ニャウンシュエの街はとても居心地が良く、ここにずっといたい!なにせ気候は涼しいし、食べ物はおいしいし、一人旅のツーリストが多く話し相手に事欠かない。宿のベッドはフカフカ、シャワーは熱々、街なかのレストランで安いミャンマーワインを注文すればオイシイつまみ(ナッツやフライドポテト、揚げチーズなど)がオマケでついてくる。もう、文句のつけようがない!

街なかにいるだけでも被写体には事欠きません。タナカを塗りたくった姉弟の方たち、きっと将来(今頃)はステキな美女美男に成長し我が世を謳歌しているのでしょう・・・と街に滞在し、バックパッカー同士でありきたりの旅行者会話を交わす日々は退屈なモノ。せっかくニャウンシュエに滞在しているのですから、ボートを借りてインレー湖に繰り出すことにします。
 

ニャウンシュエでボートを格安でチャーターするには・・・グループツアーに混じってしまえば良いのです

一人旅をする上での不安は、例えばクルマやボートをチャーターしなければアクセスが困難な場所へ行くとき。一人でタクシーに乗ったり、ボートをチャーターすることは簡単ですが、アホみたいにふっかけられた金額でチャーターするのは腹立たしい・・・と思う方はご安心ください。

ニャウンシュエにはこうした旅行代理店があちらこちらにあり、その多くが、チャーターボートのシェア利用を斡旋しています。つまり旅行代理店ではボートチャーターについて相談する際、できれば他の旅行者とシェアしたいと申し出ること。すると多くの代理店では「今のところ、あなたを含め〇〇名の相談があるから、明日△△時に来なさい。料金はボート1隻とガイド代金をその人数で割ったものです」と言われるでしょう。『地球の歩き方 2019~2020』では1日ボート1隻でK16000(約1150円)から、ガイド代金は参加者2名以上で$15程度と記載されていました。これに当てはめた場合、例えば参加者が4名の場合「K16000+$15」を4で割った数字、つまり1人当たり700円程度となります。1人でチャーターしたらガイド代を含むと3000円程度かかることを考えれば、安くつきますね。
 

インレー湖ボートツアーの開始です

ということで、私の場合は結果的に5名で一隻のボートをチャーターすることに。英語が通じる(?)船頭さんにガイドを任せることで1人当たりのチャーター代金をK3600に抑えました。これは下手したら1回の食事代よりも安い金額。コースは「インデイン、イワマ、ファウンドーウー、カーペー僧院」を必ず巡ることで合意。ちなみにメンバーは日中欧の混成チームです。
 

出港早々にインレー湖名物、片脚漕ぎの漁師たちに遭遇

自己紹介を済ませボート乗り場に向かう。

ここって見覚えがあるぞ!先日のサイクリングで通ったタイナン橋のたもとからボートは出港です。ちなみに旅行代理店でツアーのシェア仲間が見つからない場合、この橋に来ればボートのチャーターができるが、料金交渉を怠りなく(上限がK16000)!
 

インレー湖の巨大さに唖然!対岸が見えず、まるで凪状態の海ですね。多くの舟が漁に出る中で必死に脚を上げてアピールする方を発見、これぞインレー湖名物、インター族の片脚漕ぎですね。近づくと網籠を持ちながら、ポーズを変えて写真を撮ることを促す。彼って本物の漁師かな、あるいはプロ片脚上げ師かもしれない。多少興ざめしながら仕方なく少額のチップを渡したところ、彼はチェッという表情を浮かべる。その後、中国の方が10ドル札を渡したところニコニコ顔。籠を頭の上まで持ち上げたり、片脚でジャンプするなど大サービス!まぁ私はそんなお金を出していないので写真を撮ることはしませんでしたがねぇ・・・彼がプロのモデル(片脚上げ師)であることを確信!
 
中国人はスマホでの撮影を止め、今度はビデオを取り出し録画を開始。プロ片脚上げ師はさらに興奮し、小さな舟の上で飛ぶは、カンフー風に棒(オール)を振りまわすなど、とにかくやりたい放題。転覆して湖に投げ出されてしまうのではと、こちらが心配するほどでした。10ドル札の威力にただ呆れるが、ただねぇ、魚を何匹売れば10ドルの収入になるのかって想像すれば彼の喜びを爆発させたサービスも当然かな。
 

インレー湖上の小島イワマに到着、本日は水上マーケットの開催日

そうこうしている内に目的地の1つインレー湖の中央に浮かぶ小島、イワマに到着しました。

上陸すると、タナカを塗った女の子から歓迎の言葉(Hello!)をかけられる。イイ感じです。
 

イワマは予想外の大賑わい!湖上の五日市にあたったようで、我ながら運の良さを実感する。
 

売り物は魚に野菜、雑穀、香辛料、雑貨類と多彩。ちなみにインター族のオバチャン、ステキな笑顔を見せるなぁ。
 

マーケットをいったん離れ島内を散策。おそらくは島唯一の寺院を参拝、外の喧騒とは切り離された静寂の空間に腰を下ろすと、ホッと一息つきます。
 

高床式の家々が並ぶ水上集落も、今日はマーケットに人が出払ったのか、とにかく静か。そろそろイワマを出ることにしますが、まさに日本人と見間違いそうなお姉さん(物売りの方)がハニカミながら(何も買わなかったので微妙な表情で)見送ってくれました。イェーイ!次はインデインに向かいます。


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