スペインが誇る古都トレドまで、高速鉄道アバントに乗り向かいました。マドリッドから片道わずか30分で着く街は、エルグレコが愛した中世そのままの光景が広がる壮麗な街でした。

ちなみに上記写真は、トレド旧市街を走る「ソコトレイン」と、トレドを代表する菓子の一つ「マサパン」です。壮麗な街並みとはあまり関係のない写真ですね。
 

思いつきで早朝トレドに向かう:マドリッドからトレドへの行き方

ホテルに戻り、WiFIに繋いでトレドまでの行き方を吟味します。このとき私たちがいたプエルタ デル ソル(地下鉄「ソル」駅)からは、まず地下鉄に乗り「アトーチャ レンフェ」駅で下車、その後、マドリッドの中央駅に当たる「プエルタ デ アトーチャ」駅から高速鉄道AVANTに乗りトレドへ向かうのが良さそうです。
 
ちなみに、2011年当時のネットワーク状況ですが、まだどこでもWiFI使えたわけではない時代、私の場合iPhone4を使っていましたが、周囲ではガラケーがまだ主流かなという頃でした。
 

AVANTに乗車、トレドに向け出発進行!

マドリッド7:50出発、AVANT8072号のチケットがとれました。料金は当時1人EUR10.60(10.6ユーロ)、トレドには8:23到着予定。途中の景色は、田園風景の中をひたすら走り抜ける感じで、けっこう退屈でしたね。
 

トレド駅は、イスラム風のアラベスク模様とキリスト教会風のステンドグラスが見られる興味深い建築

トレド駅にはほとんど定刻通りに到着。ホームに降り立って目を引いたのは、ホームの壁にモザイクタイルが埋め込まれていたことで、まるでモロッコ辺りのイスラム圏の国の駅に迷い込んだかのような印象を受けました。しかも、駅舎ロビーに出ると、今度は大きなステンドグラスがあり、やはり美しい。さすがスペイン、イスラム建築の影響が大きいです。
 

トレドの街を当てもなく、さまよい続ける

トレド旧市街まで、まずは「アルカンタラ橋」を通り「カテドラル」(トレド大聖堂)まで歩くのが良さそうです。観光客は、さすがに朝早いためか、まばらにしかいませんでしたが、人に道を聞きながら、アルカンタラ橋までは比較的容易に着きました。ただ、さすが朝10:00前に着いてしまうと、カテドラルなどの、いわゆる観光スポットはまだ閉まっており中に入れません。仕方なく、トレドの街中をブラブラ、当てもなく歩いてみることにしました。
 

トレド旧市街の入口「アルカンタラ橋」と周囲の展望

トレド駅から旧市街に入るには、アルカンタラ橋を通って行くのがおすすめ、というかトレドまで鉄道で行く大多数の人はそうしていると思います。このアルカンタラ橋は石造のアーチ橋でとても美しい!この橋を渡るだけで、もう気分は中世ヨーロッパ人?このアルカンタラ橋は、マドリッドへの帰路に撮影したものです。
 

まだ開いていないカテドラル(トレド大聖堂)、壮麗なゴシック建築の最高峰

旧市街内は、観光客がそこかしこにおり、また道案内の表示がしっかりしているため、ガイドブックを持たなくても道に迷うことはなさそうです。ソコドベール広場を通り、細い石畳の道を脇に路地を見ながら進んでいくと、最初の目標地にしていたカテドラル(と思われる場所)に到着しました。私、表題で「壮麗なゴシック建築の最高峰」と書きましたが・・・、実はヨーロッパ建築の素晴らしさがイマイチ理解できていません。どれも同じような教会建築に見えてしまい、例えば、有名寺院のファサードを並べて見させられたら、混乱してしま~うではありませんか。以前、イタリアを旅行した際も、2~3日も経つと、もう(教会は)どこへ行っても一緒という感覚になってしまいました。このトレド大聖堂も、中には入っていないので、印象は・・・、正面階段でボーっと座っていたことを思い出すくらいです。
 

トレド市庁舎、カテドラルの隣に建っています

 

