スペイン旅行記を更新している途中、窃盗被害に遭った生々しい記憶を思い出してしまう。私の伴侶が、バルセロナで約500ユーロを強引に盗まれてしまった。私たちは数々の海外旅行を通して、確かに危険すれすれの目に遭うことはありましたが、実被害が出たのはこれが初めてでした。
そこで、バルセロナ旅行記を始める前に、まずはこの犯罪行為を報告し、皆さんが被害に遭われないための対策法も記したいと思います。
 

バルセロナで盗難被害に遭う。こいつら許せない!

場所はサクラダファミリアの脇にある公園。サクラダファミリア、まぁ、バルセロナに行ったら、まずは行ってみますよね。被害に遭った場所ってこの写真の場所ですよ!

私たちは、事前にランチでピンチョス料理を食べてご機嫌。この公園では、地元の気の良さそうなオジサンが、私たち2人を入れて写真を撮ってくれるなど、なかなか気分の良い中、公園のベンチに腰かけていました。
 

若い女性の小汚い集団に声をかけられる

少しの間休んでいると、高校生くらいでしょうか、若い女性の集団から声をかけられました。彼女らの身なりは、今から思えばやや小汚く、おそらくは●●(差別用語になるかもしれないので伏字)の民族集団だと思います。かなり下手な英語で話しかけられましたが、かえってそれが判りやすく、彼女らの話しを聞くことにしました。
 
それによると、彼女らは観光学を勉強しており外国人と積極的にコミュニケートをとることを実践しているとのこと。また、アンケート調査をしており、今後の観光施策に貢献していきたいとのこと。
うん、なかなか心がけの良い学生さん達じゃないですか!うんうん、それは立派だねなどと適当な相槌を打ちます。そうこう話しているうちに、彼女らは、私たちにもアンケート調査に協力してほしいと切り出す。大半はスペイン語で書かれた調査用紙でしたが、彼女らが英語で説明してくれる。うん、協力しようじゃないの!
 

このアンケート調査・・・絶対に答えてはいけません!

アンケート用紙はかなり大きく(A3用紙くらいの大きさはあった!)、やはり大きな木の下敷きが用意されています。この、木の下敷きがくせもので、とにかく大きいため、その下が見えないようになっています。
 
では、アンケート開始。スペイン語で書かれた質問文を、一所懸命に拙い英語で説明し、私たちに回答を書かせます。回答が短いと、もっと考えてといったようにせかされました。私たちも、彼女らの研究に貢献するのならと、まぁ、無い頭をひねり出して、良い回答を書こうと心がけます。
 

警官が近くを通り過ぎたとき、彼女らは急にアンケートを切り上げ立ち去って行った

こちらの公園、時々、警官が通り過ぎます。やはり犯罪行為が度々報告されているのでしょう、というのは後付けの感想で、とにかく一所懸命にアンケート用紙を埋めていきます。確かに警官が近くを通るのを見ました。すると、彼女らは「サンキュー」と言いながら、急にアンケートを途中で切り上げ、慌ただしくその場を去って行ったのでした。
 
この時、私はハッとしました。彼女らはすでに消えており、どこにいるのか見当がつかなくなっていた。服のポケットや身体の内側に隠し持っていたパスポート&カード類は無事でしたが・・・肩掛け式のバッグが、実はアンケートの下敷きに隠れてしまっていたのに気がつきませんでした。バッグの中から、見事にお金が抜き取られていた(;_:)。被害額は500ユーロくらい、かなりの大金です。うわ~っと、もう愕然!近くに警官がいたので呼び止め状況を説明、警察署に向かいました。
 

こんな窃盗犯罪に対処するには、どうすればよいか
実は、ローマでも窃盗犯罪に巻き込まれそうになった経験があり

実は、イタリア・ローマの古代遺跡フォロ・ロマーノでも窃盗犯罪に遭いかけたことがあります。フォロ・ロマーノを巡ったことがある方はご承知だと思いますが、ここはかなり有名な観光地だが、とにかく敷地が広い!人で賑わう動線から外れると、途端に観光客は見当たらなくなります。
 
ここで、中高生くらいの若い女の子たちの5~6人の集団が。ただ異様な光景だったのは、皆が大きな段ボール紙をもっていたこと。こんなところで段ボール紙とは、敷いてピクニックでもやるのかなと思いました。すると突然、集団が私のもとに駆け寄り、段ボールで私を囲みだしたのです。
段ボールで囲まれた私は身動きが取れずに、彼女らのなすがまま!カバンをひったくられそうになったが、私も抵抗。大声を出すと観光客の何人かがこちらに気づいてくれました。うん、助かった。被害はなく、若い子にもみくちゃにされて「俺ってモテルぜ!」と冗談を言えるくらいの経験でした。
 

まとめ:大きなものをもった集団には気を付けるべし。犯罪集団は、まず視界を遮ろうとする

私が遭遇したこの2件、犯罪集団の共通点は、大きなものを持っていることです。そして、なぜか若い女性が犯人ですが、これは私たちの油断を誘おうとしたのだと思います。極力、妙な集団や違和感のある人たちからは距離を置くことが大切。そして、アンケート調査や道を尋ねるなど、こちらの厚意や善意に訴えてこようとする人たちには注意を払う(なるべく立ち止まらない)ことが大切だと実感しました。


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