スマトラ島のほぼ中央に位置するブキティンギは西スマトラ州の観光拠点として長期滞在に向く街、私などここに住んでも良いと思える街であることは何回かお伝えしました。ただ、ブキティンギの街なかにずっと滞在するのも退屈なもの、そこでブキティンギから少し遠出をしてみます。ここから日帰り観光のデスティネーションとして、もっともオモシロイ場所はどこかと言うと、私なら迷わずマニンジャウ湖と答えるでしょう。

マニンジャウ湖はブキティンギから25kmほど離れており、バスで行くと約1.5時間、バス料金は片道Rp20000(2018年1月現在、約160円)程度。え、25kmの道のりが1.5時間もかかるの・・・という疑問もごもっとも、湖に至る道は途中からヘアピンカーブの連続、全部で44のつづら折りを下り、やっと湖畔の集落にたどり着くのです。
 

ブキティンギ バスターミナルの様子

ブキティンギのバスターミナルは「Terminal Aur Kuning」といい、私の滞在したHello Guest Houseや、街中心部に位置する時計塔からは2kmほど離れています。この間は歩いても30分ほどで着きますが、市内バスでアクセスしても良いでしょう。

バスターミナルには、たくさんのワゴン車が停まっているが、これはベモという公共バス。自分の目当てのバスは一見したところ全く判りませんが、「マニンジャウ、マニンジャウ」と大きな声で言えば、誰かが正しいバスを教えてくれます。インドネシア語はローマ字読みで通じるので、日本人の発音でも聞き取ってもらるわけですね。
 

スマトラ島は大きい!必然的に長距離バスも多く発着するが、毎度驚きなのは乗客たちが持ち込む荷物の大きさ!一人で段ボール箱をいくつも運び込みます。
 

マニンジャウ湖への道、ヘアピンカーブから見る湖は美しい!

マニンジャウ湖まで乗ったベモは、黄色でまだ新しい車型。安心して乗れます。
 

出発して1時間もたたないうちに大きな湖が見えてきました。このマニンジャウ湖は約20000年前の火山の噴火でできたカルデラ湖で、南北16km、東西7㎞、湖を一周すると約52kmもある大きな湖です。
 

カーブでスピードが緩んだところで写真を撮ります。ライステラスの端から見える湖の光景は美しいの一言。全部で44のつづら折を下っていくが、バス酔いはさほど心配にはならない。外の景色を見ているだけで気分が癒されます。
 

マニンジャウ湖畔の集落がバスの終点。始発から終着まで乗り通した乗客は僕とこの女子高生だけ、戦友のような親近感(?)が湧きます。
 

マニンジャウ湖を巡る

降ろされた場所は湖沿いに家々が立ち並ぶ集落(町)で、小さな村という感じではないがヒトケがなかった。観光客は全く見られず、ツーリスト向けの商店などもありません。実のことを言えば、私、自転車でも借りて湖畔をサイクリングといきたかったが・・・諦めて歩いて周辺を探索します。
 

降りた場所には、イケスがあり何か魚を養殖している様子。
 

車道から一歩わき道にそれると、そこは誰もが思い描く南国の農村。美しいヤシ林の向こう側には、ミナンカバウの伝統様式を踏襲した屋根を持つ家々が立ち並んでいました。
 

田園風景の中、耳に入るのは風の音だけ・・・なんて思っていたら突然イヌが吠える声が聴こえてきた。尋常ならざる鳴き声だったので、そちらの方に急いで向かうと・・・イヌ対ヘビの決闘が繰り広げられていた!
 

この闘い、写真をアップにして掲載します。実はこの後、別のイヌが加勢してきて形勢は完全にイヌ側。ただ、私はイヌにあまりイイ思い出はなく少々恐怖感を覚えてきたので、この場を離れることにしました。
 

帰り支度、ブキティンギに戻る

マニンジャウ湖も見納め、再びベモに乗りブキティンギに戻ります。
 

ブキティンギに到着。宿まで歩いて帰ることにしました。これは帰り道に立ち寄ったバワー市場。魚の干物に発酵製品、それにジャックフルーツを加工していますね。他には大きなウナギも売られていたが、見た目にはとても旨そう!今度はウナギ職人の方に同行いただき、さばいてもらえたらシ・ア・ワ・セ!


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