トレドの旧市街は、小道の雰囲気が良い

トレドは、石畳の小道を歩くのが楽しいですね。どこも絵になる景色なので、目的地をとくに決めなくても良いところが実にイイ。思い付きでトレドに来たので、どんな観光スポットを巡るべきか予備知識を持っていないことが、かえって良かったと思いました。ただ、そうは言いながら、聞き覚えのある名前が表示板にあると、ついそちらの方向に歩きだしてしまいます。
 

エル・グレコ美術館と展望台(Mirador del Paseo del Transito)

エル・グレコの名前は、ヨーロッパ美術史に疎い私でも見聞きしているビッグネームです。彼の描いた「受胎告知」などの作品は、確かに目に触れたことがある作品です。しかし・・・私の西欧絵画知識は「キリスト宗教絵画ってどれも一緒じゃん」「ラファエロの作品って数が多すぎて、どれがどの作品か違いが判らないよ」といったレベルです。
とくに目指したわけではありませんでしたが、知っている名前をたどっていくと、エル・グレコ美術館に到着しました。ただ、「エル・グレコ・・・、うん、ビッグネーム」というだけで特に興味がなく、美術館自体は開いていましたが、入場料をチェックしただけで(入場料は安かったはずだが・・・)中には入りませんでした。
それよりも、美術館脇の広場(Mirador del Paseo del Transito:先ほどグーグルマップで確認した名前)からの景色が素晴らしかった記憶があります。
 

ソコトレインに乗車、街を俯瞰する景色が素晴らしいの一言

トレド情報を検索していた時、トレドではしたいと思っていたこと、それは「ソコトレイン」に乗ることでした。実は私は鉄道が好きなのですが、トレインとは名ばかりの、レールの上を走ることはない客車に(多少がっかりしながらも)乗車しました。このソコトレインから見た、アルカサルやトレド大聖堂を一望にしたトレドの展望、これがトレド観光のハイライトでしょうか。おそらく、エル・グレコも見たであろう光景とは、さほど変わらない景色が眼前に広がり、思わずシャッターを何枚もきってしまいました。
 

サンタ・クルス美術館で、エル・グレコの至宝を見る

ソコドベール広場に戻ってきたとき、もう少しトレドで遊んでいたいなと思い、近くで安価に観光できる場所を確認してみました。すると、サンタ・クルス美術館がイイとのこと。広場から正面の坂を下ると教会(修道院)風の建築に突き当たる、そこがサンタ・クルス美術館とのこと。この美術館、非常に驚いたのですが、なんと無料で入場ができた!無料~タダ~ほど良い場所はありません。
予備知識を何も持たずに入場した、このサンタ・クルス美術館・・・この見応えのある展示が無料とはスゴイ(ちなみに、先ほどネットで調べたところ、現在は通常料金EUR5.0、夕方17:00以降に無料になるそうです)。ただ、ヨーロッパって宗教建造物や美術館、博物館が無料OR安価で入場できる場所が多い、これは日本も見習ってほしいです。エル・グレコ作品も多く展示されている。
ただ、余計なことを言えば、エル・グレコの作品、実はあまり好みではないのです。すでに評価が固まっている美術作品について、私個人が評価を下せるわけがないので、あくまで個人の嗜好の問題です。とにかく、お金を出さないでこれだけのものが見られて感謝感謝ですね。
ちなみに、私の好みとは、絵画では19世紀後半から20世紀前半のモダンで情念が前面にでたもの、スペインに来た目的が、この時代の建築物や絵画を見ることなのです。これが20世紀後半になると現代アート(ポストモダンとそれ以降)へ移行してしまい、私のような凡人には何がなんだか理解できないものになってしまいます。うん、それもあまり好みじゃない。やはり凡人には、一見しただけで価値が判るくらいの作品が良いですね。
 
 
美術館見学後、トレドの街に満腹感を覚え、帰路につくためトレド駅へ。
トレド発15:25のAVANTに乗車、マドリッドに向かいました。
 
今回のトレド旅行記、ネットの観光情報と突き合わせてみると、訪問地がかなり少なかったようですね。例えば「サント・トメ教会」って、うん、行った記憶がない・・・。でもイイのです、私は、これだけの訪問で十分にトレドを満喫しました。


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