前回記事から再びタイムスリップ、再び今回の旅行記録に戻りました。さて、チェモロラワンというテンガル族の集落は、20年前も今も相変わらずブロモ山観光の玄関口として多くのツーリストで賑わっています。しかし、そうしたツーリストの方々、ブロモで日の出を見るために、せっかく前泊入りしていますが、集落内をうろついている方はほとんど見かけません。少数民族テンガル族の人々が住むチェモロラワンの集落はそれ自体が魅力的なのに、ここを単なる宿泊地として素通りしてしまうのは本当にもったいないですよ!

 

チェモロラワンへの道

チェモロラワンに個人で行くためには、いったんプロボリンゴという街へ行く必要があります。前回1991年の旅行時は、プロボリンゴに夜到着した後、深夜バイクタクシー(オジェッ)でチェモロラワンに向かいました。今回の旅行では、スラバヤで1泊した後バスでプロボリンゴへ3時間ほどの行程、昼前にプロボリンゴのバスターミナルに到着しました。さて、このプロボリンゴに着いてからが一悶着。バスターミナルに到着するや否やオッサンが駆け寄ってきて、ターミナル構内のツーリストオフィスに連れていかれてしまう。ここで、オッサンにブロモまでのアクセス方法について質問すると、しきりにベモ(ワゴン車バス)のチャーターばかり勧めてくる。しかも料金が異様に高い!これは断固NOでしょ。
 
押しが強いオッサンだったが、こちらがウンと言わないのでさすがに諦めた様子。バスターミナルの外にベモが停まっており、それがチェモロラワンに向かうとのこと。ただ、人が集まらないと出発しないため、おそらく夕方までは出ないだろうと言われる。オッサン、こちらを脅かしますね!
 
バスターミナルから外に出ると確かに1台のベモが停まっており、中に若いカップルが1組いました。彼らはシンガポールからの観光客でバリ島方面からプロボリンゴに到着したとのこと。停まっているベモはチェモロラワンに行くらしいが、人が集まらなければ夕方まで出ないらしい。うん、オフィスの方が言っていた通りですね。ただ、オッサンの話しと違うのは、この停まっていたベモ、1台200000ルピアでチャーターできるらしい(これ、オッサンが勧めてきたベモチャーター価格の半額です!)。シンガポールのカップルは4~5人集まったらチャーターしようと考えていたらしい。これは願ったり叶ったりです。私たちと合わせて4名なら、1名当たり50000ルピアの出費で済みますね。近くの食堂で休んでいたベモドライバーを即座に呼び出し、出発進行!
 

チェモロラワンまでは山道をグングンと上って行く。棚田や段々畑も広がり美しい景色です。
 

チェモロラワンで宿泊したゲストハウス「Cemara Indah」

ベモはかなり大きなゲストハウスの玄関に停める。このゲストハウス「Cemara Indah」は、朝食込みで1泊100000ルピア(2名分)、部屋はコテージタイプで独立しています。
 

部屋をチェックすると、まぁ仮眠するだけですから耐えられますが・・・。山小屋のコテージなら、こんなものでしょうか。
 

しかし、このゲストハウスの敷地から見える景色は、曇ってはいますが本当に美しいです。このブロモの光景、20年前と比べてもなんら変わりがなく見える。
 

チェモロラワンの集落に繰り出します

私たちが到着した時間には、ゲストハウスに人はほとんどおらず部屋も選び放題。実は、ジョグジャカルタやバリ島から直接ツアーバスで乗りつける客が多く、夜になると部屋は満室状態、けっこう賑やかでした。ただ、このチェモロラワンに滞在する多くのツーリストは夜に到着、早朝にブロモ観光をした後ブレックファースト、その後少々の休憩タイムをはさんで、再びバリやジョグジャカルタ方向に散っていってしまう。したがって集落内を歩くツーリストは全く見かけないのです。
 

では集落探索のスタートです。こちらが集落の入口。ゲストハウスを出てすぐの場所なのに外国人ツーリストはまず立ち寄らない。人はかなりいましたが、遠巻きに私たちを見る方が多く、警戒している様子がヒシヒシと伝わります。
 

こういう時に話しかけてくるのはオッサンか子供と相場が決まっている。ただ、子供たちの大半は私たちが写真を撮ろうとすると、キャッキャとハシャギながら逃げて行きます。
 

男性はカメラを向けても嫌がりません。皆さんカメラ目線です。それが女性になると・・・露骨に嫌がるため、写真が撮れませんでした。
 
そうこうしている内、キャッキャ走り回っていた女の子がジャレつくようになり、しまいには家に来いという仕草を見せる。うん、行きましたよ。お母さんがお茶を出してくれました。ご馳走様!最後に皆で記念写真を撮ろうと思い、カメラを取り出すと、やはり露骨に嫌な顔をしてダメの仕草。これ、やっぱり何か理由があるんでしょうね。


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