ミャンマー旅行のゴールデンルートといえば、ヤンゴン、バガン、マンダレー、インレー湖の4エリアを巡ることが定番。私もバガンからインレー湖を目指したはずですが、途中のカローやピンダヤが意外に楽しめたため、インレー湖にいつまで経ってもたとり着けない。ここは意を決して、インレー湖観光の拠点となる街ニャウンシュエに向かいます。

ピンダヤからインレー湖方面(ニャウンシュエ)への移動は、運が良ければ意外に簡単?

ピンダヤからインレー湖方面へのアクセスはガイドブックにも細かい記載はないため、アクセスに不安を持つ方は多いかもしれません。ただこの点は、旅慣れたバックパッカーの方ならご安心を!かなりキレイな乗用車が乗合タクシーとして使われており、ピンダヤからシュエニャウンを経由しタウンヂー方面へ運行しています。

私がピンダヤに到着した日、この乗合タクシーがちょうどホテル前から出発するところで4人ほど乗車していたのが見える。ピンダヤの宿の方に話しを聞くと、その乗合タクシーはほぼ毎日運行しており、出発当日の朝に宿のスタッフに言えば問題がないとのこと。料金は当時1人K3500(約250円)とリーズナブル。・・・この時の私の安堵感はご想像つくと思うが、後にそれが大きな大きな失望感に変わるのでした。

上の写真をご覧ください。キレイな乗用車はどこへ消えてしまったのか?ピンダヤで早朝マーケットが行われた日、宿でニャウンシュエ方面への乗合バスを予約し終えチェックアウト、ピックアップの時を待ちます。・・・ところがいつまで経ってもお迎えの声がかからない。宿の方も心配し、タクシーオフィスに連絡をすると、クルマが故障して行けないとの返事が!朝には問題なく予約を受け付けただろって文句を言いたい(もしかしたら予約客が少なくキャンセルされたのかと邪推する)が、クルマが出ないと言われたら従わざるを得ません。

仕方がないので宿のお姉さんに協力をしてもらい、インレー湖方面に向かうクルマを見つけヒッチハイクを試みる。そして乗ったクルマが上の写真。まぁ、こうしたトラブルこそバックパッカー冥利に尽きるというものです。

ニャウンシュエ到着が遅れたため、ゲストハウス探しが難航する

ピンダヤからニャウンシュエまでは1時間半ほどと聞いていたが、クルマ探しに難航したため到着は夕方になってしまった。それでも明るい時間に着いたのだからLuckyかな。降ろされた場所から続く道に何軒かゲストハウスが並ぶが、いずれもFull。どうやらインレー湖での宿は夕方になるとほとんど埋まってしまうようです。4~5軒断られた後、やっと空いていた部屋は・・・

とてもイイ部屋です。しかしね、ここってカップル向きで、オヤジが一人で泊まる部屋ではないかな?ただ、もう荷物を下ろして楽になりたい、料金を聞くと朝食込みで1泊20ドルとまぁ許容範囲、ということで宿泊を決定。ただ欲を言えば、宿泊費が安いという噂だったニャウンシュエの街では、宿泊費を1泊10ドル程度で収めたかった・・・。

夕方のインレー湖はいたって平和な光景、この日のドタバタで疲れ切った僕のハート(!)がどんどん癒されていく。

インレー湖(ニャウンシュエ周辺)を自転車で巡る

1泊20ドルの宿泊費はニャウンシュエでは想定外だったが、寝心地の良いベッドで寝てしまうと、宿探しをまた始めるのはとても面倒になる。まぁここにしばらく滞在します。

早朝、宿の前に出ると尼僧たちによる托鉢の場面に遭遇。子供たちが多くカワイらしかった。インレー湖観光の初日は、自転車を借りてニャウンシュエの周辺を巡ることにします。ちなみにレンタサイクルの料金は通常1ドル程度ですが、高級(?)部屋に泊まる私には、レンタル料を無料にしてくれました。

まずは街なかのマーケット(ミンガラーマーケット)にご挨拶

宿からマーケットまでは歩いても5分ほど。ミカンを売っていた女の子は、タナカ(自然素材の化粧)を葉っぱの模様に塗っていますね。

インレー湖の西岸を自転車で巡る

マーケット見学を終え本日のサイクリングをスタート、目標はニャウンシュエから20kmほど先にあるタンタウンの街や猫のジャンプで有名だったガーペー僧院です。

マーケットから500mほど先の運河にかかる橋を越えると街は途切れ、延々と農村の1本道が続く。気分の良いサイクリングだが、次第に退屈になってくる。

これは、ガイドブックにも掲載されているカウンダイン温泉。ミャンマーで温泉に入れば話のネタにはなるが、高いお金を出してまでネタ作りはしたくない。ここはスルーです。

温泉のそばにある寺院では、展望台(?)までの案内が出ていた。5分ほど登ってみると、スグ近くにあると思っていたインレー湖がはるか遠くに見えるではないですか。湖沿いを走っていると思っていたのに、どうりで全く水辺に出れなかったはず。インレー湖で遊ぼうとしていた心が折れてきました。

ほとんど人に会わない道を進むと、やっと人だかりに当たる。カウンダインの集落でしょうか。言葉はほとんど通じなかったが、”インレー””タンタウン”などと言って道を聞こうとすると「No~No~!」と一斉に言われてしまった。

寺院の裏手には広大な集落が広がる。どの家も高床式で、すぐ下にまで水が張るのは容易に想像がつくが・・・。簡単な英語が通じる女の子に話しを聞くと、雨季にはこの辺りまでインレー湖の水が来るが、乾季の湖岸は遠く数km先になるらしい。ガイドブックにあるような、対岸の街(マイントゥク)までのボートも当然出ません。仕方がないので、ニャウンシュエまで今来た道を戻ることにします。

次はインレー湖の東岸を自転車で巡る

ニャウンシュエの街に戻り、昼食をとりながら態勢を取り直す。今度は東岸を自転車で進み、なんとワイナリーを目指すことにします。実は私、大のワイン好き!日本では1000円台のコスパに優れた美味いワインを探すことを趣味とするほど。

街を出てから自転車で20分ほどでしょうか、いきなりワイナリーの入口とワインの広告看板が目に入る。街から近い場所でいきなりですよ!

自転車を停め、オシャレな敷地に入る。ここはRed Mountain Estate、まだまだ歴史が浅いミャンマーワインですが、年々評判が上がってきたのは、このワイナリーの功績と言っても過言はありません。

テイスティング用のワイングラスを4つ並べシ・ア・ワ・セ!どれも重厚な味とは遠いが新鮮な風味は、草原を吹き抜ける一陣のそよ風(安っぽいえせソムリエ!)のよう。シャルドネなど白が中心だったため、つまみはソムタム風サラダにしました。

ここでカベルネ種の赤ワインをさらに注文し、一人でウンチクをブツブツ言いながらグラスを空ける。周りには誰も近づいてこれない、危ない酔っぱらいオヤジの出来上がりです。

<スポンサーリンク>