タイ滞在期限も数日を残すだけとなったが、ナコーンパノムで過ごすのも暇に感じてくる。早々とタイを抜けることも一計ですが、どうせなら滞在期限いっぱいまでタイを堪能した後にラオスに行きたい。ラオスにすぐ抜けられる街として、ノーンカイやウボンラチャターニが有名ですが、実はナコーンパノム市街地からおよそ100km南に下った、メコン川沿いの街ムクダーハーンからもラオスへの直通バスがあることを思い出す。実はムクダーハーンからラオス・サワンナケートまで、メコン川を渡る形で第2友好橋が2006年に架橋されており、この間は日中、国境越えバスがほぼ1時間間隔で運行されているのです。うん、ムクダーハーンもサワンナケートも行ったことがないぞ!しかも、途中にはタートパノムというタイ東北部を代表するラオス様式の仏塔を持つ寺院がある(この寺院への興味はさほどありませんが)。滞在可能日数は残すところ3日、一つの街を楽しむのには十分な時間です。
 

ナコーンパノム~ムクダーハーン間はロットゥー(ワンボックスカータイプのバス)が頻発

ナコーンパノムはホテルも安いし飯(ベトナム風味)もウマい!不満はとくにない街ですが、移動を決めてしまうと、この街に留まることが途端に無駄に思えてくる。

お気に入りの食堂でベトナム風お粥に舌鼓、ナコーンパノムに未練を残すことなくバスターミナルに向かう。ムクダーハーンまでの公共交通は大型バスにロットゥーを加え頻発しており、ほとんど待たずに出発しました。
 

タートパノムは寺院を中心に街が形成された寺社街、仏塔の大きさに驚き!

ムクダーハーンまでの交通機関があまり充実していないのならば、途中下車など考えずにまっすぐ向かうのですが、これだけ頻発しているのなら途中で降りて街を散策するのもOK。とくに興味がなかったタートパノムでいったん下車することに決めます。ちなみに始めに書きますが、ナコーンパノムからムクダーハーンまで80バーツ、ナコーンパノムからタートパノムが40バーツ、タートパノムからムクダーハーンが40バーツ・・・つまり途中下車をしてもバス(ロットゥー)料金は全く変わりません。
 

ロットゥーは順調に飛ばし、1時間も経たないうちに・・・なんじゃ、この広い敷地は!う~ん、旅慣れない方にもタダナラヌ場所に到着したことが判るというもの。車掌に告げられるまでもなく、ここがタートパノムであることは一目瞭然です。
 

この白と金色のコントラストはナコーンパノムで見たもの(ワットマハタート)と同様の様式ですが、規模がとにかく違う!ここでガイドブック的解説「高さ52mの塔内部には仏舎利が納められており、表面の装飾には約110㎏の純金が使われている」(『地球の歩き方 タイ 2019~2020』)。110㎏の純金かぁ…ぁ…
 

しかし正直申しまして、この仏塔に歴史を重ねた重厚さをほとんど感じ取ることができない。それもそのはず、現在の仏塔は1979年に再建されたもの。もともと9~10世紀頃に建立されたと言われる仏塔は1975年に突如崩壊してしまったらしい。何の因果があり崩れたのか、尊い方からの解説が欲しいところ。
 

ムクダーハーンに到着、まずはホテルを探す

バスターミナルではラオス・サワンナケート行バスの時刻表をチェック。例によってサムロー(荷台付き三輪車)に乗り街なかに出る。とりあえずメコン川沿いのイミグレーションに向かいます。ここで、なぜイミグレーションに向かうか?・・・出入国を管理するイミグレーションの近隣には外国人向け宿泊施設が充実しているのではという私の経験則からですが、これがナコーンパノムやムクダーハーンでは正解でした。
 

イミグレーションからほど近い場所にあったHua Num Hotel、名前から類推がつきますが中華系ホテル(華南旅社)でした。料金は1泊350バーツ、部屋は殺風景ですが清潔、設備も申し分ない上にコーヒーを出してもらった。これは泊まるの決定ですね。ちなみに、冷房ナシの部屋(200バーツ)もチェックしたが薄暗い上に狭くバスルームは共同、その手の部屋はいくら安くても私もう無理です!
 
ちなみに、このホテルの道を隔てた数軒隣りにステキなカフェを見つける。

暑い日中や退屈な夜更け…こうしたカフェ&バーでまったり過ごせば、疲労が蓄積しまいには体調を崩すことは、そうそうなくなります。私自身の体調管理にとっても居心地の良いカフェはとにかく重要なのです。ただね、これにステキな西洋人女性と相伴できれば幸福感がさらに増すが、そんな機会が訪れることは残念ながらナ~シ、カナ~シイ~ぜ!
 

ムクダーハーン観光、まずはメコン川沿いを散策する

メコン川を再び見に外出。ホテルから河岸までは徒歩5分もかかりません。

対岸にはラオスの街が見える、きっと数日後に向かうサワンナケートだと思いますが、それなりに発展している様子がうかがえます。
 

イミグレーションの隣りにある、川沿いの寺院(Wat Si Mongkol Tai)。菩提樹の下で皆さん思い思いに休憩をとります。
 

さて、ガイドブック的視点によれば、このマーケット(インドシナマーケット)が観光の目玉らしいが、私の個人的な感想で言えば、とくに目ぼしいものはなし。早々に退出。
 

ムクダーハーンおススメの見所は、ナイトマーケットです!!

タイの街はやはり夜が楽しいのは大方同意していただけるのでは。うんざりするほど暑い日中、こうした地方都市の街なかでは人出が少なく寝静まったよう、外を歩く私のような外国人旅行者も、さすがに歩き続けたら熱中症にかかってしまう。街が活気づくのは日が暮れてからが本番です。
 

まずは腹ごしらえ。人が多く入っていそうな屋台を選び、いただきます。ウマい!
 

タイ名物、焼バナナに焼おにぎり。え、焼おにぎり・・・これ、10数年前にタイ北部の街(確かメーサイ)で初めて見て驚いた覚えがある。おこげがカリッとおいしい焼おにぎり、ただここはタイ、スパイシーなタレをつけて焼き上げます。
 
屋台を冷やかしながら、ここぞという店では買い食いを楽しむ。疲れてきたら、お気に入りのカフェでバータイム、やっぱりタイのイナカ街はイイな~。


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