クラビタウンで申し込んだ日帰り4島スローボートツアーもいよいよ終盤となりました。クラビで最も賑わうビーチはアオナンですが、それだけでは物足りません。マレー半島部にありながら、一般的にはボートでしか行けない秘境ムードが満載のビーチ、プラナンへ行かなければ、わざわざクラビまで来た価値が半減するというものです。今回のスローボートツアーのメインデスティネーション、プラナンにいよいよ上陸です。
 

プラナンビーチってどんな場所?

前回の記事でも触れましたが、クラビの近隣エリアはカルスト地形により形成されており、周囲は石灰岩の断崖絶壁に囲まれています。クラビタウンからキラキラの海に行こうとすればアオナンビーチに向かうと思いますが、このクラビタウン~アオナン間すらもけっこうな山道の1本道しかない。そしてアオナンからさらに先にある、半島先端部のビーチに行くためには断崖絶壁を越えなければならず、そこには道路といったものは当然ありません。

上記の写真はアオナンビーチ。ビーチが長いため目立ちませんが、アオナン自体も絶壁に囲まれたエリア、海づたいにビーチを巡ろうとしたら・・・泳ぎやクライミングに自信がある方でないと無理です!まさしく陸の孤島プラナンに行くためには、一般的にはアオナンから出発するボートに乗り込むか、アイランドホッピングツアーに参加して上陸するかの選択しかなさそうです。
 

プラナンへ向かう海上の道

話しを今回のスローボートツアーに戻しましょう。ポダ島を出港したボートは島々の間をぬって走行します。

いかにも海水に浸食されてできた島々ですね。断崖では燕の巣でもとれそうな雰囲気です。
 

断崖絶壁に囲まれた狭いビーチに多くの人影、これから上陸するプラナンビーチが見えてきたのでしょう。
 

プラナンビーチに到着!いよいよ上陸です

いよいよプラナンに上陸しました。ネットでプラナンを検索すると「陸の孤島」「絶壁に囲まれた秘境」などのワードが飛び交いますが、ここまで来るボートはかなり多く秘境ムードはさほどありません。まぁ、クラビに滞在する方の大半がここまで来るのですから、日帰りツアーのボートが接岸する時間帯に静寂モードを期待するのは無理がありますね。
 

しかし、人が本当に多いです。こうした日帰りツアーで来ている方がプラナンをあたかも特別な秘境のように表現するのはどうかと思いますが、この絶壁や洞窟に囲まれたビーチには心躍るものを感じさせます。確かに近隣からクルマで来るのは無理そうですね。さて、この写真の岩山にポッカリと開いた穴(洞窟)、これはプラナンケーブと呼ばれ地元民の信仰を集めています。
 

プラナンケーブの入口「プリンセスケーブ」に潜入、数多くのリンガに囲まれて・・・

プリンセスケーブは地元民の信仰を集める洞窟で、洞内には男性器を象った無数のリンガが奉納されています。こうした男根信仰は世界各国で見られ、日本でも田縣神社(愛知県)や金山神社(神奈川県)の祭礼が有名。まぁ、この地のリンガも豊穣の神として祀られているものと思われます。では、私が撮影したものを掲載するので不愉快な方は・・・スミマセンと始めに謝っておきますね。
 

うん、これだけたくさんのリンガが奉納されていれば、スケベ心は薄れていく。かえって現地の方の信仰心に胸が打たれますね!?洞窟内には、さらにリアルなリンガ像が数多くありますが、さすがにそれは掲載を控えます。
 

砂浜に突き出た岩もリンガ像として祀られています。こうなったら突起物はなんでもリンガですね。
 
 
こうしてアイランドホッピングツアーを楽しんだ私たちは、無事にクラビタウンに帰還です。他言をしてはいけない価格で参加したツアーでしたが内容には大満足。ランチに不満を持っていた伴侶も、クラビタウンに戻る頃にはすっかり機嫌を取り戻していました。


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