これまで、東南アジアを中心に長い間旅行をしてきましたが、実は半年に1回くらいのペースでトコジラミ(南京虫/bedbug)による被害を受けました。まずは下の写真をご覧ください。

これ、実際の私の背中です。虫刺されの跡が数えきれないくらいあり、いかにも痒そうですよね。というか、これほどのカユミは、そうそう体験できるものではありません。私の場合、5日~1週間くらいはカユミが続きます。そして、醜い咬み跡は、1~2週間程度は消えないと思った方がよさそうです。
 
今回の記事では、トコジラミ(南京虫/bedbug)がどういった虫かを明らかにした上、憎きこの虫がよく出やすいホテルの傾向を明らかにします。そして、刺されてしまう前に、いかに対策をとるか、また刺されてしまった後の事後ケアについて明らかにします。
 

トコジラミってどんな虫?

では、Wikipediaの解説をベースに、トコジラミについて紹介します。
 
 

トコジラミの形や生態

どうですか、このトコジラミの憎き姿!見ているだけで体がむずがゆくなります。名前にはシラミという言葉がついていますが、実際にはカメムシの仲間。体長は成虫が5-7mm、血を吸うと体が倍くらいの大きさになります。
 
トコジラミは普段は夜間に吸血します。部屋の電気を消した暗がりの中で行動を開始することが多いようです。ただ、Wikiによれば厳密には夜行性ではなく、暗ければ昼間でも吸血することがあるとのこと。普段は明るい場所を嫌うため、壁の割れ目や木の隙間、ベッドや枕の隙間に潜んでいます。
 

トコジラミに刺されたときの症状

とにかく痒い!背中や手足を常に掻きむしるほどカユイです。写真でもご覧の通り、刺された箇所は蚊のように多くても5~6ヶ所という生易しいものではなく、多いときは数百ヶ所というレベルになります。こんなの尋常じゃないです!また、先に記しましたが、カユミは1週間近く続き、咬み跡は1~2週間程度は消えません。
 
 

トコジラミが出没しそうな宿の傾向を、私の経験からお知らせします
トコジラミが出るのは安宿に限ったものではない!私は某高級ホテル(Hが頭文字)でも被害に遭った

なんか部屋に入った途端に感じる、ジメッとした様子。なんとなく蒸れたニオイも漂ってくる。布団に触ると、何か湿っていて重たい感じがする。これは、まさに長居はしたくない部屋の典型例だと思いますが、こうした部屋って、トコジラミだけではなく、蚊やダニも居ついている可能性が高いので、早く出た方がいいかもしれません。
 
では、具体的にトコジラミがいるかもしれない兆しを、私の経験から書きます。

  • 部屋が湿った様子。ニオイもある。
  • 寝具がなんとなく不潔。

ま、これは誰でも思いつきそうな「虫がよく出る部屋」の特長ですね。これでは、”高級”ホテルで出没する理由が判りません。そこで、私なりの解説を加えます。

  • しばらく使われていない部屋はとくに危ない。チェックアウト後に清掃がされても、その後しばらくされていないのなら、虫にとっての天国になる。
  • 木材がよく使われている部屋。木の枠目や隙間はトコジラミの絶好の住処になる。とくに、木材のベッドで割れ目が多いものは注意をした方が良い。

 

トコジラミが出没するかどうか、見分ける方法はあるの?

私の経験論でいうと、ベッドのシーツや枕カバーに、黒い点やにじんだシミがたくさんついているような場合は警戒が必要になります。これらの黒いシミは、トコジラミが血を吸った跡なのかもしれません。トコジラミでなくても、蚊などの虫を潰した跡の可能性もあります。とにかく安宿にありがちな、あの黒くにじんだシミをそのままにしたシーツやカバーを使う場所は、さほど清潔な印象は受けません。
 
寝具まわりだけではなく部屋全体を見渡すと、カーテンが黒シミで汚れている場合、これは警戒レベルが高いです。また、とくに気にする方は、ベッドや家具と壁の隙間や、マットレスの下や境目、カーテンレールなどチェックする場所はたくさんありますが、ま、そこまで神経質になると旅を楽しめなくなりますね。
 

トコジラミに刺されないための事前対策

まず、トコジラミがいない部屋に泊まることが最大の防御策ですね。上記で述べたような、黒いシミが目立つような部屋をあてがわれた場合、部屋のチェンジを申し出たほうが無難です。ただ、どの部屋も似たような状況の場合、同じ宿の中でチェンジをしても意味がないですよね。
 
安宿を泊まり歩く場合、殺虫剤を持ち歩くことをおススメします。トコジラミに対してはゴキブリ用のエアゾール殺虫剤が(とりあえず)効果があるとのこと。この部屋は危ないなと思ったら、事前にゴキブリ用殺虫剤を寝具や部屋中に吹き付ければ、ある程度の効果が望めます。また、これはG対策にもなりますね。
 

トコジラミに刺されてしまったらどどうするの?

私の場合、痒みがひくまでひたすら耐えました。これは、忍耐力の増強には大変効果的です!なんて悠長なことは言えません。あのカユミが1週間も続くと思うとゾッとします。市販のカユミ止め薬は、私にとっては多少の効果があるかも・・・というレベルで気休めにしかなりませんでした。ただ、気休めでも良いので市販のカユミ止めは必ず持参しましょう。
 
気休めでは嫌!という場合は、病院や薬局の世話になると思います。おそらく、抗ヒスタミン剤やステロイド剤を塗布したり服用を勧められると思います。心配な方は、こうした成分が主体の薬品を日本で用意しておくのも手でしょう。


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