バリ島にあまた存在するヒンドゥ寺院では、その創設を記念した祭礼をバリ島の暦にしたがって1年ごとに行っています。そうした祭礼をオダランといい、街を挙げての祈りが捧げられる場面に同席すること自体が大変素晴らしい体験に。実は私、バリ島のオダランが大好きでして、ウブドに長期滞在するのもオダランを何回か見るため。今回のウブド滞在中も運よくゲストハウスから歩いて行ける場所でオダランが開催されました。これは見に行くしかないでしょ!

 

オダランの開催場所、プリアタンを探索する

プリアタンはウブド中心街の隣町にあたり、ウブド王宮からプリアタン王宮までは道なりにゆっくり歩いて30分(2km弱)ほどの場所となります。

この辺りは寺院や地元御用達の格安食堂(ワルン)が多く散策が楽しい場所ですが、中途半端にウブド中心街から離れているため、観光客の姿はほとんど見かけません。
 

バリ島の寺院って仔細に見ると、ついニヤケテしまうオモシロオブジェがけっこう目に付くんですよ。鳥が飛び立つ姿と並んで謎の動物(ウシ?ロバ?シカ?)が飛び立とうとしている、あるいは飛びかかろうとしている姿でしょうか、いずれにせよ、リアルな造形を好む私たち日本人がつくるデザインイメージとは大きく異なります。謎の動物はとりあえずウシとして、彼の眼と開いた口のは、はっきりいってギャグマンガで描かれる愛らしい変態さんそのもの。これがもしギャグマンガなら、女の子に飛びかかろうとしてバチンっと誰かから突っ込まれる、そんな造形ですよね。うん、変態な謎の動物さん、僕は好きです。
 

プリアタンでは市場巡りも楽しみの1つ。近年、ウブド王宮向いにあるウブド市場が再建され、観光客がバリの特産品を探せる大きなマーケットになりましたが、確かにウブドの目抜き通りですから、市場が新しく観光客向けにデコラティブになることは仕方がありません。しかし、トラディショナルな市場の姿が消えていくのは寂しい限り。
ただプリアタンまで来ると、まだまだトラディショナルな(つまりゴミゴミしていて汚らしい?)市場が残っています。少し前のバリの姿に郷愁を覚える方は、ぜひともプリアタンにまで足を伸ばすことをおススメします。
 

プリアタンのオダランを見学する

今回のオダランは、Peliatan(プリアタン)という場所と「PR.BR-TERUNA」という寺院名が記載されている情報を手掛かりに探しました。この寺院の名前は私には当然判りませんが、開催日とプリアタンという場所さえ押さえれば、あとは何とかなります。祭礼が始まる時間はおそらく夕方(16:00/17:00)頃が一般的。その時間に街をうろつけば交通が遮断された(渋滞した)場所があり、その周辺の寺院で祭礼が行われるはずです。
 

こちらの寺院が探していた「PR.BR-TERUNA」なのでしょう。17:00前に到着しましたが、すでに子供たちによる舞が奉納されていました。ガムランの生演奏にのせ子供たちが踊る様子はまさに天女の舞!
 

この時間はまだ子供たちの時間。見物している方も子供たちやその親御さんが多いようです。
 

子供たちの舞が終わると、次はお父さん方による長い槍を持った舞の奉納が始まる。これは寺院の神々を護る勇士の舞でしょうか。カメラを向けるとお父さんは思わずカメラ目線になってしまう、サービス精神が旺盛だね!
 

まだまだ祭礼は前哨戦、次は仮面舞踏劇トペンの奉納。トペンとは仮面を指す言葉で、バリ島では仮面の種類ごとにトペン〇〇と名前が付いた舞踏劇がいくつもあります。今回のトペン(仮面)が何を表しているか判らないのは、かなり悔しい!やはり、こうした場所に行く際は、自分で予め知識を深めるか、有能なガイドの方と一緒に行くことをおススメします。
 
と、数々の舞や劇が奉納されていくうちに、いつの間に陽は落ち夜が近づいてきました。祭礼を訪れていた参拝客もいつの間に増え、道を埋め尽くすようになっていた。
 
するとガムランが鳴り響いていた中、演奏が急に止まる。それを合図に歩道側にいた皆さん方が路上に繰り出し整列した後、そこで座りだします。
 

座っている皆さん一人一人に聖水がかけられる。そして司祭のアナウンスに従い、路上で祈りを捧げます。
 

この敬虔な時間に私も同席しましたが、皆さんの真剣な眼差しを見ると、私がこの場に席を占めるのが申し訳ない気持ちとなる。折を見て席をたち、一番後方へ移動しました。
 

祈りの時間が一通り終了すると、それまでの規律のとれた態勢が一気に崩れ、皆が寺院の境内に雪崩のように駆け込みだす。我先にと寺院本殿にお供え物(バンタン)を奉納しようと必死の様子は、まさに満員電車。私もある程度は正装をした状態でオダランに臨みましたが、供物までは準備をしていなかったため、満員電車の中に飛び込むことは控え帰路についたのでした。
 

オダラン情報をどうやって入手するか

さて、最後になりましたがオダラン情報をどうやって入手するか、その方法を述べて締めたいと思います。
 
私のブログでたびたび紹介してきた「情報センターAPA?」、こちらのホームページで「儀礼スケジュール」をクリックすると毎日のオダランスケジュールが掲載されています。ただ、実際にページを覗いても、多くの人にとってはせっかくの情報が暗号にしか思えないかもしれない?・・・仮に、これを読解する努力をしたくないのならば、APAでガイドを頼みましょう。2019年4月現在、1人当たり25ドルを支払えば、たぶんガイドを引き受けてくれるはず。私の場合、開催場所がUBUD(ウブド)など近場の場合、土地勘があるためガイドを依頼する必要はなく、自力でオダラン会場に向かうことができました。
 
オダランを見学する際に注意すべき点は、まず衣装。バリ島の皆さんは伝統的な祭礼衣装に身を包みオダランに臨んでおり、私たちもそうした衣装を身に着けることは当然のマナー!あらかじめ衣装を購入しておけばベストですが、仮に所有していない場合でもゲストハウスの方に相談をすれば、喜んで貸してもらえることが多い。ただ、1~2回程度は人の厚意にすがるのもヨロシイですが、オダラン見学が目的ならば、やはり自前の衣装を用意しておくことが必要でしょう。ちなみにレンタル衣装もあり、例えばAPAでは1日Rp35000程度で貸してもらえます。


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