ガルンガンの日の早朝、部屋の外のテーブルに物を置く音が聞こえ目覚める。まだ朝食が置かれる時間ではないなと思いながら外に出ると、サボジラやリンゴなどが入ったフルーツプレートが置かれていました。ゲストハウスファミリーのお子さんは伝統衣装でおめかしをしながら、私にも浮かれた挨拶をする。お祭りの朝を迎えました。
 

部屋の前に置かれたフルーツプレート。お供え物(チャナン)も一緒に添えられています。
 

おめかしをしたゲストハウスのお子さんたち。2人ともよく似合っているね。
 

私も伝統衣装(ウダンとクメジャ)を貸していただき、ご家族の祭礼に立ち会う

ゲストハウスのオーナーの方から、これからファミリーの祭礼を行うのだけれど、一緒に参加してみてはどうかというお誘いを受けました。Lucky!ぜひともお願いしますと当然の即答。
 
ただ、バリでは、こうした祭礼に参加するには、頭に白い布の帽子(ウダン)、上半身にはクメジャと呼ばれる白いシャツ、腰にはサロンという布を巻くことが正装とされます。私は、これらの衣装を1つも持っていなかったので、ご家族の方から貸してもらいました。皆さん、本当に優しいファミリーで感謝!
 

祭礼は、ゲストハウスの敷地内にある祭壇で行います。
 

皆さんが集まったところで、祈祷が行われました。
 
ご家族による一通りの祭礼儀式が終わった後、別の寺院へ行こうと誘われます、当然OK。次に向かう先は「ダラムウブド寺院」(Pura Dalem Ubud)、ウブド王宮から200mほど西に行った、プリルキサン美術館に隣接した大きな寺院です。
 

ダラムウブド寺院でのガルンガンの祭礼

こちらの寺院はウブドをお散歩したことがある方にはお馴染みの寺院だと思います。私もこれまで何度か足を踏み入れたことがありました。しかし、ここで祭礼を見るのはたぶん初めてだと思う。この日は私も正装をしていたため、難なく祭礼に参加すすることができました。
 

寺院に続々と人が入っていきます。外国人観光客も見えますが、男性で頭を覆ってなかったり、サロンを巻いていなかったりと、かなり不作法な方が目立つ。こうした点って観光客といえども見苦しく、地元の慣習や文化を尊重してもらいたいと思う。
 

祈祷が行われています。私は、バリでこうした祈祷に何度となく立ち会いましたが、皆が敬虔な顔つきと仕草でふるまう光景には、いつも胸が打たれます。
 

祭壇にはいくつもの供え物(チャナン)が積まれていきます。
 

ウブドの街角の様子

沿道には竹笹(ペンジョール)がいくつも建てられていて、バリらしい雰囲気を醸し出しています。
 

子供たちがバロンに扮して、お小遣いをもらおうとしています。こうした光景はガルンガンの縁起物なので、地元の方たちはお小遣いを与える方も多いのですが、外国人ではほとんどあげる人はいなかったですね。
 

バロンの後ろには、けたたましい銅鑼を鳴らす楽器隊が一緒に連いてきます。街のあちらこちらでバロン&楽器隊がいるので、とにかく賑やか!祭りらしい雰囲気ですね。
 

ガルンガン当日は、大概の店は午前中だけでも休みをとっています。開いている馴染みの店でもスタッフは正装、記念写真を撮る人たちも多い。普段と違う皆さんの衣装を見て、私もウットリです。
 
ガルンガン当日の様子、いかがでしたか?次回記事では、タロ村で行われた、バロンが大集合するお祭り「Hari Umanis Galungan」の様子について報告します。


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