約2週間のラオス滞在ではサワンナケートとバンビエンで滞在しただけだが、バンコクなど都会の”邪気”から離れリフレッシュ!再びタイの喧騒に戻るための気力が戻ってきました。ただ、そこで一抹の不安が・・・2010年代中頃から東南アジア各国間で入出国を繰り返す、いわゆるビザランに対する規制が強まり、タイへの陸路入国者に対しても厳しい視線が注がれているという噂が四方八方から聞こえてくる、このご時世。私もご多分に漏れず、東南アジアで何度も入出国を繰り返し、2週間前にはタイ・ムクダハーンからラオスに陸路越境した身、イミグレでいつ文句を言われるか判りません。ただ心配は無用でした。私の外見や身なりで特に怪しい点がないためか、これまでも、またそれ以降もイミグレで引っかかったことは一度もありません。
 

ビエンチャンからノーンカイに渡る、バスに乗って再び国境越えです

バンビエンでの居心地がとても良かったため、ビエンチャンで宿泊する余裕がなくなってしまった!時間を持て余したバックパッカーなのに、なんで急いで行動するのかって、それじゃサラリーマン時代と一緒じゃないの?ビエンチャンに移動後、慌ただしくタイ・ノーンカイ行き国際バスに乗り込みます。

こちらはノーンカイ行き国際バスと、タイ・ラオス国境(イミグレーション)の様子。このイミグレは何度か通過したことがあるが、いつも混みあっている。ちなみに現地の方(ラオス人)にはいちいちイミグレ職員にお金を渡す方が多い。ヤマシイことでもあるのかなと訝しく思うが、まぁそれが彼らの習慣なのでしょう。私たち日本人は通常、ここでお金のやり取りをすることはありません。
 
内心では入国拒否を心配するも、そんな気持ちを顔には出さず無事タイに入国、ホッと一息つく。さすがに疲れを感じていたため、バスターミナルからほど近い場所にあるゲストハウスに宿泊。

こちらのゲストハウスはだいぶ前に宿泊したことがあるが、雰囲気は当時のまま。広々としたロビーに座れば、旅の疲れが癒されていくことを実感できる。ただ昔と変わった点は、バスルームがリニューアルしたこと。Good!
 

ノーンカイを散策、とくに何もない街だがメコンの夕陽と屋台飯だけで幸福に浸れる街

荷物を置き落ち着いたところでノーンカイを探索。ゲストハウスから5分も歩かないうちに、メコンの川岸に出ます。

タイ国旗がはためいており、タイに無事戻ってきたことを実感。この平和な時代には想像もつかないが、私が大学生の頃はラオスに渡ることさえ困難でして、こうしたメコン川沿いの街に逗留し、対岸のラオスを眺めては思いを馳せる時代が確かにありました。
 

川沿いに10分ほど歩くと大きなマーケットに迷い込んでしまう。こちらは「ターサデット市場」と呼ばれ、タイ・ラオス以外にベトナムや中国の物産品が売られる巨大な市場。欲しいものは何も見つかりません・・・残念!
 

街にはナーガ像が目立ちます

川沿いに歩くと、おそらく街随一のインスタ映えスポット、ナーガ像が居座っています。蛇の神ナーガが川沿いにいることは、ごく自然のこと。ただね…まぁナコーンパノムで見たものよりは大きいと思いますが、これを観光資源にしようとするのなら、かなり弱いです。
 

街のポールにまでナーガが巻き付いている。うん、かわいいよ!
 

こちらは街のほぼ中心部。噴水から顔を出すナーガは恐ろしいぜ!神々しいぜ!と、とりあえずは言っておきます。
 

ノーンカイの魅力は夕方になれば判る、あぁ来て良かった!

とりとめもなく散策をすれば、いつの間に時間は経ち、夕刻ゴールデンタイムが迫ってきました。

そろそろ陽が沈む時間、川沿いの一等席に陣取りゴールデンタイムを待つ…どうですか、この夕焼け!サワンナケートのように川の向こうに沈む夕陽といった光景ではありませんが、その分、この空の焼け方はスバラシイ。この景色を見るだけでも、この街に来た甲斐があるというもの・・・かな?実は、ノーンカイの魅力は夜の屋台飯にあるのです。

夜になると街の目抜き通りに食堂を兼ねた屋台がずっと立ち並ぶのは、まあタイではお馴染みのもの。特に珍しいことはナイ日常の光景で、ノーンカイの魅力といったら何か?それはガイヤーン(鶏の炭火焼)が美味しいこと!タイなど東南アジア各国と日本を比べて、日本よりおいしい食材といったら、私なら真っ先に鶏肉と答えたい。とにかく鶏肉のオイシサは格別と以前なら自信をもって言えたが、近年、都市部で食べる鶏肉は日本とそう変わらない味(日本で若鳥と呼ばれるブロイラー肉)に変質してしまった。昔、チェンマイのとある店先で鶏をグルグル回しながら焼いていた、あのガイヤーン・・・しかし、その店も近年は昔ほどの味ではないと、私は勝手に評価。ただ、私の記憶にかすかに残る香しい愛しのチェンマイ・ガイヤーン、これに匹敵する味をノーンカイで見つけ一人満足したのでした。


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