ラオス南部の街サワンナケートに滞在し、ベトナム方面に抜けようと考えていました・・・が、しかしビザランに関して悪い情報が続々と耳に入る。サワンナケートではただでさえ少ない外国人ですが、彼らが集まる場所が市内にいくつかあり、私も情報収集がてら顔を出すが、そこでベトナムのイミグレで折り返させられたという人と複数出会いました。昨今のベトナムにおけるビザラン規制に関しては、こちらのページに記したので興味がある方はご覧ください。ただ当時は規制がちょうど強化され始めた時期で情報が錯綜しており、にわかには信じがたい噂も出回っていました。例えば、陸路入国を拒否された上にブラックリスト入り、そして強制送還・・・ただ単に陸路国境越えを企てるだけの善良な日本国民にとって、こんな情報は根も葉もない噂だと思うが、恐怖!ベトナムへの出国は、現段階ではとりあえず諦めることに決定。
 
東へとベトナム方面に抜けることを断念し、それでは南へとパクセ方面はどうか。このラオス南部、シーパンドンやチャンパーサックをまわりカンボジアに抜けるルートは、ちょうど1年ほど前に経験したばかり。

これは当時のシーパンドンの光景ですが、いや~キレイでしたよ!ネコやウシとも遊びましたし。ただ、ラオス・カンボジアルートを旅行するには、もう少しインターバルを置きたい。
 
東と南を断念した私にとって残されたルートは西(タイ)方面か北(ビエンチャン)方面となります。さすがにタイへすぐ戻るのもはばかられるので、ここは北へと向かうことにします。バンビエンまでの道中は、ここには記しません。ただ、ビエンチャンのドミトリー宿で途中1泊したが、ドミトリーのあの雰囲気、私は嫌いです。
 

バンビエンに到着、風景は変わらないが昔に比べ全く異なる雰囲気に唖然

バンビエンと言えば、西洋人バックパッカーがつくり上げた格安リゾート村で、良くも悪くもヒッピーの雰囲気を強く残した街。こうしたヒッピー街に共通の光景といえば薬物やエッチにはまる外国人旅行者の姿…2003年にここを訪れた私はこの雰囲気に嫌気がさし(とくにケムリが嫌!)、1泊で街を発った思い出。その後2010年代前半頃か、この街で薬物の一掃が行われ相当にクリーンな街になったとのこと、それなら訪れてみたいと考えていました。
 
ビエンチャンからバンビエンまでのツーリストバスでは日本人大学生と同席。へー、バンビエンって西洋人だらけじゃないのという先入観が間違っていたことを後に認識するのです。

上の写真はバンビエン(外国人用)バスターミナルで、この街を出発する際に撮りました。ラオス内戦時代に米軍が利用した滑走路跡からほど近い場所につくられたターミナル、周囲には何もありません。
 
バンビエン到着後、大学生氏が泊まりたいというゲストハウスに一緒に行くと、そこはいわゆる日本人宿。へー、今や日本人に注目される街なんだと驚きながら、同宿の方たちと一緒に焼肉を食べに行く。

と、これが驚きなのですよ。我々以外の客は全てが韓国人!店のメニューも英語より先にハングルが並ぶ。バンビエンの街は、実は韓国人や中国人に浸食され、今や西洋人旅行者を凌駕する勢いだったのです。
 

昼に訪れた別の食堂。アルファベット以外にハングルや漢字、一応は日本語らしき表示もあるが、ほとんどハングルと同化している!この街、今や韓国人や中国人のための格安リゾート地だったのです。ついでの情報として、例の日本人宿で私は虫の被害に遭ってしまい、背中がボツボツだらけに。東南アジアの日本人宿にかなり共通する点ですが、部屋が狭い上に薄暗く不潔!とにかく日本人宿を極力避けてきた私にとって、また一つ嫌な先入観ができてしまった。当然、宿は変更します。移った宿は清潔な上、部屋は広く明るい、備え付けのお茶+菓子がタダと素晴らしい宿でした。ただ、泊っていた方は韓国人グループが多く、深夜にギターを取り出して何人かで歌を唄いだすのにはマイッタ!
 

バンビエンの美しい景色と居心地の良いカフェ、これはいつまでも変わらないで欲しい

私が散歩したバンビエンの街なかで撮影した写真をいくつか紹介。

 
バンビエンの素晴らしい点は、こうした美しい景色をカフェで寝そべりながら見られることなのです。そう、寝そべりながら、しかもネコと遊びながらです。

全くイイ写真が残っていませんが、川沿いの高台に飲食店が軒をつらねており、そこから川&山が眺望できる。これらの飲食店では、マットやクッションが敷かれ寝転がって休みをとることができる・・・つまり、寝そべりながら景色を独り占めできるのです。しかも、ネコやワンちゃんが自由に出入りしているため、自然にネコカフェ状態となっているのでした。
 
ただね、西洋人はさらに自分たちの居心地良い空間をつくり上げていた・・・

川べりに浮かべたバー(小汚い飲み屋)です。ここに来る人はほぼ全て西洋人で深夜には行列をつくる中、(日本人は言うまでもなく)韓国人や中国人が付け入る空間はほとんどありませんでした。脱帽です。


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