スマトラ島パダンからツーリストバス(AWR社)に乗り移動した街はブキティンギという、山あいにたたずむ閑静な観光都市。実は、私にとってブキティンギは非常に印象深く、スマトラ島で一番居心地が良い街、なんならここに住んでしまっても良いかなと思える街でした。

このブキティンギを少し紹介すると、観光馬車が停車する中央広場には街のランドマーク、オランダ植民地時代に作られた時計塔(Jam Gadang)が美しい姿を見せ、しかも中央広場からはムラビ山の気高い姿が眺められる。広場のすぐ脇を歩けば、そこはアダス市場、入り組んだ市場の小路を散策すると、喧騒のさなかに身を浸すことで時間や方向の感覚を失ってしまいます。
また、緑豊かな点もこの街の特徴で、中心街にあるキナンタン公園では数々の動植物が見られるとともに、街から15分も歩けばガライ・シアノッ峡谷の雄大な光景が眼前に迫る。
 
今回の旅行記では街なかの光景とゲストハウス情報を記載、ブキティンギの魅力を多少なりともお伝えできればと思います。
 

ブキティンギの街を歩く

パダンの街からバスに乗り3時間ほどでブキティンギに到着。私が利用したAWR社のツーリストバスは送迎サービスが売りで、パダンのホテルから自分の降りたい場所までドアトゥドアで運んでもらえます。ブキティンギでは、ゲストハウスが何軒か密集しているJalan Teuku Umar(Teuku Umar通り:Jalan=道・通りの意味)で降ろしてもらいました。
 
ブキティンギのゲストハウスについては後ほど紹介するとして・・・私の場合、Jalan Teuku Umarで一番フィーリングにマッチしたゲストハウス「Hello Guest Housu」に荷物を下ろし、すぐに街散策に出かけたのです。
 

中央広場と時計塔(Jam Gadang)

私の滞在したゲストハウスから時計塔まではグーグルマップで計測して400m、普通に歩いて5分ほどの場所にありました。

昼時の広場は人がまばら、客待ちの馬車も暇そうですね。
 

しかし、夕方になると夕涼みの人たちで広場は賑やかに。かわいい女の子のインタビューアが中継を始めているようです。昼は雲に隠れていたムラビ山が姿を見せます。
 

夜の時計塔。ラマダン期間中のため昼には1つもなかった食べ物屋台が大挙登場しました。
 

時計塔がある中央広場の隣りは広大な市場街:アダス市場&バワー市場

ブキティンギの小路に入るとそこは市場街。屋台の写真を撮ると、いつの間にかわいい女の子がヒョッコリさんをしていた!うん、イイね。いつの間にご家族の皆さんで記念写真となります。
 

さて、時計塔のすぐ脇にある小路を入ると・・・まぁすぐにどこを歩いているか判らなくなります。
 

『地球の歩き方』にはアダス市場とバワー市場が別々に記載されているが、どこがその境界線かよく判らない。階段があり、その上下で市場が分かれているのでしょうか。歩いていると総菜市場がありました。色とりどりの食品に魅せられ試食をダメもとでお願いしたが、やはりダメ!う~ん、ラマダンの力強しといったところです。
 

総菜市場でカットフルーツを売っていた女の子。写真を向けるとステキな笑顔で返してくれます。ちなみに私、旅行先でカワイイ女の子の写真ばかり撮っている訳ではありません。
 

キナンタン公園:コック要塞と動物園

ブキティンギ2日目の朝はキナンタン公園を目指しました、といっても歩いて5分もしないうちに公園の敷地が見えてくる。ただ、Hello Geust Houseからキナンタン公園内にある動物園までグーグルマップでは750m(徒歩10分)と出るが、徒歩であれば近道があるため、そんなに遠くはありません!
 

こちら、ホテルからすぐの場所にある跨道橋、コック要塞と動物園があるエリアを結んでいます。まずは動物園へ向かいます。
 

動物園の入口をくぐると、さっそく鹿たちのお出迎え。小鹿のバンビもいてカワイイですね。
 

さらにカワイイのは、こちらのマレーバグ!いやスマトラなのでスマトラバグでしょうか?とにかく癒されます。
 

園内にはミナンカバウ様式の建築物が移築され、博物館として公開されています。まあ写真をご覧になればお気づきだと思いますが、こちらの博物館の隠れた見所は家屋の前に立つ人形たちですね。日本人の工芸作家が作るものとは、まるで別物です。
 

一通り動物園エリアを見てまわったので、跨道橋を渡りコック要塞へと向かいます。
 

橋を渡ると見えてきたのは、いくつかの大砲。この辺りがコック要塞と呼ばれる、19世紀オランダ植民地時代に築かれた要塞の跡です。植民地統治に反対する民衆の紛争に対して築かれたもので、インドネシア国民史にとっては意義深い遺構なのでしょう。
 

ブキティンギのゲストハウスを紹介

ブキティンギでゲストハウスを探す場合、まずJalan Teuku Umar(Teuku Umar通り)を目指しましょう。この通りには、私が滞在したHello Guest House以外に、Grand KartiniやFriendly Guest House、Hotel Orchid、Starliなど何軒ものゲストハウスが並んでおり、1泊2000円以内で泊まれる場所が大半を占めます。事前に部屋の予約を済ませておきたい方は、以下のホテル予約サイトで検索をしてみてはいかがですか。
 
Booking.com

格安予約はagoda ポイント制度が充実
 

Hello Guest House・・・私がスマトラ島で泊まったゲストハウスで一番居心地が良かった!

看板に惹かれ、まず声をかけたのがこちらのHello Guest Houseです。この辺りはゲストハウスが多く選び放題のため、まずは荷物だけをロビーに置かせていただき、他のゲストハウスも見に行きました。ただ、私の個人的なフィーリングにマッチしたのは、やはりこのHello!料金も当時で1泊Rp120000(朝食込み)と安い上に部屋は広く温水シャワー付き、フロントで案内していただいたお姉さんの流暢な英語に惹かれ、こちらに決めました。
 
お姉さんがとにかく親切な上にテキパキと仕事をこなす、日本にいたら一流のキャリアウーマンとしてさぞ活躍するのだろうなという方。一人旅の私を気遣ってくれるのか、顔を合わせると色々と会話を交わします。ランドリーサービスについて尋ねると格安の洗濯屋さんを紹介してくれたが、そこが格安な上に仕上がりが非常に美しかった!
 

Hello Guest Houseの特に素晴らしい点は朝食です!ゲストハウスなので豪華な食事は期待できず、パン&フルーツ&コーヒーが基本ですが、そのパン料理に毎日工夫が凝らされている。ある日はチョコバナナトースト、別の日はエッグトマトトースト、次の日はツナトーストなど毎日メニューが変わる。こうした気遣いが本当にうれしいです。


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