海外旅行先でのキャッシング、多くの国ではATM利用手数料を徴収していることはご存知ですか。しかも、利用する国や銀行、カードによって、手数料が異なることが多いです。タイ、マレーシア、インドネシア、カンボジア、ラオスでのキャッシング事情を私が経験した範囲で報告します。そこで最新の情報や、ここで掲載していない国の事情をご存知の方、お知らせいただけると、とてもアリガタイです。

旅に持っていくお金をどうするか?お悩みの方も多いのではないでしょうか。日本円やアメリカドル、ユーロなどの現金だけで旅行をするか、あるいは、基本、クレジットカードのキャッシングで過ごすか、最近では国際キャッシュカードの預金を現地で引き出す方法もありますよね。一昔前だったら、トラベラーズチェックなんてありましたが、今は使っている人は全く見ません。

さて、お金を持ち出す方法に関する議論はさておいて(近いうちに記事を書きます!)、今回は、アジア各国のATM利用料(ATM FEE)について報告します。

アジア各国で設置された銀行ATM、これをクレジットカードのキャッシングで使う機会も多いのではないでしょうか。カードを入れ、金額を指定するだけで現地通貨が引き出せるのですから、便利なことこの上ないですよね。ただ、日本でキャッシングを利用する場合は、おそらく税別200円のATM手数料がとられることが多いのでは。このATM手数料、気になりますよね!
ちなみに、欧米などの海外でATM手数料を徴収する国は少ないです。そこで、海外旅行では、旅先で日本円や米ドルから現地通貨に両替するよりも、現地銀行のATMでキャッシングしてしまう方が、有利な交換レートで現金を手にできることが結構あります。つまり、現金同士の手数料(両替所・銀行の手数料+交換レートの差)よりも、キャッシングの際の手数料(利息+銀行間交換レートの差)の方が小さいことが、かなり一般的です。

Oyaji
ちょっと待った! 僕みたいにセコク家計簿をつけていると、キャッシングの方が現金両替よりも不利になることは、よくあるよ

東南アジアではATM手数料が異様に高い場所があり、キャッシングや国際キャッシュカードでは、結局、ボッタくりレートになる国が多い!

アジア各国のATM利用手数料、実は知らないとバカにならない金額が徴収されることが多いのです。しかもレシートなどに記載されないていないこともあり、気づかないうちに徴収されていることが!う、恐ろしや~。
 

タイでのキャッシング事情
要注意!THB220.0(220バーツ=約750円)のATM手数料がかかることが一般的

タイでは、以前は「ATM手数料ってナニ?」といった感じでしたが、数年前から、いつの間にTHB150(THB=バーツ:タイの現地通貨で1バーツが3.5円くらい)取られていることに気が付きました。それが、THB180になり、THB200になり、今年はいつの間にTHB220取られていました。ショック!!

数年前なら、タイ国内の「イオン銀行」なら、手数料がかからないor格安という話がありました。今では、イオン銀行でキャッシングした場合でも他の銀行と同様の手数料が取られているようです。

バンコク銀行で、JCBを使いキャッシングをすれば手数料はかからない!?

という話が、ネットで拾うことができます。しかし僕はJCBカードを持っていない(現在はVISAとMASTERのみ所持)ので、この噂は検証できません。ただ、JCBカードホルダーの方、どうぞトライしてみる価値はありますね。

余談:タイでは一部の両替所での交換レートが異様にスバラシイ!

タイ、とくにバンコク市内では両替所が本当に目立ちます。しかし、この両替所での両替はクセモノなんですよ。場所によって、交換レートがあまりに違いすぎる!ボッタくり両替所がかなり多いですよ。公定レートと15%以上違う悪徳両替所が結構あります(これは、2万円両替したら3000円以上が両替所の懐に入るというボッタくり!)。
ただ、情報を知っている人は得をするのが世の常です。中には、「これで本当に儲けが出るの?」というステキなレートで両替をしてくれる場所があります。こうした両替所は、ネットで情報を拾うことはできますし、このサイトでも後々記事にします。ステキな両替所は、日本の銀行レートなど目じゃないスバラしさ。例えば、米ドルが幅を利かす発展途上国へ旅行をする際、日本の銀行で日本円から米ドルに両替して行くのが一般的だと思いますが、ステキな両替所なら、日本円から一度バーツに、そのバーツを米ドルに両替した方が有利になるくらい、スゴイです。

結論:タイではキャッシングは避けるべき!ステキな両替所に日本円の現金を持ち込むべき

 
 

マレーシアでのキャッシング事情
ATM手数料は、現状ではかからないことが一般的
結論:マレーシアではキャッシングの利用はおススメです

 
 

