タイ北部にある中都市ピチット、そこは『地球の歩き方』などのガイドブックには紹介されておらず、外国人観光客の姿を見かけることはほとんどありません。ただ、この街は私にとって妙にフィットした街で、誰も知らない埋もれた存在ではもったいない!今回の記事は、ピチットに焦点を当て、観光やホテル情報を交え紹介します。

しかし、タイ&ラオス旅行記の最初の記事としてピチット・・・え、それドコ?という疑問が湧く方が大半だと思います。ここでタイ全土の地図を示し挙げたところで判りにくい!興味がある方はグーグルマップで「ピチット」あるいは「Phichit」と打ち込んでみてください。するとこの街の位置関係から判ることと言えば・・・ピチットは、カムペーンペッやスコータイといったタイ北中部を代表する遺跡群を巡る際の拠点になり得ます。とくにカムペーンペッ遺跡を私は訪れたことがなく、いつかは行ってみたいと考えていました。
 
ただ、遺跡観光の経由地としてピチットを訪れるとしたら、それは間違いです。この街自体に大きな魅力があると私は主張したい!チープだがとりあえず居心地の良いホテルに加え、数々のオブジェについ微笑みが浮かんでしまう。
 

ピチット到着の第一歩、バスターミナルをまずは紹介

ピチットは腐っても県庁所在地、バンコクの北バスターミナル(モーチット)やピサヌロークなどからバス便は頻発、遺跡カムペーンペッへのアクセスも良好です。

私の場合、バンコク(モーチット)からこちらのバスターミナルに到着。所要6時間程度でした。ちなみに2枚目の写真は当時のバスターミナルに隣接した巨大な生鮮品市場、市場内に多くの飲食店(屋台街)が営業しています。
 

到着時の市場の様子。晩飯にはまだ時間が早かったので、市場の食堂で軽く腹ごしらえ。
 

ピチットでホテルを探す、この街のレストラン&カフェはかなり日本びいき!

初めて来た街でホテル探しに不安を抱いたことは、これまでありません。バスターミナルで「โรงแรม」と言えなくても「ホテル、ホテル」と言えば誰かが助けてくれます。市場の裏手にホテルがあるとのこと、指示された道を歩くとすぐに見つかりました。
 

こちらのホテルはOka Nakorn Hotel(オカナコーン ホテル)、ビジネスマン御用達の雰囲気。部屋は少々古いですが広々としたうえ清潔感がある。毎朝おいしいお粥の朝食込みで当時1泊350バーツ、ここで荷物を下ろすことに決定です。
 

しかもこのホテルにした決定打は、お向かいにステキなカフェがあったこと。店名は「Kobe」、これ「神戸」からとっています!オーナーは大の日本びいきで、マジンガーシリーズなどのフィギアが店頭に飾られている。私もマジンガー世代なので、つい話しが弾んでしまいました。
 
次はピチット到着翌日の話し、ホテル周辺をぶらついていたところ、まさに目と鼻の先にあたる場所で日本語の暖簾がかかった店を発見。店頭の写真にはおいしそうな日本食の数々が・・・。バンコクやチェンマイならいざしらず、ピチットのような田舎町でどんな日本食が提供されているのか興味が湧きました。勘違い日本食なら、私がつくり方を伝授せねばなんて使命感をほんのちょっと抱きながら入店。

メニューからコスパが良いカツ丼をオーダー。厨房からは懐かしいダシ調味料(化学調味料?)の臭いが漂います。そしてサーブされたカツ丼は・・・これ、勘違いしていないよ!美味しくいただきました。
 
きっとオーナーさんは日本びいきだろうと思い話しを聞きたかったのですが、あいにく外出中。ただ、日本人の来店は初めてだったようで応対してくれた娘さんに感謝された。こちらもまさかのピチットで日本食、嬉しかったです。
 

ピチットで観光を楽しむ

ホテル前に大きな地図があり、地元の観光情報が掲載されていました。まずはホテルから歩いて10分ほどの場所にある寺院ワットタールアン(Wat Tha Luang)を目指します。
 

ナーン川のほとりにワットタールアンはありました。寺院境内はそれなりに広いですが、チェンマイやチェンライを巡ったことがある方にとっては、さほど特筆すべきことはないかと・・・
 
思っていたら、この寺院のオブジェがそれなりに笑えるのです。

どうですか、ライトをもった神様!これはおそらくヤック神(夜叉)。鬼の姿をした守護神、寺の門番として夜にはライトを当てる仕事を与えられているのでしょう…萌えです。
 

ふざけるのは止めます。こちらは寺院のご本尊でピチットのシンボル。本堂の前では金箔が貼られた仏像もありました。
 
ピチットを代表する寺院ワットタールアンの参観を終え、次はピチット最大の観光スポット「ブンシーファイ湖」(Bueng Si Fai)へ向け歩きだします。ワットタールアンやホテルからは2kmほど、ゆっくり散歩をしていると・・・

道端にワニのオブジェが突如出現!ナンじゃこれ~、Let’s dance!ワニがパラパラを踊っています。
 

湖の公園内に入ったようです。巨大なワニ(のオブジェ)が口を開け私を待ち構えている・・・恐怖!
 

まぁ湖自体は特筆すべきものが・・・コメントを差し控えます。
 

湖上には無料で入れる水族館があり、期待せずに入館すると・・・まぁ予想通りでした(^^)。ただ、ここで展示されているワニの剥製はかなり笑える!なんでミナサン踊りを踊っているんだよ~!
 
 
これ以外にも観光スポットはあるのですが、すでに腹いっぱい。ステキな踊りを眼前で繰り広げながら油断させ、大きな口を広げ待ち構える恐ろしいワニを想像しながら、ホテルへの帰路を急ぎました。


<スポンサーリンク>