タイ北中部を代表する都市ピッサヌロークは、ちょうどバンコクとチェンマイの中間あたりに位置しており、チェンマイへ渡るバックパッカーにとって羽を休めるのにちょうど良い場所・・・かと思いきや外国人観光客の姿はほとんど見かけない街。大半の旅行者にとってタイ北部旅行とは、まずチェンマイへ直行するか、あるいはピッサヌロークを素通りしスコータイに立ち寄る程度のもの。ただ、ピッサヌロークって日本にとっては割と縁の深い街で、最近なら日本が落札したタイ北部高速鉄道事業(チェンマイ新幹線)の第一期工事区間として、バンコク~ピッサヌローク間が今年中にも着工されるはず。と言っても、この街に日本人ビジネスマンやゼネコン職員が大挙集結しているという話しは聞きませんが・・・。
 
つまり何をいいたいのかと言えば、ピッサヌロークってかなり発展している割には冴えない街なのです。ただ、冴えない田舎都市がなんだかんだ言っても大好きな私。BigCやTesco Lotusが建ち買い物が便利な街、コスパに優れたビジネスホテルや居心地の良いカフェがある街、それに加え語学力が皆無かつ何の旅行知識もないが調子だけは良く人に頼ることが上手な旅行者なんぞ徘徊していない街、そんな街が私は大好き。ピッサヌローク、やはりここは私のお気に入りの場所です。
 

ピッサヌロークに着いたら、まず目指すべきエリア、そしてコスパに優れたホテル

バンコクやチェンマイからピッサヌロークに到着した際、ホテルがまだ決まっていないのなら、まずは鉄道駅を目指しましょう。

ピッサヌローク駅はSLも常置された立派な佇まい、また、駅の脇には市場があり賑わいを見せます。
 

しかも市場は夜にはナイトマーケットとして更なる賑わいを見せ、人がごった返した中、奥に進むのも難しいほど。夕食はこちらの屋台で済ますのがおススメです。
 

ピッサヌロークでバックパッカーが目指すべき宿は、コスパに優れたビジネス系ホテル

ピッサヌロークの市場脇には中華系ゲストハウス(旅社)が何軒かあり確かに格安ですが、それらはスルー。私好みのコスパに優れたビジネスホテルは駅から200~300m以内に数軒あり、例えば「Lithai(リタイ)」や「Amarin Nakorn(アマリンナコーン)」は1泊1500円(400バーツ)以内で十分快適な滞在が可能。私は、この街ではまずLithaiを目指します。

特筆すべきものは何もないLithaiの部屋ですが、冷房が効いた清潔な部屋があれば私は満足。Lithaiの並びには清潔な食堂が数軒並んでおり、40~50バーツでオイシイ食事が楽しめる点もグッド!
 

Lithai最大の魅力は1階レストランでとる無料の朝食。宿泊料金は十分格安で朝食が含まれているだけでも嬉しいのに、その内容が思いがけずGOOD!上の写真は実際に私が注文した朝食と、夜にカフェとして利用した際に撮影したもので、地元の人にも人気のレストランだと思われます。朝食はいくつかのメニューから注文する形式で作りたての料理が運ばれてくる。量はやや少ないが私にとってはちょうど良く、しかも美味しい。ここに泊って良かった!
 

ピッサヌロークを歩いて観光する

バックパッカーとしてピッサヌロークに来たのですから、タクシーやトゥクトゥクは使わずに歩いて観光をします。
 

ピッサヌローク観光の起点は「時計塔」

タイ地方都市の中心部には、時計塔や中心柱(ラックムアン)があることが多く、そこを拠点に観光を始めると判りやすい。ピッサヌロークの時計塔は、LithaiやAmarin Nakornといったホテルから徒歩2~3分ほどの場所にあり、街歩きの途中で例え道に迷っても戻って来やすい(人に説明をしやすい)と思います。しかも夜はライトアップされ美しい場所。時計塔の先に見えるナーン川に沿って北へ数100m行くと、(おそらく)ピッサヌローク観光のメイン、いくつかの寺院群と遺跡があるので頑張って歩きましょう。
 

Wat Ratcha Buranaとラックムアン

川沿いに歩くとまず始めに目に付く寺院Wat Ratcha Burana、おそらくスコータイ時代の遺跡土台の上に仏塔が建立されています。寺院脇の大きな道路を渡ると、街の中心柱ラックムアンと祠がありました。
 

ピッサヌローク最大の観光地「タイで最も美しい仏像」がある寺院

ラックムアンが見えたら、「タイで最も美しい仏像」があると言われる寺院 Wat Phra Sri Rattana Mahathat(Wat Yai)がすぐ隣に見えているはず。Wat Ratcha Buranaやラックムアンから徒歩2分といったところでしょうか。この寺院の本堂内に安置された、黄金に輝く3.5mのチンナラート仏こそ「タイで最も美しい仏像」と呼ばれるもの、ありがたく拝んでいきましょう。
 

私が思うピッサヌローク最大の見所、スコータイ時代の遺跡群

ピッサヌロークの寺院が並ぶナーン川沿い、図書館で借りた『地球の歩き方』によればWat Phra Sri Rattana Mahathat(Wat Yai)で地図や説明が途切れてしまいますが、私が思うに、実はこの先にピッサヌローク最大の見所があると考えています。この寺院の背後には広大な緑地が広がっており、そこにスコータイ時代の遺跡群が点在していました。

どうですか、古い寺院遺跡の廃墟に建つ新たな仏像。人が全くいないこともあり、かなりシュールな光景です。
 

さて、この遺跡公園を探索していると、一組のカップルが記念写真を撮影していた。きっと地元の方には有名な撮影スポット、新婚さんにとっては聖地なのでしょう。立仏に見届けられたご両人には、今後のご多幸が約束されたことを確信し、ピッサヌローク散歩をひとまず終えます。


<スポンサーリンク>