インドネシアでのキャッシング事情
ATM手数料は、現状ではかからないことが一般的。ただ、一部銀行でIDR10000(85円くらい)の手数料

私はインドネシアをよく旅していますが、ATM利用手数料がとられた覚えはありません。ただ、ネット情報などを確認すると、IDR10000(10000ルピア=約85円)程度の手数料が加算されたとの情報が散見されます。まぁ、例え取られても85円くらいなら許容範囲内ですね。

余談:バリ島などでの両替詐欺は割と頻発している

バリ島の、特にクタやウブドゥ、サヌールなどでは両替屋がたくさんあります!中には、極端な高レートを掲示している両替屋がありますが、要注意!日本円を渡すと、まるでマジック技を駆使し少ない金額しかよこさない「サギ両替屋」はそこら中に存在し、実は私もこうした詐欺に出会った経験があります(被害はなかった)。
とにかく、インドネシアルピアは桁が多く、日本円で1万円も両替をすると約117万ルピアくらいになります。手口としては、「桁数が多いことを逆手にとって、少ない金額(1万円で117万ルピアのところ、10分の1の11万7千ルピア)しかよこさない」、「ルピア札を半分に折り曲げて少なくしてよこす」「両替の途中でお金を抜き取る」「両替をした後から、もらった日本円の金額を少なく言う:例えば、1万円両替をしたのに、少ないルピア札をよこし、後から1000円しかもらってないなどと言う」などが挙げられます。

こうした両替詐欺はかなり多く、私も「アジア旅日記」でそのうち私の体験談を記します。私が詐欺を見破ったのは、両替屋がしきりに「早くお金(日本円)をよこせ」と言ってきたのですが、向こうからはなかなかお金を渡してこなかったから。こちらが文句を言うと、渋々ルピアのお札を数えもしないでこちらに出してきました。それは、1000ルピアや5000ルピア札が大部分で、どうやって117万ルピア(=1万円)も数えて確認するんだよ!と怒りたくなるようなものでした。当然、その場を立ち去ったが、おそらく相手は、小さい紙幣をたくさんよこしてきて、いくらあるか確認させない、あるいは確認中にお札を抜き取るといった手口を使おうと考えていたのでしょう。ちなみに場所はサヌールでした。

結論:インドネシアでは、キャッシングを利用した方が無難

確かに高レートを提示している、正直に商売をしている両替屋は数多くあります。ただ、中にはサギ両替商がいることも確かで、せっかくの旅行なのに、両替詐欺には会いたくないですよね。キャッシングだと、利息支払いなどがあるため、受取額は高レートで正直な両替屋と比べると少なくなると思いますが、それでもATMを利用したキャッシングを勧めます。
 
 

カンボジアでのキャッシング事情
キャッシングは「Maybank」で行うこと。そのほかの銀行では手数料が4~5ドルかかることも

私が知る限りだと、Maybankだと、キャッシング手数料が取られないはずです。その他の銀行では、ATM手数料が加算されることも多く、4.0~5.0米ドル(450~550円くらい)とけっこう高額。とにかく、カンボジアでキャッシングをする場合は、Maybankを探しましょう。

余談:引き出す通貨はUSD(米ドル)を選ぶべき

カンボジアでは、キャッシングの際、引き出す通貨を、USD(米ドル)か現地通貨のKHR(リエル)か選択ができます。カンボジア国内では、USD1.0=KHR4000でほぼ計算し通用しており、例えば、KHR2000の買い物でUSD1.0払ったとしても、KHR2000のお釣りがもらえます。また、KHR(リエル)はカンボジア以外の国では通用せず、カンボジアを離れたら再両替が難しいことを考えれば、キャッシングでは、USD(米ドル)でお金を引き出すべきでしょう。
 
 

ラオスでのキャッシング事情
LAK20000(20000キップ=270円くらい)程度のATM手数料がかかることが多い

以前、ラオスでキャッシングをした際、LAK20000程度の手数料が徴収されていました。270円は日本円では大した金額ではありませんが、ラオスでは結構大きい金額です。
ラオスでは、街中の商店でも米ドルやタイバーツを受け取ってくれることが多いのですが、USD1.0がLAK8000(8000キップ)で計算されてしまいます。両替屋で米ドルやタイバーツをキップに両替した方が良いでしょう。両替屋ではUSD1.0=LAK8200程度になります。ちなみに、日本円は扱っていない店があり、たとえ扱っていても、レートが悪いことが多いです。

結論:ラオスでは、キャッシングの利用もアリ

両替屋だと、日本円そのままで交換できる場所が限定されます。また、ATMは旅行者がいるところなら、大概の場所にあり、手軽に現金を引き出すことができます。ラオスを旅行する場合は、クレジットカードなどによるキャッシングも有効でしょう。
 
 
以上、東南アジア主要国のATM利用手数料をある程度は明らかにしました。仮に、これらの情報が既に古かったり、新しい情報がありましたら、どうぞ書き込みをお願いします。

(このページで使用している写真は、フリーの画像素材サイトのものを利用しました)


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