩道をさらに歩くか、あるいは車道沿いを楽に歩くかは各々の選択になりますが、私たちは車道を選択。う~ん、軟弱!15分ほどの散歩タイムでした。

伊豆海洋公園には「ニューヨークランプ&フラワーミュージアム」があり、今回利用したフリー切符では優待料金で入場できます。ただ、私たちはジジイババアらしくすでに疲労MAX、出発を待つバスに乗り込み伊豆高原駅に向かったのでした。

 

伊豆シャボテン公園

城ヶ崎海岸を巡った際、同日中にシャボテン公園&大室山に行こうと考えていたが……、疲労MAXの私たちは伊豆高原のオサレカフェで時間を過ごすうちに行程は後回し、シャボテン公園を翌日に巡ることにしたのでした。実は私たち、シャボテン公園入場券付きプランで宿泊しており、旅行期間内で”シャボテン”に行かなければチケットが無駄になってしまう!重い足を引きずり、伊東駅10:40発シャボテン公園行きバスに乗り込んだのでした。


再び長い道を行きたどり着いたシャボテン公園、出迎えてくれる”シャボテン”オブジェにウットリ!このB級感が思いのほかイイじゃないの!


入場後まずはカピバラさんたちとの触れあいコーナーに向かうが、私の関心ポイントはカピバラではなく・・・


このナントモB級感にあふれる遺跡オブジェ&シャボテンがイイじゃないですか!インカ・マヤ・アステカ時代の遺跡は私も大好きでメキシコ&グァテマラ&ペルーなどにある遺跡群を巡っていた過去の自分にタイムスリップ……と思いきや、オーセンティックなそれらの遺跡とは全く異なるB級世界観にかえって打ちのめされる。周りを見渡せばどう見ても日本だが、その一角だけ”シャボテン”がまばらに生える中、点在するインパクトある遺跡オブジェの姿。あまりに見事なオブジェの出来は、ハリボテでは決してなく一見したところ本物にすら見える。ステキだよ!

動物たちとの触れあいに感動した妻に対し中米を意識したB級世界観に感動した私、両者の趣向が珍しくも一致したシャボテン公園、私は大好きです。

 

大室山

シャボテン公園の向かいには大室山に向かうリフトが見え、ステキなカルデラの斜面を楽チンに上がって行けます。ちなみに頂上到着の直前には無人カメラが怪しげなレンズをこちらに向けるが、カメラ脇から流れるお兄さんのアナウンスについ笑ってしまった。リフトを降りる頃には写真が出来上がっており一応の営業を受けるが、スミマセン、買いませんでした。



大室山の頂上からの景観はサスガに良し、相模湾が遠く見渡せます。ちなみに大室山頂上=カルデラ頭頂部は散策道として整備され、歩いておよそ30分ほどの行程。途中2ヶ所にあったお地蔵さんがGOOD!!

う~ん、さすがに遊び疲れました。2日間で城ヶ崎海岸、伊豆シャボテン公園、大室山と巡ったが十分に満足です。事前の予定では伊豆高原エリアを1日でまわり別の1日は熱川を訪問、熱川ワニ園や日帰り温泉をなどと考えていたが、それは次回訪問のための楽しみにとっておきます。GoTO期間中にもう一度、伊豆に来たいなぁ!


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