バリ島に数多くあるヒンドゥー寺院、それらの寺院ではバリ暦に従い、伝統的な祭礼(オダラン)が行われます。今回、私がウブドに滞在したガルンガンからクニンガンに至る10日間に、特に多くのオダランが見られるのです。ガルンガンの翌日は「マニス・ガルンガン」(Hari Umanis Galungan)と呼ばれていますが、この日バリ各地にいる聖獣バロンが一堂に集まる儀式があり、私はかねて前から見に行きたいと思っていました。
 
ガルンガン翌日の8月30日、私はウブドにある旅行案内所「アパ(APA?)」のワヤンさんを訪ね、この奇祭を一緒に見学することにしました。

 

祭礼会場に車で向かうが・・・やっぱり最後は歩いて行くべきでしょ!

祭りが行われる場所は、ウブドの西、スバリ村(世界遺産指定地)から北上したタロ村。車で1時間以上かかった記憶があります。ワヤンさんのガイドで即席ツアーを組む、参加者は私以外に、年配の日本人2名の計3名。ツアー代金は当時は20米ドル、現在は25ドルに値上げされているようです。
 

道中は途中から大渋滞。たくさんの方が歩いて村に向かう!車が先に進みません

道が細くなってきたし、そろそろ会場の村が近づいてきたかなと思った頃、どこからこんなに人が集まってきたんだ、という数の人達がみなさん歩いています。神々が集まる地へ、車で向かうなど邪道なのでしょうか?とにかく、みなさん、伝統衣装に身を包み、歩いている。
 

もうこうなると車は走れません。一同、降りて、一緒に歩きはじめます。
 

沿道の皆さんたち。外国人観光客は我々以外に誰もいないこともあるのか、快く私たちに手を振ってくれます。
 

奇祭「バロンの大集合」について少々解説します

アパ(APA?)」ホームページから引用・・・タロ村を中心にして、一つの尾根づたいと脇道にそれた尾根づたいの村々から、タロ村のさらに北にあるプアカン村にバロンが一同に集まる。祭礼には、22以上のバンジャール(社会組織の単位)が参加し、全てで22体以上はバロンがあるが、毎年集合する数は異なる。村々から、老若男女がバロンに付き添って行列する。バイクや車を持っていても、この日は歩くことになっているようだ。男達はバロンを盗賊から守るため、腰にクリス(剣)をさしている。
 
私は、このアパの解説を事前に読んで、祭りを見ないうちから興奮していました。祭礼に参加する人たちと一緒に歩いて会場まで向かう、しかも沿道の人たちは、あたかも私たちも祭りの参加者であるかのように手を振ってくれることに、うれしくなります。
 

祭礼会場に到着。行進出発までの間、みなさん思い思いに休んでいます

若い男性たちが休んでいますね。きっと皆さん、行進に参加するのでしょう。
 

もうお昼時、モグモグタイムでしょうか。
 

集まってきたバロンたちも行進に備え、みなさん休んでいます。たぶん、打ち合わせでもしているのでしょう。
 

寺院ではたくさんの奉納品が積み上げられている

礼拝。ガムランも演奏され、厳かな様子です。
 

たくさんの供物が捧げられています。ヤシの葉や花でつくられた供物「チャナン」や「サイバン」以外に、多くの果物などがタワー上に積まれた供物がたくさん捧げられています。これは「ゲボガン」と言い、オダランが終わった後、おさがりとして食べてよい供物です。
 

いよいよ、バロンの大行進が始まりました

私たち一行が寺院で休んでいる間、ワヤンさんからいよいよ行進が始まるとの連絡。沿道に移り、バロンたちが来るのを待ち構えていました。
 

遠くから、すごい人の群れが迫ってきました!と思っていたら、すぐに群れに飲みこまれました。
 

バロンは行列の中、どや顔で行進していますね。
 

行進するバロンのアップです。堂々としています。
 

バロン以外の、他の聖獣も行進に加わっています。バリの芸能や祭礼で登場する神々について詳しく知りたい方は、例えば吉田禎吾さんが監修した書『神々の島バリ バリ・ヒンドゥーの儀礼と芸能』をとりあえず薦めておきます。
 

なんやかんやで行進の列に終わりが見えてくる。私たちは後ろから連いて行きました。そして、いつの間に、途中で乗り捨てた車のもとまで着いてしまった。同行者のオジサンがそろそろ帰りましょうかと言い、私たちは車に乗り込むのでした。
 
 
いかがでしたか、バロンの大行進は。次回記事では、この3日後に行われた奇祭について報告します。


<スポンサーリンク>