ほぼ1ヶ月にわたるミャンマーの旅もここからは第2章、ヤンゴンに次ぐ第2の人口規模を持つ大都市マンダレーに上陸です。これまで、インレー湖を中心にシャン高原を巡っていた私にとってマンダレーは久々の大都市、騒音や大気の汚さにウンザリすることも多い。しかし、ダウンタウンの裏道をただブラつくと、妙な造形物が街のアチこちに転がっていることが判り興奮してしまう。マンダレーの街、というよりミャンマーって私を飽きさせることは絶対にない、まさにB級スポットの奥深き世界を見せてくれるステキな場所でした。
 

マンダレーに到着、いったんキレイなホテルに泊まると・・・格安ゲストハウスに戻れなくなる!

いよいよインレー湖(ニャウンシュエ)を発つ夕方、バスのピックアップまで街角のカフェにて時間を潰していると、

派手な象が街を練り歩いているではないか!これは私の出発が名残惜しいのか山から下りてきた象ではと思い凝視すると・・・下からしっかり人の足が見えている。けっこう手のこんだ仮装に騙された私でした。
 
さて、ニャウンシュエを19:00頃に出発したバス、シートリクライニングも空調も大げさに効くため、かえってなかなか眠れない。やっと仮眠できた頃合いに、これまた大げさな叫び声で起こされる。深夜3:30、マンダレーに到着。車掌にせかされバスから降りるが、ボケた頭では「ここはどこ、私はダレ」状態。ベンチなど腰を下ろす場所があれば少しは落ち着けるが、そんな気が利いた場所は当然なく、これもパターン通り、バイクタクシーの運転手が何人か近づいてくる。こうした時にガイドブックを用意していると本当に心強い。『地球の歩き方』に掲載された安宿まで行くよう頼むが、若いバイタクの運ちゃんから提示された金額はK1500(約120円)。さすがミャンマーのお兄さん、正直者!こんな状況でもう少しボッタくても文句は言われないよ。
 
さて、何軒かゲストハウスを巡るが大半は門を開けてもらえず、フロントが起きた場所でもFullの一言。気の良いバイタクお兄さんは申し訳なさそうな態度を示すが、それ、お兄さんのせいじゃないから気にしないでね。起こしてしまったFullのフロントの方が私に同情したのか、この時間でもOKそうなホテルに電話をかけてくれる。ミャンマーの人って本当に親切!

そこで泊まったのがこのホテル、なぜかバスルームだけ撮影していた。真新しい固定シャワーにハンドシャワーが併設された状態を見ただけでも、居心地の良さは一目瞭然だと思います。朝食込みで1泊25ドルの部屋はマンダレー中心街にあるホテルの割には格安ですが、1泊10ドル以内で泊まろうと思っていた身には割高。そこで翌々日、もともと泊まろうと考えていたゲストハウス街を訪れてみる。午後には空くという部屋を見せてもらうと・・・

正直言って、この部屋に移りたくない!25ドルの居心地よい部屋でくつろいだ後、いきなり修行僧には戻れないのです。ちなみに、この部屋に滞在していたのは日本のオジサン。ミャンマーに業務で来たって、マジっすか?
 

マンダレーの下町を自転車で巡る、ここはオモシロ造形物のワンダーランド!

ホテルの近くにあったレンタサイクル店で自転車を借り(料金K1500=約120円)、まずはマンダレーのダウンタウンにある有名寺院を目指します。
 

有名寺院マハムニ・パヤーを軽く紹介

まず目指したのはこの寺院、ガイドブックによれば「マンダレー最大の寺院にしてもっとも重要な仏塔」とのこと。金箔が貼りつけられた仏像が見もの。参拝客の中には”王宮コスプレ”をした女の子がいたので、写真をパチリ。
 
ただね、ミャンマー観光ってどの街に行っても寺院・寺院・・・う~ん、飽きます。ということで、次の場所に移動!
 

シュエインピン僧院:またまた寺院を軽く紹介

こちらの寺院は総チーク造りで豪華な装飾。確かに見応えはあるが、寝不足気味の私にとっては長居をするほど根気が持たない。では次!⇒⇒ただね、このシュエインピン僧院はチーク建築が本当に素晴らしく、細かい彫刻が随所に施されているなど、本来は見応え十分なおススメスポット。たまたま当時の私のバイオリズムと合わなかったが、再訪したい場所です。
 

ミャンマーの下町に迷い込むと、そこはオモシロ造形物の桃源郷?

ところでシュエインピン僧院の周囲は下町の古い町並みが残された場所、古い洋館が立ち並び感じが良い。

こんな古い洋館街で半分道に迷っていると・・・
 

なんじゃ、この橋の欄干は!橋自体に龍(?)の装飾がなされているが、チープすぎて一見したところ龍だと判らなかった。しかも、この龍の口の下になぜか女性の顔が描かれている!龍の口の中に女性がいるのなら「あ、食べられたのかな」と理解ができるが、なぜ口の下に顔があるのか?まるで顔だけで龍の口を持ち上げているような姿に驚愕。
 
あるいはこれはマヌーティア(上半身が女性、下半身がライオンの伝説の生き物)を表しているのでしょうか。ちなみに、マハムニ・パヤーのそばにあった寺院屋根にマヌーティアがいたので、それをご覧いただくと・・・

このしなやかな姿がステキ!
 
さらに自転車を走らせると・・・

なんと、あのピッタインダウン像(ダルマのような縁起物)が密集しているではないですか!ほんの10~20mほどの小路の至る所にピッタインダウンが鎮座している。この愛くるしいお顔を見ていると疲れも時間の経過も忘れてしまう。まさに渡辺直美さんが顔芸&腰振りダンスをしながら近づいてくるような強烈なインパクト。ミャンマー観光といえば寺院巡りが中心になりがちだが、いやいやB級造形物を探し巡ることこそミャンマー旅行の醍醐味とも言えそう。いつか、みうらじゅん氏などと巡り歩きたいものです。


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